8月2日(日)「日本の夏」
和歌山県有田地方は、蚊取り線香発祥の地として知られています。
昔からおなじみの渦巻き型の蚊取り線香は、明治時代に大日本除虫菊の創業者、上山英一郎によって発明されました。
この地でミカン農家の四男として生まれた上山は、上京して福沢諭吉の門下生になります。その縁で知り合ったアメリカ人の実業家から、蚊取り線香の原料となる除虫菊の種をもらったことがきっかけでした。
除虫菊には殺虫効果があり、当時は乾燥させて「ノミ取り粉」として使われていました。これを線香に混ぜて使うことを思いつき、明治23年、蚊取り線香が誕生したのです。
当初は、仏壇用の線香と同じ棒状だったため、約40分しか効果が持続しなかったといいます。渦巻き型にしたのは彼の妻のアイデアで、とぐろを巻いたヘビから思いついたそうです。
夏の日に漂う蚊取り線香の香りは、どこか郷愁を誘います。
感染症防止のため、夏もこまめな換気が大切です。窓を開けて夕涼みをしながら、懐かしい香りを楽しむのもいいのではないでしょうか。
【今日の言葉】夏の風情を楽しみましよう
《一言コメント》
蚊取り線香がこんな経緯で誕生したことを初めて知りました。
先人が感染症予防に尽力されていた歴史が、こんなところにもあったことに気づかされました。
皆さんの意見も聞かせてください
※この記事は、コミニケ出版「月刊朝礼」より。ご希望の方は下記のHPで
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