8月20日(木)「慣れても狎れるな」
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 食品関係の商社で営業として活躍するYさんは、入社5年目です。
 仕事も一通りマスターし、得意先の担当者とも良好な関係を築いています。
 特に、あるお客さまはYさんをひいきにしてくれて、事あるごとに連絡をくれたり、行事に誘ったりしてくれます。
 「僕も営業として、なかなかやるじゃないか」と、秘かに自負していると、上司から次のようなアドバイスを受けました。
 「どんなに親しくなっても、お得意さまは友だちではないよ。かと言ってビジネスライクになりすぎるのも良くない。『慣れる』と『狎れる』を混同しないようにしなさい」
 辞書を引いてみると、「慣れる」は経験を積んだ結果、初めてのように緊張したり、失敗したりしなくなることです。対して「狎れる」は、親しみのあまり、守るべき礼儀を忘れた態度を取ることだとわかりました。
 上司はYさんのお客さまへの接し方に、危うさを感じたのかもしれません。
 どんなに親しい仲でも礼を失ってはいけません。社会人として、節度をわきまえ、適切な距離を保つことを肝に銘じましょう。

【今日の言葉】親しき仲にも礼儀あり

《一言コメント》
この「狎れる」という漢字を初めて知りました。
どんなに親しくなっても、一線を超えては駄目だなと思いました

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※この記事は、コミニケ出版「月刊朝礼」より。ご希望の方は下記のHPで

https://www.kominike-pub.co.jp/