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ワタクシ激推しの山本太郎議員と立命館・松尾匡教授が、本日宮崎哲哉氏司会のザ・ボイスに出演しました。

まるで好きなアーティストのラジオ出演を心待ちにする中学生のようにウキウキしながら聞いていましたよ。


いつも与野党に対して厳しい宮崎哲哉さんが、松尾匡先生と山本太郎議員を大絶賛していたのが印象的な回でした。

覚えている限りで、要約を以下に。
けっこう適当なので、本編聞きたい方はYoutubeとかで検索してください。
 

宮崎:
私はアベノミクス3本の矢のうち三本目の規制緩和だけには反対している。
実際には二本目財政出動も15年には頭打ちで、以降は緊縮財政に陥っている。
機動的な財政政策はもちろんのこと、三本目の矢の生長戦略など存在しなかった。

松尾:
日本ではリベラル派も緊縮財政を推し、消費増税まで賛成してしまってる。
そして左派系新聞もなぜかそれを応援している状況。
欧州の左派は財政出動をもっとと言ってる。
日本の野党こそが政策転換しないといけない。

太郎:
教育にももっと投資しなければならない。
毎年80兆円も刷ってるなら6兆円の教育費くらい出せるはず。

宮崎:
自由党は外交政策は小沢さんにまかせて、経済政策は山本議員にやってほしい。

太郎:
それなら松尾先生に政策顧問になってもらわないと(笑)
景気良いときはお金持ちにも協力してもらう形で、税制に累進性を持たせるべき。
消費増税なんか言語道断。

(中略)

松尾:
権力を失うと犯罪者みたいに、パククネ政権みたいになるから安倍政権は延命に必死だ。
ひょっとしたら19年の消費税10%増税も先延ばしするかもしれない。

賃金はゆっくり上がっているが、まだまだ弱いし、雇用の質(非正規ばかり)も悪い。
土建などの公共事業だけでなく、社会保障に財政出動すべき。
社会保障などが充填されないとデフレマインドも払拭されないし、国民は安心して消費しない。
 



天野統康さん作成 ( https://ameblo.jp/amanomotoyasu/entry-12192138906.html )

さすがですね。

最後のほうはイギリス総選挙のコービンの話題で「国民投資銀行」や「人々の量的緩和」にも触れていました。

できたらこの三人の会話を、二時間くらい聞いていたかったです。


たしかに、この対話でも話題に上がったように、左翼の皆さんは、坊主憎けりゃ袈裟までとばかりに、安倍ちゃんのリフレ政策までも全否定してしまっています。

しかし松尾先生も言うように欧州の左派の本道は、「緊縮財政するな。もっと財政出動しろ」です。

なぜ日本の左翼は、小さな政府主義やネオリベと変わらない緊縮財政にこだわるのか理解できません。

「モッタイナイ」精神を引きずっているんでしょうか。

その手の「コンコルドの誤謬」なのでしょうか。


ひょっとしたら、家計と国家財政のシステムが根本的に異なることを理解されていないのかもしれません。

国家財政においては、日銀がいくらでもお金を刷れる、打ち出の小槌を持っているような状態であり、家計のそれとはまったく違います。

その証拠に、日銀は年間80兆円(日本の税収は55兆円あまり)も刷っています。


ではなぜそんなにお金を刷っているのに、日本は豊かにならず、金持ちばっかり肥え太っているのか?

それは、その刷ったお金を日銀に貯め込み、金融市場に流してしまうから。

そのお金を社会保障分野に流せばいいじゃん、というのが松尾先生やコービン、そして私のような人たちの主張です。


安倍ちゃんは「有効求人倍率が1.1を超えた!俺スゴイ!」とかって言ってますが、増えた求人の8割以上が低賃金の介護職だったりまします。

だったら需要のある介護業界、特に薄給で苦しんでる介護福祉士や保育士なんかを助成すればいいじゃん、ということになりませんか。

人手不足も解消できるし、少子高齢化対策にもなるし、景気刺激策にもなる。

庶民の所得が増えれば、個人消費も伸びて、景気浮揚し、税収も増える。

税収が増えれば国債も償還でき、プライマリーバランスも健全化できます。

一石二鳥どころか3鳥も4鳥も狙えるんです。



松尾先生や太郎議員のような人間がもっと増えればいいなと心から願います。



本日はここまでです。

ご覧いただきありがとうございました。

ではまた。

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