あなた方は「然り、然り」、「否、否」と言いなさい

マタイ5.17-37


 今日の福音の最後の部分では、あなた方は「然り、然り」「否、否」と言いなさい。それ以上のことは、悪いものから出るのである」とイエスは言われました。この言葉を通して私達の態度は何か大切なのかをお尋ねになります。つまり、神の御旨であることには、「はい」と答えなければならないし、神の御旨でないことは、「いいえ」と答えなければなりません。それこそが最終的に私たちが正しさに生きる一つの大切な態度です。


 時々私達は自分に都合が悪くなると逃れようとして偽りの誓いを口にします。例えば弟子の一人ペトロはイエス様が捕えられた時、誓ってイエス様を知らないと三度も言ってしまいました。人は都合の悪い事実を否定することで保身を図りますが、それは最終的には悪い状態に陥ることになります。自分だけでなく周囲にも悪い影響を与えてしまいます。然りは然り、否は否です。何かにかけて誓うのではなく神に約束するようにしたいと思います。できないかもしれないが自分はこのようにしたいということを約束したいと思います。


    使徒ヤコブの手紙では「然りを然りとし、否を否としなさい」と書かれています。良いことと悪いこと、正しいことと間違っていることをあいまいなままにしておいてはいけません、自分の態度、姿勢を良いこと、正しいことのためにはっきりとさせなさいということではないでしょうか。


    私たちは神様に対して「はい」と言う、そのような生き方をできるかどうかです。そうでないものに対して、違います「いいえ」と答えます。今の時代は信仰を捨てろとはほぼ言われないですけれども、わたしたちは小さな中で選択の機会があると思います。その時に神の御旨であるか、それは神様の愛に敵っているか、それに対してわたしたちは、寛大な心で「はい」と答えて、それを実行することができるように、恵みを願いましょう。

ジョニー神父