徳にはふたっつありまして。陽徳と陰徳でございます。
陽徳
相手にわかるようにするいいこと。
陰徳
相手にわからずする、いいこと。
陽徳は人に、負担を与えます。或いは恨みを買います。
相手に、やった自分がわかるようにする良いことに価値はありません。やってやったぞと言われてありがたいと思いません。あなたのために!私がやってあげた。恩着せがましいと思うもんです。
陰徳はだれにも気づかれません。相手のために、なにかをしても相手に知られない。だから相手から感謝されません。しかし、恨みや妬みも買いません。知らない間に相手が気分よくなるんです。誰がしたかも知らずにね。
人間さあ徳を積むって良いことかもしれないが、陰徳を積める人がどれだけいますか?
暴いて、徳をけなすことはできても、承認されない誰にも気づかれない良いこと、実践している人はどれだけいるのでしょうか?
と、ずっと思ってます。
だからよぉ、訳のわからないのがいっぱいいるでしょ?
自分の名誉に飲まれ
自分の寂しさに飲まれ
自分を脚色することに飲まれ
自分の肩書きに飲まれ
自分の劣等感を隠すための、権威に飲まれ
私は、はっきり言って
酒に飲まれて
あらあ!何を言いたいのか?
言いたいことはないんです。
できれば気づかれないでこっそり掃除しています。