10月19日(月)「祈るように」


 Kさんは子どものころ、祖父に教えられたことを今でも思い出し、仕事の指針にしています。
 祖父は、伝統工芸の職人をしていました。あるとき、仕事場に遊びに行ったKさんに、手を動かしながらこう言ったのです。
 「祈るような気持ちで作ると、いいものができるんだよ」
 真摯にものづくりに取り組む祖父の姿は、まさに一心に祈る人のようでした。「いいものができるように」「喜んでもらえるものができるように」と、願いを込めて作った品物は、本当に素晴らしい仕上がりだったのです。
 時代の変化に伴い、需要がなくなったこともあり、Kさんの父親は家業を継ぎませんでした。Kさん自身も、祖父とは別の道を歩んでいます。
 しかし、今でも祖父の言葉と信念だけは、Kさんの脳裏に焼き付いて消えません。そのため、どのような仕事も「祈るように」取り組んでいます。そうすると不思議なことに、難しい仕事も乗り越えられる気がするのです。
 たとえ祖父と同じ道を歩まなくても、Kさんはその念いだけは、これからも伝承していきたいと心に決めています。

【今日の言葉】いい仕事ができますように

《一言コメント》
心を込めて、モノづくりを励む
伝統工芸だけでなく、全ての仕事は、この精神をもって良いものを作りたいなと思いました。

皆さんの意見も聞かせてください

※この記事は、コミニケ出版「月刊朝礼」より。ご希望の方は下記のHPで

https://www.kominike-pub.co.jp/