本日はおさらいブログです。
なぜ、こんなに世界中の中央銀行でお金を刷っているのに、庶民にはその恩恵が少しもないのでしょう?
なぜ格差が拡がりつづけているのでしょうか?
▼ 米国で進む富の集中、上位3名の資産が国民50%の合計以上に
2017/11/10 12:00 Forbes
上記はアメリカに関してですが、日本も同じ状況になりつつあります。
「オラたち庶民は、一生懸命商売やっても全然儲からないのに、なんであいつら富裕層だけどんどん金持ちになるの?」ということです。
その疑問の答えは政治、つまり政府の詐欺金融政策のせいということなのですが、その収奪システムについて考えてようと思います。
まずはちょっと難しいですけどこちらをご覧ください。
▼ 貨幣乗数 (かへいじょうすう)
http://www.findai.com/yogow/w00341.htm
注)マネーストックは市中に出回るお金、ハイパワードマネーは中央銀行が刷ったお金のことです。また、現金預金比率とは市中銀行が中央銀行に預ける担保のことで、市中銀行はその100倍あまりのお金を信用創造(通貨発行)できます。
貨幣乗数とは、マネーストックがハイパワードマネーの何倍になるかを表した数字で、信用乗数ともいいます。貨幣乗数とは、マネーストックがハイパワードマネーの何倍になるかを表した数字で、信用乗数ともいいます。
≪貨幣乗数の計算≫
貨幣乗数を求めるには、2つの計算公式があります。
◆貨幣乗数の公式(1)
貨幣乗数は、マネーストックをハイパワードマネーで割って求めます。
たとえば、10兆円のハイパワードマネーが100兆円のマネーストックを生み出すとき、貨幣乗数は10(100/10=10)となります。
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どうでしょうか?
数式とか専門用語とか出てきてなんだか難しいですよね。
でもこれ、簡単に言うと「中央銀行がお金刷れば、市中にまで行き届いて倍々ゲームで通貨供給量が増えて、良い感じでインフレになる」という経済学の論理があるって話です。
そしてその論理をもとに、安倍ちゃんらはお金を刷ってきました。
「え?? でもそんなたくさんお金刷ったって、実際にはみんなの生活が豊かになってないじゃん!?」
その通りです。
では「貨幣乗数論」の何が間違っているのか、以下の記事で経済評論家の天野統康さんが、リチャード・ナーベルナーの論理をもとにわかりやすく説明してくださっていますので、確認ください。
目からウロコですよ。
▼世界中で通貨供給量が増加してもGDPに反映しない理由 Rヴェルナー氏の信用創造理論の正しさの証明
2017-11-18 04:02:36
14日の日経の1面に以下のような特集記事が掲載されていた。
マネー膨張、躍らぬ経済(モネータ 女神の警告):日本経済新聞 https://t.co/VxQUIamWOG
— 天野 統康 (@amanomotoyasu) 2017年11月17日
;世界の通貨供給量の増加に対してGDPが伸びにくくなり通貨供給量とGDPの関係が乖離してきた、という記事。70年代以降の先進国が起きたことが、世界中で起きているという事。金融経済の拡大に原因がある
記事には以下のように書かれている。
「世の中に出回る現金に預金を足した通貨供給量(マネーストック)は、実体経済の規模以上に膨らんできている。
世界銀行の統計をもとに算出した2016年の通貨供給量は、87.9兆ドル(約1京円)。
世界の国内総生産(GDP)総額よりも16%多い。
00年代半ばまでの半世紀、マネーの増加は実体経済の成長とほぼ軌を一にしてきた。それが09年以降は
マネーがGDPを大きく上回るようになった。乖離は年々鮮明になっている。」
つまり、中央銀行と民間銀行が作り出している通貨供給量は、リーマンショック以降、GDPを大きく上回る規模で拡大を続けている。
GDP取引(実体経済)に使われないで、だぶつくカネ余り現象が起きているという事だ。
記事では09年以降と述べているが、それはあくまでも世界での話である。
この現象は、多くの主要先進国では70年代以降、一貫して見られてきた現象である。
つまり、GDP取引の増加率よりも、通貨供給量の増加率が低い状態が恒常化しているのである。
これを、主流経済学の基本的な考え方になっている
「貨幣数量説に基づく交換方程式」
で通貨供給量とGDPの関係を表す式にすると以下のようになる。
通貨供給量×通貨供給量の流通速度=生産量×商品価格
式の左側の通貨供給量は、現金と預金の総額だ。
「流通速度」とは、通貨が市場でどれくらいの回転数で取引されているのかを表す数字である。
式の右側の「生産量」の増減は「実質GDP」を表し、「商品価格」の増減は「物価」を表す。
そして、生産量×商品価格は、「名目GDP」を表す。
式の左側の通貨供給量の増加率よりも、右側の名目GDPの増加率が低いのが
70年代以降の日米欧でおこり、09年以降は世界中で起きている現象だ。
そうなると、必然的に、式の左側の「流通速度」の数字が下がることになる。
つまり「通貨供給量の流通速度の低下」である。
これが長い間、主流経済学では「謎」、とされていた。
なぜなら、長い間経済学では流通速度は基本的に一定と考えられていたためだ。
フリードマンらのマネタリストは、流通速度が一定なのだから、中銀が通貨供給量をコントロールすれば
経済は必然的に拡大する、と述べてきた。
しかし記事でも指摘されているように、近年では通貨供給量を増加させても、生産量にも物価にも反映されにくくなっている。
この流通速度の低下の謎を世界で初めて解明したのは、リチャード・ヴェルナー氏であろう。
2003年にヴェルナー氏は流通速度を、通貨供給量ではなく、銀行貸し出し(つまり信用創造量)によって
計測することで、実体経済向けの流通速度は下がっておらず、ほぼ一定であることを解明した。
それは以下のような公式を作りだしたためだ。
