私の尊敬する鍵山秀三郎先生の 話を紹介します。

《鍵山秀三郎》
「頭のよい人、悪い人」「皆さんはぜひ、頭のよい人になってください。」小学校で講演をする時、私は子供たちにこう伝えます。「頭のよい人」とは、頭脳の優れた人という意味ではありません。いつも「よいことを考えている人」のことです。いくら勉強がよくできて、知識や能力が豊富にあったとしても、悪いことを考える人は「頭の悪い人」です。今の教育は、頭脳の教育に偏り、心の教育が足りないと感じることがよくあります。心の成長がないまま頭脳が発達した人間は、生き方が「自分中心」になりがちです。努力して蓄えた知識を、他人や社会のためでなく、自分の都合や満足のためだけに使おうとするのです。「頭の悪い人」ばかり集まった会社は、社風が悪く、大きな困難に耐えることができません。「頭」と「心」と「体」が調和したバランスのよい人づくりを日ごろから心がけることが大切です。まず「頭を使う」ときには一緒に「心を使う」ことです。頭だけで考たことは浅はかで、自分中心の判断となるため、結局うまくはいきません。次に「体を使う」ときには一緒に「頭を使う」ことが大切です。ふだんの仕事でも、何も工夫をせず、毎日同じように手足を動かしている人は進歩がありません。道路を箒で掃くときでも、考えながらやる人は、道具の使い方が上手で、効率もよいものです。最後に「心を使う」ときには一緒に「体を使う」ことを意識するとよいでしょう。心を磨くといっても、体から心だけを取り出して磨くことはできません。掃除をしたり、人を喜ばせることに手を使い、実践するなかでこそ、心は磨かれていくものです。この三つが自然と連動することで、人間本来の機能が引き出され、その人の持ち味が最大限に発揮できるようになります。
