AIPACとは何ぞや?
最近起こった事件を軸に、彼らが何なのかをまとめたい。
本ポストは前回記事の続きとなる。

 

【目次】
① AIPACの献金を受けるバイデン、カマラ、トランプ、ヴァンス
② AIPACスタッフでバイデン政権の官僚だったグリーンバーグの証言
③ DS・AIPACの代理人トランプ
④ ミアシャイマー教授「イスラエル・ロビー」
⑤ 反シオニズムは反ユダヤ主義ではない
⑥ AIPACの政治工作 ~コリ・ブッシュ議員とジャン-ピエール報道官の例
⑦ AIPACネタニヤフ派は工作機関 ~イランの政権転覆
⑤反シオニズムは反ユダヤ主義ではない


AIPACやシオニストの批判を言っていると、私も「反ユダヤ主義」の烙印を押されそうだが、私は自信をもって「反ユダヤ主義」ではないと断言する。
私は独自にネオナチの研究も行っており、「異民族、特にユダヤ人や共産主義者を差別し危害を加えること」をずっと批判してきた。

 

帝国主義政策を進めるシオニズムとナチズムは同じコインの裏と表とさえ言えるだろう(画像は「ハアヴァラ協定記念コイン」)。



私はユダヤ人そのものやユダヤ教を批判しているのではない。
反ユダヤ主義と反シオニズムは別物である。

参考 https://x.com/Kumi_japonesa/status/1786671522096259414

知らない人も多いと思うが、内田樹教授はもともとユダヤ思想学の専門家だ。専門家の指摘は傾聴に値するはずだ。


シオニズム帝国主義の先頭に立つイスラエル軍は意図的に民間人、特に子供を狙って殺戮している。
これはパレスチナ民族を根絶やしにするためであり、巻き添え被害などではない。
これはイスラエルの閣僚やラビたちやイスラエル軍の兵士たちの発言、または公的教育の内容によっても明らかになっている(下記スレ参照)。
ナチスと同じ「多民族差別」「民族浄化」の思想を持つのがシオニストなのだ。


先日、ガザ虐殺が進むなか、「反イスラエル・反シオニズムは『反ユダヤ主義』だ」とする法律が米国の国会で議決された。
つまり「ユダヤのファシズム」であるシオニズムを批判することは差別であり罪になるということだ。


統一教会を批判したら韓国人全体を差別したとみなされるなんていう度し難い法律なんてあっていいわけがない。
これもAIPACの影響が大きいと思われるが、アメリカでは実際にとんでもないファシズム法ができてしまっているのだ。

 

 

⑥AIPACの政治工作 ~コリ・ブッシュ議員とジャン-ピエール報道官の例


サンダース派の一員でAOCらと「The Squad」を結成するコリ・ブッシュという議員がいて、ガザ虐殺に反対している。
その彼女が先月AIPACの餌食にされた。
AIPACが対抗馬に800万ドルもの大金を注ぎ込んだことによって民主党予備選で敗北に追い込まれた。
https://jacobin.com/2024/08/aipac-donors-cori-bush-gaza

ブッシュの敵のベルはAIPACから800万ドルもの献金を受け、「イスラエルは正当防衛でありテロに立ち向かうべき」と発言している。
(あえて白人ではなく金になびく黒人候補を選ぶのも卑劣だ)
繰り返すが、これは陰謀論ではなく、事実だ。
https://www.politico.com/news/2024/06/09/aipac-republican-donors-democratic-primaries-00162404

*注:上記ポストと動画は桁を間違えている。事実は80万ドルではなく800万ドルだ。

ホワイトハウス報道官のカリーヌ・ジャン-ピエールは、コリ・ブッシュの「AIPAC王国を崩壊させる」としたコメントを「分断を扇動するもので、信じられないほど役立たずだ」と評した。


ブッシュの発言


ブッシュはかねてからAIPACのクソさを指摘してきた。
「AIPACは嘘をつき、デマを広める。内部反動に金を注ぐ。黒人と有色人種の議員を攻撃するよう扇動する。しかし我々は退かない。パレスチナに停戦を」

 

AIPACは、同じ「スクワッド(サンダース派)」のボウマンを落選させるため1400万ドル(ブッシュによると2000万ドル)を費やしたが、このボウマンも敗北した。
https://www.jta.org/2024/06/26/united-states/aipac-spent-more-than-14m-to-unseat-jamaal-bowman-did-it-have-to
https://x.com/CoriBush/status/1806033475490979873


AIPAC公式サイトによると、2024年の予備選挙はこれまでのところ、AIPACが推薦する候補者は、すべての選挙区(312レース)で勝利している。AIPACが支援する民主党員119人全員が勝利したとのことだ。
https://www.aipacpac.org/winning-candidates-2024

面白い事実がある。
AIPAC批判をしたコリ・ブッシュを攻撃した報道官カリーヌ・ジャン・ピエールだが、実は19年に「AIPACは差別主義的で反イスラムだ」と批判していた。


件に関するグリンウォルド(スノーデン・スクープの仕掛け人)の報告もある。 https://x.com/SystemUpdate_/status/1823422442322452809