実体経済向けの銀行貸し出し×流通速度=名目GDP(生産量×商品価格)
銀行貸出総額からGDP取引に含まれない金融経済向けの銀行貸し出しを省いて
実体経済向けの信用創造に限定して計測した。
(下記グラフ)
(上記図 拙著 「サヨナラ操作されたお金と民主主義」から転載)
上記図の79年から2000年までの左軸の実体経済向けの信用創造量の流通速度は、ほぼ一定である。
一方で右軸の通貨供給量の流通速度は下がり続けている。
今回、2003年以降の実体経済向けの信用創造量の流通速度と、通貨供給量M2の流通速度を私が作成してみた。
(下記グラフ)
実体経済向けの流通速度(左軸)はヴェルナー氏の計測とは少々違うために、
数字が若干変化しているが、それでも1,4前後で推移して、安定している。
一方、通貨供給量M2の流通速度(右軸)は、0.77から一貫して下がり続け
0,55になっている。
流通速度が下がり続ける理由は、不動産や為替、先物などのような金融経済向けの取引が拡大しているためだ。
主流経済学では、通貨供給量で交換方程式を計算する。
通貨供給量では、実体経済向けと金融経済向けに分割することが不可能なのである。
預金を分割することはできないためだ。
一方、預金と同時に発生する銀行貸し出しは、実体経済向けと金融経済向けに分割することができる。
そのために、流通速度の低下の謎と、実体経済の流通速度が一定であることを明らかにすることができる。
しかし主流の経済学では、アダムスミス以来、250年にもわたって信用創造の仕組みについてタブー視してきた。
信用創造の仕組みが景気変動に与える影響を理論として構築してこなかったのである。
そのために、景気対策と称して、実体経済向けの信用創造を増加させず、金融経済向けに資金供給が
大規模になされる日米欧の中央銀行による量的緩和政策が正当化されてきた。
金融経済にお金が作られれば、債券、株、不動産などの資産価値が上昇するのは明らかである。
いっぽうで 実体経済にお金は回りにくいために物価は上昇しない。
その結果、以下のような超格差社会が意図的に創られたのだ。
米国で進む富の集中、上位3名の資産が国民50%の合計以上に https://t.co/ztdevMh8tT
— tonton42 (@ton_ton_42) 2017年11月13日
ワシントンDCを本拠とする左派系シンクタンク「Institute for Policy Studies(IPS)」の作成したレポートが明らかにしたアメリカのとてつもない経済格差。こんな社会でいいのか!?
この主流経済学の詐欺の仕組みを図解すると以下のようになる。
(後略)
どうでしょうか?
いくら中央銀行がお金刷っても、実体経済には届かず、悪性インフレするだけで、庶民の消費や所得が増えない、というのは当たり前ということなのです。
ハイパワードマネーを受け取った市中銀行は、景気がいまいちなので実体経済には投資せず、日銀当座預金にブタ積みするか、金融市場に流しているだけなのです。
それどころか、お金持ちのために変なバブルを作り出すべく、日銀自身が、毎年6兆円も緩和マネーを日経225社の株価を上げるためにマネーをバラ蒔き、官製相場を作っています。
だから金融資産を持つ大企業や富裕層、市場の6割以上を占めるという外国人投資家ばっかり儲かるのに、一般国民にはなんら恩恵もない。
一般国民は、輸入インフレで購買力が奪われるだけという状態です。
庶民から購買力を奪って、金持ちにバラ蒔くというようなことが行われているのです。
大企業は、それをごまかすために食べ物の大きさなんかをどんどん小さくするシュリンクフレーションに陥っている。
「牛乳の量を1000mlから900mlに減らして、パッケージも小さくしました!持ちやすくなって冷蔵庫にもフィットさせましたよ!いいでしょ!?」とやっているのです。
そしてその大企業傘下のマスコミは「景気は良いのに実感がない。おかしいなあ(すっとぼけ)」と。
違うだろーーー!!!!
はっきり言って、私はこれ、支配層が格差を固定化するためにワザとやってるんだろうと思うのです。
格差が固定化されれば支配層の統制力は増しますからね。
だって貧乏人には発言力なんてなくなるでしょ?
まさに詐欺経済学です。
便所の落書き板の2chでさえ、支配層に都合の悪いスレッドを立てると、速攻で消されちゃいます。
これがわが国ジンバブエのじょうきょ...、おっと、これがわが国日本の真の状況なんですよね。
【悲報】アベノミクスの結果がひど過ぎると話題にwwwwwwwwwwwww
http://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/news/1511272037/
1 名無しさん@涙目です。(茨城県) [US] 2017/11/21(火) 22:47:17.09 ID:xH/MnDvY0● BE:264168779-2BP(2000)
http://i.imgur.com/jr3Ha4J.jpg
http://i.imgur.com/Bk46wRd.jpg
http://i.imgur.com/ugoeskH.jpg
http://
17 名無しさん@涙目です。(千葉県) [IT] sage 2017/11/21(火) 22:54:32.16 ID:5E7EP5X20
スレストされそう
25 停止しました。。。 停止 停止
真・スレッドストッパー。。。( ̄ー ̄)ニヤリッ
だからこそ我々は、自民・公明・維新のようにお金持ちに利益供与して政権を維持しようとするような悪徳政党を応援してはいけない、ということです。
立憲、自由、社民、共産、民進、彼らの経済政策こそが国民を救い、景気浮揚させるのです。
加計ちゃんをはじめ金持ち友達に公金をバラ蒔く63歳児シンゾー
ということで、本日はおさらいブログでした。
ご覧いただきありがとうございました。
また次回。
cargo(GOKU)