夢に出てくる場所。 | 時代の片隅で...

時代の片隅で...

70年代や80年代のレトロなものが好きです。
日々思うことを書いていきたいと思います。

みなさんごきげんよう。

先月の中旬位に
ふと通り掛かったのが
きっかけでした。
 
もう、誰も住んでいないどころか
もしかしたら壊すのではないだろうか?

と、思ったのが
電気メーターをいじっている
作業着の方々がいたからだ。

高田マンション

そこは今でも
私の夢に出てくる場所である。







時は昭和58年

私の一家は小さな町から
ここに引っ越してきたのだ。

隣に理容室があり
よく頭を刈ってもらっていた。

ここを離れてもう
30年以上経つのだが...
その後一度も訪れることはなかった。

この日までは...


令和3年8月某日...

私はこの場所に立っていた。
作業をしている管理の方がいたので
声を掛けてみると
快く撮影を許可してくださった。

『思い出あるんだねぇ。』
『好きなだけ撮っていいよ』

私は思い出と言えるほど
楽しいと思える思い出は

実はなかった。


風呂は灯油で沸かすタイプのもので
取水口と流出口がついたプラスチックの
浴槽だった。


私の中で集合煙突がある
建物というのは80年代よりも
前の建物という捉え方をしている。
(合っているだろうか?)


外からの風が吹き込み
ストーブの火が消えてしまったり
することがあるので
煙突の間に
ハンドルのついた煙突を
中間に取り付けていた。





私は夢中でシャッターを
切っていた...その変わり果てた廃墟を。

つづく。