10月8日(火)「人生の心得」 


松尾芭蕉は、諸国を旅して回り、数々の俳句を作ったことで知られています。彼は旅の心得として、次のような言葉を遺しています。
「他の短を挙げて己が長をあらはす事勿れ。人を誇りて己に誇るは甚だいやしき事なり」
誰かの短所を軽々しく指摘してはならない。また、自分の優れた点を自慢してはいけない。人を悪く言って自分のことを誇るなど、大変下品なことだ、ということです。
さまざまな土地を訪れ、多くの人と接した芭蕉が、身をもって経験したことなのでしょう。
未知の場所には、自分とは違う価値観や考え方を持った人がいるものです。
そういった人たちと付き合うときに、自分の基準だけで物を見てはいけないという戒めなのかもしれません。
旅だけでなく、人生の心得ともいえる教えです。
この言葉の後には、「物言えば唇寒し秋の風」という句が添えられており、人を悪く言った後のむなしい気持ちを表しています。

【今日の言葉】謙虚な生き方を目指しましょう

《一言コメント》
松尾芭蕉の俳句は、庶民の生活をありのままに詠ったものが多くありますが、自らが謙虚だったからこそ、良い俳句が生れたのだなと思いました。

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