なぜカリーヌはAIPACに対する態度を翻したのだろうか?
それはユダヤ系団体やメディア、そして駐米イスラエル大使らから「反AIPAC発言」に関して執拗な警告・批判を受けていたからだ。
https://www.middleeasteye.net/news/israel-aipac-karine-jean-pierre-white-house-criticised-remarks
https://x.com/IRmep/status/1522620309328867330


ブッシュの警告を思い出してほしい。「AIPACは嘘をつき、内部反動に金を注ぐ。黒人の議員を攻撃するよう扇動する」

サンダースもこの門下生コリ・ブッシュの落選を惜しんでいたが、AIPACの親パレスチナ派に対する攻撃はただの事実だ。

サンダース「AIPACは、コリ・ブッシュを倒すための51%の票を獲得するのに850万ドルを費やしました。億万長者が選挙を買収するのは、この国の本来あるべき姿ではありません。私たちは、シチズンズ・ユナイテッドとスーパーPACを終わらせ、選挙システムを公的資金提供に移行させなければなりません」

 

 

⑦AIPACネタニヤフ派は工作機関 ~イランの政権転覆


「過去8年間、ロシアが米国の選挙に干渉しているという話を、私たちは絶えず聞かされてきました。一方、あなたのお気に入りの政治家たちは公然とAIPACからお金を受け取っており、皆さんは気にもしません。そして、あなた達は私たちを『反ユダヤ主義者』と呼ぶのです」
https://x.com/ThiaBallerina/status/1821552307189989381

もしロシアのロビー(存在するかどうかも不明だが)がアメリカの議員に巨額の献金を渡し、政策にあれこれ注文を付けていたら大問題になるだろう。しかしイスラエル・ロビーは何をやってもおとがめなしだ。

 
日本では以前、前原誠司外務大臣(当時)が焼き肉屋経営の韓国人のおばさんに何万円かの政治献金を受けていただけで辞任させられたということがあった。
外国人からの献金はそれほど主権国家にとって忌むべきはずなのに、米英ではイスラエル・ロビーだけは野放図状態なのだ。
 
AIPACに大きな影響を与える虐殺担当官ネタニヤフ一味は何十年も米国で工作を行ってきた。
56年に米国に渡ったあと、ネタニヤフは父親から「なぜ米国なのか」を聞いた。「米国こそが世界を支配する力で英国さえも動かせる」と。
42年に渡米した父親は、米国の力でイスラエルをユダヤ人の国だと認めさせるようロビーイングの力で働きかけ超党派議員に承認させていた
https://x.com/AjAqrabawi/status/1821237897972084899

ジョン・F・ケネディ大統領と弟のボビー・ケネディ司法長官(RFK Jr.の父)は、アメリカ・シオニスト評議会(American Zionist Counsel)に外国代理人として登録するよう法整備し、彼らがアメリカ当局者や議員に寄付するのを阻止した。
しかし1963年1月3日、誰からの反対もなくアメリカン・シオニスト評議会はAIPACと名を改め、新組織として設立された。
JFKは1963年11月22日に暗殺され、RFKは1968年6月5日に暗殺されている。
 
AIPACがJFKとRFKの暗殺に関わっていたかはわからない。
しかしAIPACがスパイ機関としての役割を果たしていることは確実だ。

アメリカの公共放送PBSは、AIPACの外交政策副局長に対するヒアリングを引用するかたちで、9.11を前後してAIPAC内の極右ネタニヤフ派がネオコンと共謀し、イラクやイランへの経済制裁や政権転覆、破壊工作を推し進めるべく米国内で工作活動を行っていた、AIPACの工作員はや逮捕・起訴・求刑されたが一部は不自然なかたちで不起訴になったと報じている。
この調査では、AIPACこそが米・イスラエル内でのユダヤ人極右勢力の伸張を促進したこと、AIPACの工作員が元CIA職員の下で働いていたこと、また、AIPACがアメリカ大使館をテルアビブからエルサレムに移動させる工作を講じていたことも記録される(まさにそれをトランプが成し遂げた!)。
https://www.pbs.org/wgbh/pages/frontline/tehranbureau/2011/06/aipac-from-the-inside-part-2-wrangling-over-regime-change.html
▼同事件に関するInternational Journal of Intelligence and CounterIntelligenceの報告
https://www.diplomatie.gouv.fr/IMG/pdf/espionIsraelEU.pdf

イスラエルロビーはアメリカだけでなくイギリスにも強い影響を持つ
エレクトリック・インティファーダの編集長エイサ・ウィンスタンレーによると、労働党前党首のジェレミー・コービンが党を追われたのもイスラエルロビーの仕業だという。

 


本当に恐ろしい奴らだ。

2000年前に祖先が住んでいて追い出された土地(殆どがホラ話で、東欧系ユダヤ人は古代ユダヤ人と血の繋がりさえない)を、何万人もの子供や女性を虐殺してでも占領して略奪しようという統一教会の100倍頭のおかしいカルトがシオニズムである。


以上。
cargo