10月18日(日)「ごめんの握手」


 Mさんがエジプトを旅行していたときのことです。首都カイロで街を散策していたMさんは、休憩で入ったカフェで、窓の外を眺めていました。
 しばらくすると、歩道を歩いていた男性2人が、真正面からぶつかったのが目に入りました。どちらかがよそ見でもしていたのでしょうか。
両者とも髭面の、がっしりした体型です。彼らはしばらく動かず、つめています。しかし、少しの間をおいて、2人は固く握手を交わし、笑顔で会話をしています。けんかでも始まるのではないかと緊張して見ていたMさんは、意外な展開に驚きました。
 男性たちは、互いに怒りを覚えたのかもしれません。しかし、どちらに非があるかわからない状態で、その感情を表に出すことはなかったのです。無用な争いをしないための知恵なのかもしれません。
 とっさの出来事に、平常心が乱れることがあります。それがトラブルの種になることもあるでしょう。2人は見事、いさかいのもとを断ったのです。
 Mさんは、自分の身に同じことが起こったら、どうしていただろうかと心の中で問い掛けました。

【今日の言葉】冷静な行動がトラブルを遠ざけます

《一言コメント》
この様な出来事に遭遇したら、感情をお互いに出さずに握手するのが、エジプトの文化なのでしょう。
争いを避ける、知恵なんだろうなと思いました。

皆さんの意見も聞かせてください

※この記事は、コミニケ出版「月刊朝礼」より。ご希望の方は下記のHPで