http://static.snopes.com/wordpress/wp-content/uploads/2016/01/snopes-fake-news-sites.jpg

 

マスコミの嘘ニュース化が止まらない。

 

止まらない、というか元々プロパガンダ工作機関として、嘘ニュースを垂れ流すことが目的なのだから平常運転ということになるのですが。

 

本日はシリア内戦がアメリカによる自作自演作戦の一貫であったことを示唆するケリー国務長官のインタビュー音声が流出した件、また1/11の記者会見でのトランプ発言を捻じ曲げたマスコミの件を中心にお届けします。

 

 

▼ アメリカ国務長官、「ISISの結成目的はシリア政権の打倒」
2017年01月08日  PARS Today
http://parstoday.com/ja/news/middle_east-i24268 

 

英語のインターネットサイト、オフ・ガーディアンによりますと、ケリー長官は、シリアにおけるアメリカの主要な目的がアサド政権の打倒であるとし、「アメリカ政府は、この目的を果たすためにISISの結成を許可した」と語りました。

 

また、「アメリカは、ISISの結成やこの組織の権力増大により、シリアのアサド大統領にアメリカの望む外交的な解決手段を見出させ、退陣に追い込むことを希望していた」とし、「アメリカは、この2つの目的達成のために、ISISの一部のメンバーを武装化した」と述べています。

 

さらに、「アメリカ政府は、ISISがいつでもより強大化することを視野に入れていた」とし、「アメリカは、シリア政府がロシアに軍事支援を依頼するとは予想していなかった」としました。

 

この報告によりますと、シリアの反体制派グループの代表者との会談における、ケリー長官のこの談話の音声ファイルは、これ以前にCNNやアメリカの新聞ニューヨーク・タイムズに公開されていましたが、アメリカのISIS支援に関するおよそ35分間の部分は、アメリカのメディアにより検閲、削除されていました。

 

なお、内部告発サイト・ウィキりークスは、オバマ政権にISISが結成されたことに関する、アメリカの次期大統領トランプ氏の発言を認証し、昨年9月22日に行われたケリー長官のこの表明の音声ファイルを公開しています。

 

 


米ケリー国務長官が「シリア政権打倒の為ISISの結成を許可し、武装化した」と話す音声をWikileaksが暴露したということです。

 

PARS Todayはイランの国営メディアであり、これはこれでバイアスがかかりますので、本当なのか確認してみたいと思います。


PARS Todayが引用したオフ・ガーディアンの記事は以下の通りです。

▼ Leaked John Kerry audio: White House wanted ISIS to rise in Syria
January 6, 2017  Off Guardian
https://off-guardian.org/2017/01/06/leaked-john-kerry-audio-white-house-wanted-isis-to-rise-in-syria/


問題となった一次ソースのNY Timesの記事は2016/9/30付けの以下のものだと思います。
(CNNの記事は削除されているので、とりあえずこちらだけ)

▼ Audio Reveals What John Kerry Told Syrians Behind Closed Doors
SEPT. 30, 2016 NYT
http://www.nytimes.com/interactive/2016/09/30/world/middleeast/john-kerry-syria-audio.html?_r=0

 

実際のケリー長官の音声も聞いてみましょう。

 

▼ Leaked audio of John Kerry's meeting with Syrian revolutionaries/UN (improved audio)
https://www.youtube.com/watch?v=e4phB-_pXDM&feature=youtu.be

【抜粋と要約】
シリアの反政府派(アラビア語の男性で途中から英語?)とケリー長官の会話とされていますが、アラビア語/英語の通訳(女性)が間に入る形での交渉のようです。

 

私の英語力のなさに加え、音声の質が悪いので、何言ってるのかわからない箇所が多々ありますが、前半はシリア反政府派の男性が「シリアではロシアが反政府派や市民も攻撃している。どうにかしてくれ」と実情を訴えるのに対し、ケリー長官側は「アメリカも反政府派を助けたいと望んでいるが、これ以上の兵力増員は米国の国内事情的に難しい状況でもある。ロシアが独自の判断で介入していることは問題であるが、虐殺の証拠がないとどうしようもできない」というような会話をしているようです。

 

