保守派論壇の重鎮、西部邁先生が亡くなってしまった。
私も何度も西部先生のことは当ブログで取り上げさせてもらいましたが、時にむちゃくちゃな事も言いつつ、大正論を投じて我々を楽しませてくれました。
亡くなる直前のビデオを転載させてもらいます。
▼ 【平成29年 年末特別対談】西部邁氏に聞く[桜H29/12/29]
https://www.youtube.com/watch?v=9AGzVcr6V8w&t=128s
このビデオはかなりむちゃくちゃです。笑
そして自殺することについて何度も言及しています。
【ゲスト】表現者criterion編集長・藤井聡〔内閣官房参与・京都大学大学院教授〕TOKYOMX「西部邁ゼミナール」
https://www.youtube.com/watch?v=OgDwQ0RNg8k
▼ 「プライマリーバランスの大嘘」
藤井聡〔表現者criterion編集長〕が西部邁ゼミナール長と『国民社会の今と未来』を考える!」 TOKYOMX 西部邁ゼミナール 毎週土曜午前7:05放送中
https://www.youtube.com/watch?v=6D3AX75K78w
一月に西部先生が主催していた「表現者(クライテリオン)」を藤井聡京大教授/内閣参与が引き継いだようですので、西部先生は終活をしていたのだろうと思います。西部先生が後継者に藤井先生を選んだのはさすがとしか言いようがありません。
藤井聡先生は中野剛志さんや三橋貴明らと同クラスタに属していて、橋下元大阪市長の大阪都構想を実現寸前で瓦解させた功績があります。
アベノミクスの2本目の矢にもその理論を採用された国土強靭化論を説いた大きな政府主義のケインジアンと言えるでしょう。
▼ 西部邁ゼミナール特別講義【1】「言論をめぐって」
Guest 青山忠司〔表現者塾頭〕 2018年1月20日〔土〕放送
https://www.youtube.com/watch?v=5kwFfCNUZeI&t=6s
「こんなところで書いてもしゃべっても、、、はっきり言う、僕の人生はほとんど無駄でありました!」と最後に語る西部さん。
まったくその通りで、笑ってしまったw
これが遺言なんですね。
自死を選択することも権利であります。
こんな腐った世の中です。 私は彼の抗議の自死を讃えたいと思います。
三橋さんの逮捕といい、安部批判を続ける保守派に立て続けに不審なことが起こると、なんだか怪しいなとも感じてしまいますが、西部先生には明確に自死の意志があったようです。
この年末の対談動画で、冒頭から「実は10月22日に死ぬつもりだったが、たまたま選挙になったので世間に騒ぎを加えてはと思ってやめた。それで生き延びたので世の中の様子を見ていたが、はっきり申します。もうこんな国に生きてるの俺いやだ」と遺言のように語られていますね。https://t.co/pnvf4904pd
— ニー仏 (@neetbuddhist) 2018年1月21日
『自殺を選んだ理由は自分の精神がもうじき甚だしい機能低下を示してしまうと確実に見通されたということ…自分が単なる生命体に化すことであり…虚無の温床である生命それ自体にケリをつける、それが自分の生にかろうじて意味をみつける最後の手立てになった次第』(西部邁「私の死亡記事」文藝春秋)
— ㍿ 紳士 (@hide_luxe) 2018年1月21日
「言論は虚しい」と述べる西部邁氏。「西部塾」という番組の冒頭でこれが「最後」であることを示唆。そして番組終了間際に(21:30~)、“テレビや本などでいくらしゃべっても書いても、はっきり言う、僕の人生はほとんど無駄でありました”と結んでいた(昨日放送)。https://t.co/LPkiQTQe7D
— 住友陽文 (@akisumitomo) 2018年1月21日
左右問わず学者や政治家が西部先生の死に言及しています。
本当にかっこいい論客を失ってしまいました。
安倍が死んでもこうはならないでしょうね。
西部邁先生と最後にお会いしたのは今年の1月5日。ご自宅に招いていただき、約7時間、お話ししました。以前から、「病院での延命が目的化した生」を拒否し、はっきりと自己判断ができる間に死を選ぶというご意志を聞いていたため、1月5日に別れを覚悟して帰路につきました。
— 中島岳志 (@nakajima1975) 2018年1月21日
西部先生の弟子の中島岳志・東京工業大学教授
ボス、ありがとう。 https://t.co/SAptk6B0bc
— 村本大輔(ウーマンラッシュアワー) (@WRHMURAMOTO) 2018年1月21日
昨年対談をしたウーマンラッシュアワーの村本さん
20年前には朝生で天敵だった宮台真司・首都大学東京教授西部邁先生が亡くなられました。悲しくて泣いています。かつて僕と激突して番組を退席された後、先生は楽屋で最後まで待っておられて僕を励ましてくれました。その後も何のわだかまりもなくマル激に出演されました。東大助手時代にも本当にお世話になりました。御冥福をお祈り申し上げます
