テレビで「コロナ感染者は家でパチーンと寝とけ!」と言い放ちながら、ノドに違和感があったというだけで、平熱であったのに大騒ぎし、検査待ちの下級国民を押しのけ速攻で検査入院した「平熱パニックおじさん」こと橋下徹さん。

コメディアンとしての資質を買われたのか、日本の衰退化という利害が一致していたためか、日々マスコミと二人三脚でデマの拡散に勤しんでおります。

去る10月31日のフジテレビの選挙特番「Live選挙サンデー」の放送中に、平パ二橋下のデマの矛先が向かったのが、れいわ新選組代表の山本太郎でした。

わずか数分間での出来事でしたが、幾重もの平パ二橋下のデマ、またフジテレビの策謀が確認できる面白い出来事であったので、以下にまとめます。


平パ二橋下が山本太郎に噛みつくのも、大阪都構想(正式名称:大阪市廃止・特別区設置住民投票)を山本に阻止されたからでもあるし、山本の国民人気を妬んでのものでもあったでしょう。

2019年度の政党収支報告書を見ると、れいわ新選組の個人献金は約5億円であったのに対し、維新はたったの3000万円でした。笑 
ここからも維新の人気がメディアに創作された虚構の物語のうえに成り立つものであることがうかがえますし、平パ二が必死になったことも頷けます。

「橋下vs山本」の本編を見てみましょう。


https://www.youtube.com/watch?v=dBwye3mNeXg


橋下は、自分のデマが山本に論破される前に矢継ぎ早に論点を変え、殆ど山本に話をさせる隙を与えず、ついには中継時間の終了まで持ち込みました。
最後は山本の持ち時間を削るためのアシストを出したのは、これまた醜悪なデマ吐きネオリベの古市という人物でした。

橋下の詐欺師的なデマを以下に指摘していきましょう。

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〇橋下:
僕は山本さんの発信力は認めますけども、今回の山本さんの詐欺師的な主張に有権者の多くが騙されなくて本当によかったなと。やっぱり日本国民は賢明だと思いました。

消費税は廃止だ、廃止だと言われていまして、これは法人税と所得税が減ってきた、そして消費税が増えてきたと。だから消費税を廃止にして、法人税・所得税を昔の状態に戻しましょうって山本さんは一生懸命言われていますけど、1986年から今に至るまで所得税の改革は、年収300~400万円の方々の税率を下げる改革をずっとやってきたわけですよ。

山本さんは、消費税をゼロにすると300万、400万の方々には大増税になりますよ、とハッキリ言わなきゃいけないのに、高所得者の税率を上げろ、と言っておきながら、低所得者、中所得者の方々の税率が上がるとは言わずに、消費税ゼロだゼロだと言うのは、詐欺師的な主張ですよ。
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この時点で賢明な有権者の皆さんは橋下のデマに気づくことができるでしょうが、橋下らがターゲットとする情報弱者のB層の皆さんは騙されてしまったかもしれません。

まず橋下が、カメラにじっくりと映し出されることを忌避して一瞬だけチラっと示した数値表記のないフリップについて。
太郎冠者さんが端的に橋下の詐欺的手法を指摘していました。
 


上図で確認できますが、1984年以前の年収300~400万の人の所得税率は21%。たいして現在の税率は20%。たったの1%しか変わりません。

橋下は、あたかも「政府が中間層の減税を進めてきた」という向きでミスリードを行っていますが、実体は高所得者の減税を進めてきたことに他なりません。
よって橋下の言う「年収300~400万円の方々の税率を下げる改革をずっとやってきた」は、嘘ないし誇張表現です。

詐欺師的だったのは橋下であったことが確認できました。

そして、橋下の言う「消費税を廃止にしたら年収300~400万の人の所得税が大増税になる」との根拠もまったく存在しません。
山本は従前より「所得税の累進性は84年以前のような19段階に戻す」と言っていますが、その場合でも年収300~400万のひとの所得税率はほぼ変わりません。
上図で確認できる通り、大増税どころか1%しか変わりません。(*山本は19段階に戻すと言ってるだけで、各段階の細かな税率は指定していません。年収300~400万の人の税率は20%以下に設定するつもりかもしれません)
むしろ年収700万円以下の人は消費税10%がなくなることによって、減税になります。
(ほかにもれいわ・山本は、中間層以下への減税や補助金も謳っていますが)

よって、この点でも詐欺師的だったのは橋下であったことが確認できます。

わずか50秒ほどで、(詐欺グラフを含めて)3つの詐欺的デマをねじ込んできた平パ二おじさん橋下徹。
恐るべき弁護士です(笑)
こんなのを法廷に立たせたら、依頼者が恥をかくんではないでしょうか?(笑)


