先日、立憲民主党の公約が発表されました。

▼政策パンフレット
http://cdp-japan.jp/gallery/


悪くない。

悪くないんだけど、でも物足りない。

枝野氏が公約発表前に語っていた”脱緊縮財政”や、”社会福祉分野に財政出動を”という方向性が見出せないのです。

【参考】
▼ すごいぞ立民・枝野。「社会福祉分野に財政出動する」
http://ameblo.jp/cargoofficial/entry-12317028592.html
▼ 立憲民主党・枝野代表の演説が素晴らしい。
http://ameblo.jp/cargoofficial/entry-12316647901.html

党内の緊縮財政派に押されてブレたか、えだのん。

カジノ反対、金融税(おそらくトービン税か金融資産税の強化?)等税制の不公平性の見直しなど、上記重要事項以外の部分でも、個人的に評価できるところはあります。

しかし、最重要ポイントである各社会保障分野の財源について何も書かれていない。

財源を税金にするのか、国債にするのかじゃあ天と地ほど意味合いが変わります。

財源を税金にしてしまったら、ただの緊縮財政です。

現状では他の与野党と言ってることがほとんどおんなじなんです。


こんなことじゃあ支持することはできませんね。


というわけで私自身が今回の衆院選で、熱意をもって積極的に支持する政党はなくなりました。

比較的消極的に立民、共産、社民を支持するって感じですかね。
(山本太郎参議院議員だけは熱意を持ってフォローしますが)

残念ながら、わが国の暗黒時代はもう10年は続くと予想せざるを得ません。

欧米のようにグローバリズムに侵食され、心底ズタボロになってから、ようやくコービンやサンダースのようなヒーローが生まれるのでしょう。

ひょっとしたら、自らの手で民主主義を獲得したことのない日本人が、真の民主主義を獲得するのには、もっと時間がかかるのかもしれません。


ひとつ光明を見出せるのなら、立民党が強く掲げる「立憲主義」であり、立憲主義とは何なのかを、もう一度原点に返って、我々に強く意識させることができたことだと思います。

「憲法」は英語では「Constitution」と訳されますが、Constitutionには同時に「構造」や「構成」という意味もあります。

Constitutionは国家や組織の基本構造なのです。

さらに、Constituteは、con(一緒に)+stitute(組み立てる)で、「共に成り立たせる」という意味になります。

我々日本国民は、大日本帝国憲法も日本国憲法も「共に成り立たせた」ことはありません。

日本語の「憲法」には、「みんなで共に成り立たせた基本の構造」という意味も含まれません。

だから我々は民主主義や立憲主義の重要性を真に理解できないのかもしれません。


憲法により権力を制限される公務員や政治家はもとより、我々国民一人一人が、憲法に掲げられる「国民主権(主権在民)」、「基本的人権の尊重(自由と平等)」、「平和主義」についてもう一度考えるべきなのだと思います。

立憲主義とは、自民党のように憲法や法律を無視して、お金持ちに利権をバラ撒いて集票行動に勤しむこととは相容れません。

自民党のように憲法を無視して、金融家や軍産複合体、グローバル企業や富裕層のために都合の良い法律を作ってはいけません。

自民党のように憲法を無視して、人権を抑圧し、国民を監視し、情報を隠蔽し、報道を統制してはいけないのです。


まさに、こういった「Constitution=ともに成り立たせる国家の基本構造」のことを、今ひとつひとつ考えていくべきなのでしょう。



”こんな人たち”からのヤジを恐れ、関係者以外をブロックした田んぼでインスタ蝿となったシンゾー


本日はここまでです。

ご覧いただきありがとうございました。

ではまた次回。


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