— 宮台真司 (@miyadai) 2018年1月21日
テレビや雑誌で対談をさせていただき、その深い見識にいつも感銘を受けていました。
— 小池晃 (@koike_akira) 2018年1月21日
心から哀悼の意を表します。
評論家の西部邁さんが死去 多摩川で自殺か:朝日新聞デジタル https://t.co/ULzNg21O15
西部氏自殺の件、保守思想家にとって今の日本は耐え難い時代ということだろう。昔、中島岳志君の紹介で一緒に飲んだことがあった。気のいいおじさんという感じだったなあ。ご意見番がいなくなってさみしい。ご冥福をお祈りしたい。 https://t.co/Oyih6jOB2x
— 山口二郎 (@260yamaguchi) 2018年1月21日
朝生でも一緒に活躍した舛添要一・前都知事/東大教授西部邁先生(78)、多摩川に入水自殺。30年前、東大改革に失敗して、村上、公文、西部、私の4人が辞表を出した。その後、「朝まで生テレビ」などで、保守陣営から、左翼の似非改革主義者と闘ってきた同志だ。悲しい。今は似非保守主義者と闘う時代になのに、貴重な思想家を失った。ご冥福をお祈りする。
— 舛添要一 (@MasuzoeYoichi) 2018年1月21日
西部邁さんが命を絶ったという報せが。深い付き合いはなかったけど、意見が違ってもじっくり聴いてから訂正なさった。何度か番組に呼んで頂いたり、飲みに連れて行かれたり、歌を聞かせて頂いた事もある。私は彼の意地悪な印象の物真似をしたけれど、実はすこぶる気さくで楽しい方だった。謹んで哀悼。
— 松尾 貴史 (@Kitsch_Matsuo) 2018年1月21日
作家の適菜収氏最後に西部さんに会ったのは去年の春頃。新宿の飲み屋でいろいろ失礼なことというか、いちゃもんに近いことを言ったけど、最後は奢ってくれた。MXの番組に呼んでいただいたのに断ってしまったこともあり、気になってはいたのですが。合掌。
— 適菜収。bot。(作家) (@tekina_osamu) 2018年1月21日
西部邁さんはほんものの知性を感じさせる方でした。お話しさせていただく時、ひととひとの間の静寂に耳を傾けるその姿勢がとても素敵な方でした。
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2018年1月21日
叡智は感情の分泌物なのだということを身体をもって示されていた西部さん。
もっとお目にかかりたかったです。
心からご冥福をお祈りいたします。
西部邁さん
— 但馬問屋 (@wanpakutenshi) 2018年1月21日
「今の安倍さんがやっていることは、まさに「米国べったり」。どうして保守がそのような振る舞いができるのかは甚だ疑問だし、大問題であると僕は考えています。僕は何十年も前から指摘し続けてきたけれど、結論から言うと米国は「左翼国家」なのです。」
ご冥福をお祈りします。 https://t.co/cBKNeA3uTu
「ここぞとばかりに右も左も西部邁を持ち上げ始めてウザい」とか言うけどさ、どんな思想の持ち主とも対話のできる貴重な人間を我々は失ってしまったという事だろ。だからこれほどの反応があるんだよ。
— にゃかがわりょうじ (@nyakagawa_r) 2018年1月21日
保守派評論家の古谷経衡氏西部邁先生が亡くなられるとは、いよいよ日本にも週末の足音が近づいている。ネット右翼に全く媚びず、保守とは何かの神髄を説き続けた偉大な思想家であったが、後進が存在しない以上、保守言論界における痛手は極めて大きい、日本ヨイショ、愛国ポルノ、安倍万歳とは無縁の常識人であった。
— 古谷経衡@『日本を蝕む極論の正体』1/17発売! (@aniotahosyu) 2018年1月21日
西部邁さん死去に田原総一朗さん「曖昧なことが大嫌いな人。近く会いたいと思っていた」 https://t.co/RldC5VduH4
— 産経ニュース (@Sankei_news) 2018年1月21日
https://yoshinori-kobayashi.com/14902/
西部邁氏は『死生論』の中ですでに自決の予告をしていた。
わしが「あとがき」を書くと、随分喜んでくれた。
予告通りに自分で自分の人生に決着をつけるとは立派だ。
西部氏とは公私にわたってあまりにも深く付き合い、従米エセ保守とのイラク「侵略」戦争を巡る戦いでの共闘は、その頂点だった。
わしが「保守」を自認するようになったのも西部氏の影響である。
謹んで哀悼の意を表します。
【おまけ】
▼ 西部邁 初登場? 『朝まで生テレビ!第16弾「原発」』を語る
https://www.youtube.com/watch?v=jCfdXwUghm0
87年らしいです。
東大教授を辞める直前なのかな。
出演者を「挑発したいと思います」なんて言いながらのなかなかのニヒリストっぷりです。
西部先生が見た目からしゃべり方までまったくの別人で笑えますw
以上、本日はここまで。
ご覧いただきありがとうございました。
また次回
cargo
GOKU