この後、山本が橋下のデマに答えようとするも、橋下は「反論されそうだ」と感じるやいなや山本の話を遮り、相手にしゃべる隙を与えないいいつもの詐欺師戦法に出ます。

橋下氏はれいわが反対するインボイス制度にテーマを変えます。

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〇橋下:
それからね、インボイスってものも廃止だ、廃止だと。インボイスが導入されると、中小、零細企業の人が消費税を奪われます、と言うけれど、事業者が預かっている消費税というのは、我々の税金なわけですよ。

事業者の皆さんは本来納税しなきゃいけないのに、いま実質1000万の方々は免税となっていますけれど、よく考えたら消費者、サラリーマンの方は源泉徴収で一銭たりとも税金をもらすことは許されない、そういうサラリーマンの方々が事業者に預けている消費税をインボイス制度で納税するのは当たり前じゃないですか。

税金の不公正をきちっと正すのが政治の役割でしょう。預かっている税金をある意味ポケットに入れてもいいよ、なんていうことを、一生懸命インボイス廃止だなんて言うことは、多くのサラリーマンを、納税をしている人たちをバカにしている話だと思いますよ。
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橋下は、ここでは主に2つの詐欺的デマを披露しました。

まずインボイス導入にあたって撤廃されることになっている「事業者免税点制度」について。
これは売上1000万円以下の零細企業の消費税が免除されるといった仕組みで、「消費税導入時に小規模事業者の納税事務負担等に配慮して納税義務を免除する制度」として規定されました。

つまり、橋下の言う「事業者の皆さんは本来納税しなきゃいけない」「預かっている税金をある意味ポケットに入れてもいい」などというシロモノではなく、国税庁によると、もともとそういう建付けになっているものだということです。

そして、橋下の言う「事業者が預かっている消費税というのは、我々の税金」「サラリーマンの方々が事業者に預けている消費税をインボイス制度で納税するのは当たり前」ということについても完全なデマです。
これは弁護士であるにも関わらず、税法の知識が著しく乏しい橋下ならではだと思いますが、消費税は「預り金」ではありません。
消費税が「預り金」ではないことは、法廷の場でもしっかりと決着がついています。

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▼ 判決確定「消費税は対価の一部」 ――「預り金」でも「預り金的」でもない
全国商工新聞 2006年9月4日
https://www.zenshoren.or.jp/zeikin/shouhi/060904/060904-1.html

「…消費者が事業者に対して支払う消費税分はあくまで商品や役務の提供に対する対価の一部としての性格しか有しないから、事業者が、当該消費税分につき過不足なく国庫に納付する義務を、消費者との関係で負うものではない」(東京地裁平成2年3月26日判決より)
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消費税は対価の一部です。
事業者が、対価(取引価格)に消費税相当額を上乗せして値段を決めるという性格を有するものです。

以下は、国税庁の見解となります。

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消費税が転嫁を予定している税であり、事業者がその課税期間の開始に当たり、自らが納税義務者であるかどうかを判定した上で、取引価格に消費税相当額を「適正」に上乗せし、課税事業者又は免税事業者としての値付けをする必要があることから…>

法的な観点からは、消費者からの「預かり金」というような性格を有しているものではなく、その実質は、単なる商品・役務の対価の一部であるというべきである。
https://www.nta.go.jp/about/organization/ntc/kenkyu/ronsou/88/01/index.htm
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つまり、事業者は、消費者から税を預かっているわけではないので、納税する義務がないということです。

続いて橋下のデマの後に、山本がこう返します。

 

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〇山本:
間違った誘導はやめていただきたいんですよ、橋下さん。
年の売り上げが1000万円未満の小規模事業者ですよ、零細企業ですよ。フリーランスの人々ですよ、一人親方の人ですよ。要は500万事業者の方々が自分たちの生活を圧迫しながら人生を生きている中で、そこに消費税まで乗せたらどうなりますか…、
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ここでも論破される雰囲気を感じ取った橋下は、山本を遮り、以下のようにのたまいます。

 

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〇橋下:
何を言っているんですか。その人たちが持っている消費税というのは、消費者から預かっている消費税なんですから。
こんなのは納税するのが当たり前じゃないですか! 消費者から預かっている消費税ですよ!
もうちょっと消費税のことを勉強して言ってくださいよ!