23分あたりで、ケリー長官は「They are targeted by the opposition... who we are arming and training.(彼らは我々が兵器を与え訓練した反政府派に狙われていた)」と言っています。
(直前のシリア男性が何を言ってるのかいまいちわからなかったため、ケリー長官によるこのOpposition(反対派)がISISを指すのか、私には読み取れませんでした。すいません)

 

25分あたりでは米政府側の男性が「アメリカを始め多くの同盟国が、シリアに武器を送っているが、敵側も武器を送っており、混沌が生じるためこれ以上の増強は難しい」と説明し、ケリー長官が「ロシア、サウジ、トルコ、カタールなども多数の武器を送っている」と捕捉しています。
重要箇所は“And we know that this was growing, we were watching, we saw that DAESH(IS) was growing in strength, and we thought Assad was threatened,” と“We could probably manage that Assad might then negotiate, but instead of negotiating he got Putin to support him.”の部分でしょう。

 

30分以降では、ケリー長官が「君たちを助けたいし、今までもアサドと戦うため多くの資金援助をしてきた、しかし事態は複雑で簡単ではない。ロシアの介入ががシリアの軍事的バランスを変えてしまった。難民を救うためにも国連と協力し善処はしよう」と発しています。
重要箇所は”We are trying to enpower Syrians to be able to fight against this guy(Assad)”でしょうか。

 

 

なかなか判断が難しいですが、少なくともシリア反政府派は、FSAやISIS、アルヌスラが混在となった勢力であることは、主流メディアの報道からも明らかになっている事実があり、「アメリカがISISを援助していた」「シリア政権打倒の為ISISの結成を許可し、武装化した」とする視点で語っても齟齬はない、という感じになりますでしょうか。
(英語ネイティブの人に判断伺いたいとこです 汗)

 

この上記の視点を裏付ける報道は、今までもオルタナメディアによりたびたび暴露されてきましたが、今回あらためてケリー国務長官の発言が明らかになったことは、大きな問題となるでしょう。

 

そしてNYTやCNNが、見事にその問題となる発言を華麗にスルーしていた点も忘れてはなりませんね。

 

【参考】
▼ Leaked audio: Sec of State Kerry confirms US used ISIS to remove Syria's Assad
https://www.youtube.com/watch?v=JdVa5qoh_80

 

▼ Leaked Sec Kerry Audio that CNN & NY Times Tried to Hide — Confirms US Role in Rise of ISIS
http://thefreethoughtproject.com/leaked-audio-sec-kerry-reveals-us-allowed-rise-isis/

 

 

さて、シリア内戦の停戦の状況を伝える記事が日本語でありましたので、そちらも紹介させてください。

 

▼ シリア停戦を妨害するため、またしても歪曲報道する欧米: マスコミに載らない海外記事
2017年1月5日 Finian CUNNINGHAM - Strategic culture
http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/1318823/1335849/111109731

 

【抜粋】

(前略)

特に、ヨーロッパのニュース・マスコミが、ダマスカス北西の反政府戦士の拠点を奪還するため、シリア政府軍が、今や“彼らがアレッポでしたのと同様、包囲戦術”を使っていると主張している。

 

何カ月もかかったアレッポ奪還の戦いを巡る、先の欧米マスコミによる虚偽報道と同様、最近の報道も、現実を逆にするものだ。

 

シリア政府軍がダマスカス北東で作戦を行っているのは、地域が欧米が曖昧に“反政府派”と表現しているヌスラ戦線が支配する過激集団に占領されているためだ。

 

(中略)

 

例えば、フランス24のあるニュース・キャスターは、今週こう述べた。“政府軍が首都近くでの攻撃を強化する中、シリア停戦は危機に瀕している”。

 

同様な紛らわしい見出しや歪曲がイギリスBBC、ガーディアンやデイリー・テレグラフ、フランスを本拠とするユーロニュースで使われている。(これらについての詳細は下記)

 

最近の全国規模の停戦は、ロシアとトルコが仲介し、先週末の国連安全保障理事会で満場一致で承認された。この進展は、シリア・アラブ軍と、ロシア、イランとレバノンという同盟者による12月末の北部の都市アレッポ解放に続くものだ。

 

