5月9日(土)「山より高いわが師の恩」
Nさんはこのごろよく、高校時代のことを思い出します。
通っていた定時制高校は、地元から遠く離れた土地にあります。昭和40年代、Nさんは中学卒業後、家庭の事情から就職するつもりでした。しかし、「働きながら学校に行く方法がある」と周囲に勧められ、都会の工場に勤めながら、学校に通うことにしたのです。
昼間は働き、夜は勉強するという生活は想像以上につらいものでした。家族と離れる寂しさも加わり、何度も挫折しそうになりました。
そんなとき、強く引き留めてくれたのが担任のS先生です。学校を辞めようかと迷っているNさんの気持ちを察し、励ましてくれました。
「これからの時代、高卒の資格は大事だ。絶対に辞めてはいけない」。自分を思ってくれるS先生の熱心さに心打たれ、頑張る決心をしたのです。
努力の末、卒業したNさんは、自信と達成感を手に入れました。困難を乗り越えた経験は、後に技術者としての成長にもつながりました。
その後、地元に戻って仕事に就き、家族もできました。今でもS先生のことを思うと、感謝の気持ちでいつぱいになります。
【今日の言葉】海より深いわが師の恩
《一言コメント》
人生で一人でも、この様に尊敬できる師に出会えると良いなと思いました。学生生活で、心に残る先生は少ないなと感じました。
※この記事は、コミニケ出版「月刊朝礼」より。ご希望の方は下記のHPで
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