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アホである(笑)
窮地に陥ったので「勉強不足だ!」と相手を罵倒するのは、いつもの橋下論法。

山本が最後まで発言を続けられなかったため結論は見えませんが、途中までの話はまったく正しいです。
山本が正しいのは、上記国税庁の「事業者免税点制度」のページで確認できます。

そして地裁で決着がついているにも関わらず、「消費税が預り金」だと大声で断言している橋下は、弁護士として「判例法主義」も理解できていなかったことになるのではないしょうか。
「勉強が足りない」のは、まさに橋下のほうだったのです(笑)

対する山本はこう反論します。

 

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〇山本:
橋下さんこそインボイスのことを勉強してくださいよ。
1000万未満の方々に消費税を乗せたら、当然、価格として消費税を乗せられない人もいっぱいいますよ、小規模の事業者たちは。自分達で背負っているということですよ。
それが小規模の多くの人たちじゃないですか
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皆さんはすでに「事業者免税点制度」の性格と「消費税は預り金ではなく対価の一部」であることを上記の国税庁や全商連のサイトで知ったので、山本のほうが正しいことがわかりますよね。

山本の言うように、零細事業者は、対価の一部である消費税を取引・商品価格に乗せられない場合も多いため、 「小規模の事業者たちは、自分達で背負っている」です。
だから「事業者免税点制度」の考え方を台無しにするインボイス制度はありえないわけです。

インボイスを導入することで、どれだけ多くの零細事業者が事業をたたむことになるのでしょうか。
こんなものはただの零細企業淘汰政策ですし、日本経済破壊工作です。

その後のやりとりはこんな感じです。

 

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〇橋下:
僕だって普通の事業経営やってるわけですから、インボイスなんて普通にやってますよ。
山本さんは免税事業のことを間違っています!免税事業っていうのは消費者から預かった税金を、納入しなくてもいいというのが免税の意味なんですよ!
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〇山本:
でも今回、課税事業者にならなきゃ商売続けられないじゃないですか…
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〇橋下:
免税事業者は、本来なら消費者から税金を受け取っちゃいけないのに、免税事業者が消費者から税金を預かっているところに「益税」という問題があるから、今回正そうとしてるわけじゃないですか。
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〇山本:
ちょっと待ってください。その前に価格設定の段階で値段を上げられないでしょう、小規模事業者なんて…

*ここで古市憲寿というネオリベが割って入り、新型コロナワクチンについての質問を山本代表に投げかけ、橋下氏と山本代表の問答は打ち切られた。
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終始、山本太郎の話を聞かず論点を変え、自分の愚かなデマを延々と大声で繰り返し、山本の発言機会を潰し、さらにはネオリベ仲間の古市にアシストさせ、フジテレビも中継を打ち切る…。笑

皆さんも社会で、この手の醜悪で薄気味の悪い人間たちを見かけることもあるでしょうが、そういうイジメを日常的に行っているのがマスコミだということがよくわかりますよね。

さて、橋下の最後に言っていた「益税」も問題発言となります。

税理士の森井氏が解説してくれていますので参考にしてください。

 


上掲した国税庁のサイトでも、「対価ではあることを知らない人が『益税ではないか』とする誤解が生じている」という向きで以下のよう表現しています。

<免税事業者と思われる者が「消費税」という名目で対価を収受すると、免税事業者には課されるべき消費税はないことから、消費者が消費税と思って支払った金額を、事業者は合法的に国庫に納入せずに懐に入れているのではないかという疑念がわく。(いわゆる「益税」に対する批判)>

橋下の誤解とまったく同じケースを取り扱っていますよね。

 

弁護士として税法を理解していなかったばかりか、橋下は、地方消費税を扱う大阪府知事だった経験もあるので、ずっと誤った認識にもとづいて行政運営を行っていたことにもなります。

こんな初歩的レベルの知識もない知事だったのですから、大阪府民も呆れるのではないでしょう。


以上、「勉強が足りない」のも、「詐欺師的」なのも、平パ二橋下であることがわかりました。


あと、番組の放送内容予告では「橋下VS山本」とテロップまで出して銘打っていたのに、山本側には橋下が出演することを知らせていなかったということも発覚しました。
その橋下は詐欺フリップまで用意周到に準備して、山本の評判を貶めようとしていたのだからフジテレビの姑息さがうかがえます。
れいわのスタッフがフジテレビに詰め寄り、フジテレビ側が「あわあわ」なっているシーンは、冒頭の動画の4分半から。


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ということで、フジテレビに「一体何を考えてデマ吐きおじさんを出演させたのか」をお伺いすべく電凸しました。

▼ フジテレビのご意見・お問い合わせ窓口
https://wwws.fujitv.co.jp/safe/contact/
電話: 03-5531-1111

上述してきた事実を伝えたうえで、橋下がデマを吐きまくり、そのデマを根拠として公党の代表である山本太郎を「詐欺師的だ」等として罵倒したことに対して、放送内容の訂正と謝罪を求めました。
「何を考えてデマ吐きおじさんを出演させたのか」についてはお答えできないとのことでした。
電話口の担当の方はなぜかキレ気味で、「ご意見お伺いしました!」とのことでした(笑)

フジテレビの応答を受けてBPOにも電凸を行おうとしたが16時閉店で間に合わなかったのでまた週明けにでも。

▼ BPO  放送番組への意見 
https://www.bpo.gr.jp/?page_id=1119
電話: 03-5212-7333

 

 

 

 

以上、本日も長文を最後までご覧いただきありがとうございました。

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