東アレッポは、欧米が支援する過激派によって、約四年間封鎖されていた

欧米マスコミは、シリア政府軍と、ロシア空軍を、都市を“反政府派”から奪還するために無差別暴力を用いていると決まって非難していた。

ところがアレッポが最終的に、政府支配下となった際、シリア軍とロシア軍のおかげでの“解放”を祝う解放された一般市民の様子から、事実は明らかだ。

 

後に東アレッポの集団墓地が発見され、ヌスラ戦線や他のアルカイダとつながるテロ集団に属する聖戦過激派に支配されている過激派が一般市民に押しつけていた“テロによる支配”を証明している。

 

かくして、“穏健反政府派”と一般市民が“残虐な”攻勢シリア軍と同盟者によって行われたとされるもので包囲されていたという欧米諸国政府やマスコミの言辞は、紛れもない欺瞞とウソであることが劇的なまでに暴露された。

 

(中略)

 

イギリスとフランス政府、そして当然両国の主要ニュース・メディアが、アサド政権打倒のための、シリアにおける政権転覆プロジェクトの主要仕出し元だ。アメリカ政府が政権転覆プロジェクトの主要立案者なのは確かだ。

 

(後略)

 

 

+++++++++++++++++

 

http://www.france24.com/en/20170111-live-usa-trump-press-conference-russia-intelligence-compromising-information


さて、以下は本日起こった一件なのですが、あまりにも酷すぎてワタクシ吹いてしまいました。 笑

 

今朝10時頃、テレ朝のワイドショーを見ていたら、昨日のトランプ次期大統領の記者会見の報道に際し、「トランプは大統領選のハッキング犯をロシアと最終的に認めた」なんて言っていたのです(笑

 

昨日の記者会見を見ていた人なら誰もが「えっ??www」となるでしょう。

 

トランプ氏は「大統領選のハッキング犯は、ロシアや中国などの外国勢力の仕業かもしれないし、(国内の)他の誰かかもしれない」というような言い方をしたはずです。

だって犯人がわからないんだから言及しようがないでしょ。


問題の箇所は以下の動画の15分くらいから
      ↓

▼ Trump Full Press Conference as President-Elect (HD) | ABC News
https://www.youtube.com/watch?v=SUyAk0bYps0

 

米国や日本の主流メディアは何の証拠もなく、ハッキング犯はロシアであり、ロシアがトランプを勝たせるため選挙システムに侵入したと結論付けたいようです。


ちょっとググったのですが、このテレ朝さんのアサヒり倒したデマの出所はCNNっぽいですね。

 

▼ Trump: 'I think it was Russia'
January 12, 2017  CNN
http://edition.cnn.com/2017/01/11/politics/donald-trump-press-conference-highlights/index.html

 

【抜粋】
(CNN)President - elect Donald Trump said for the first time Wednesday he believes Russia was responsible for hacking ahead of the election but contemptuously rejected allegations that Moscow mounted a campaign to compromise him.

 

→(翻訳) トランプ氏は水曜日に、ロシアが先の大統領選挙のハッキングを担っていたと確認したが、モスクワによるトランプを懐柔するための作戦(セックススキャンダルによる脅し)があったことは軽蔑し否定した。

 

なんぞこれ??w

 

トランプ氏の「I think it was Russia but it might be China and others...」といった発言を、ロシアの部分だけ抜き出して、作為的に印象操作を行ったのです。

 

朝日系列のハフポストも発言を同じように印象操作していましたが、こんなんだから「マスコミこそがFakeNewsである」と揶揄されるんですよね...。

 

 

「ハッキング犯はロシア」であり、「ロシアがトランプを勝たせるため選挙システムに侵入した」と喧伝する米国政府と主流メディアの主張が、なんの根拠もないことは「世界の裏側ニュース」ことココヘッドさんもまとめていますので、ぜひ参考にされてください。

▼ 「ロシアのハッカーが米大統領に影響を」というアメリカとロシアの皮肉な反論
2017-01-06  世界の裏側ニュース
http://ameblo.jp/wake-up-japan/entry-12235617895.html

 


いやいや、マスコミさんの質もここまで地に落ちたかと驚きました。

 

だってトランプの記者会見なんか、今後日本語でも全文ソースがリリースされるはずですよね?

すぐ嘘がバレちゃうじゃんって話です。


まあ、それほど必死であるってことは伝わってきますね。

 

 

本日はここまで。

 

ご覧いただきありがとうございました。


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