6月14日(日)「いたりきたり」
落語家、二代目桂枝雀さんの創作落語に「いたりきたり」という作品があります。
不思議な生き物「いたりきたり」の話です。
こちらから見たら、「行ったり来たり」するように見えますが、反対側から見ると「出たり入ったり」しているように見えます。
この話のなかで枝雀さんは、人間同士の争いも同じようなものであり、自分がこうだと思っても、相手から見たら違う見え方をするのだと思えば、腹も立たないのだと語ります。同じものを見ていても、立場が変われば違うものに見えるという、哲学的なテーマが込められた作品です。
古くから「子ども叱るな、来た道じや。年寄り笑うな、行く道じや」といわれますが、これも、物事を一方的に見ることを戒めた言葉です。
相手の立場に立つ、または状況を俯瞰するなど、視点を変えることで、新たな発見や反省があります。「お互いさま」「おかげさま」の心が働き、相手を思いやることができるでしょう。また、誰もが「支え、支えられて」生きていることにも気づくはずです。
【今日の言葉】物事を別の角度から見てみよう
《一言コメント》
落語の世界には、先人の教えを笑いを交えて教えてくれているものが多くあります。
楽しみながら、人生の妙味を学びたいと思いました。
皆さんの意見も聞かせてください
※この記事は、コミニケ出版「月刊朝礼」より。ご希望の方は下記のHPで
https://www.kominike-pub.co.jp/