今月もいろいろ事件が起きました。
TPPについては、正直、オチました。
もしこの稀代の悪法が締結されたら、中央銀行を取り戻した稀有の国アイスランドにでも移住しようと決意したくらいです。
ですがTPP波動関数は収縮していません。
あくまで「大筋合意」であり「締結」したわけではないんです。
(参考)
■【IWJ特別寄稿】「TPP大筋合意」という「虚報」の正体! ?「大筋合意と完全合意は決定的に違う。オバマ政権下でのTPPは成立しない。合意したした詐欺に騙されるな!」(
http://hatebu.net/entry/iwj.co.jp/wj/open/archives/269722
■【緊急提言】鈴木宣弘東大教授 TPP「大筋合意」の真相と今後の対応 食料・農業の未来のための戦いはこれから:JA
http://www.jacom.or.jp/nousei/proposal/2015/151007-28235.php
■マレーシア「TPP、権益を守るため18年までの発効はない」
http://kaleido11.blog.fc2.com/blog-entry-3878.html
ところがメインメディアは「肉やワインが安くなる~!」と、あたかもTPPが締結したかのような宣伝っぷり。
■参考:TPP大筋合意 5紙が支持、東京は懸念強調 産経
http://www.sankei.com/column/news/151014/clm1510140006-n1.html
グローバル企業の権利が国家の上位に位置することを許すことになる、すさまじく危険な「ISD条項」の件は、大筋合意文書でもほぼスルーされているなか、TPPに参加予定各国の国会で批准されることは難しいのではないかとも言われているにも関わらず、です。
(参考)
■ウィキリークス、「TPP条文案」文書を公開 朝日
http://www.asahi.com/articles/ASHBB2TQRHBBUHBI00K.html
↓↓(原文)↓↓
■Wikileaks TPP Treaty: Intellectual Property Rights Chapter - 5 October 2015
https://wikileaks.org/tpp-ip3/
今回wikileaksにより流出したのは知財に関わる分野だけのようですが、95ページの英文を、以下の方たちが日本語でまとめてくれています。
↓↓↓↓
■Wikileaksが暴露した大筋合意版TPP条文(著作権関連)を分析する
bylines.news.yahoo.co.jp/kuriharakiyoshi/20151010-00050347/
■WikiLeaksのTPPの知的所有権項目 「モンサント法」の世界化
https://www.facebook.com/InyakuTomoya/posts/1177891028904392?pnref=story
■■政府による合意文書の説明は「官僚文法」により、都合の良いことにしか触れていないばかりかISD条項についてはスルー。
・「環太平洋パートナーシップ閣僚声明」(現地時間2015年10月5日発表)日本語(仮訳)【PDF:114KB】
http://www.cas.go.jp/jp/tpp/pdf/2015/10/151005_tpp_atlanta-statement.pdf
・TPP協定の概要<更新版>(日本政府作成)【PDF:3110KB】
http://www.cas.go.jp/jp/tpp/pdf/2015/10/151005_tpp_gaiyou_koushin.pdf
>>なお(仮訳版)では記載のなかった【TPPに入るとこれだけ儲かる!】みたいな余計なデータが付け足されている。
・TPP交渉参加国との交換文書一覧【PDF:156KB】
http://www.cas.go.jp/jp/tpp/pdf/2015/10/151005_tpp_koukan.pdf
ISDに関わる件で明らかになったのは以下の部分のみのようです。
↓↓↓
■【ヤバイ】TPP合意で日本の規制改革の決定権を外国人投資家に譲歩していた事が発覚!日本政府「外国投資家等に付託することとした」
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-8334.html
そう、大筋合意で明らかになったのは、これだけ。
しかもTPPの合意内容は4年間の秘匿義務があるので、本当の内容はグローバル企業の重役と政府高官にしか開示されていない。
それにしても、TPPに参加することによって押し上げられる日本のGDPは、わずか10年で3兆円。
対して、このたび政府が発表した農業関係に対する補助金も3兆円。
■参考:【本末転倒】TPP対策で農家支援3兆円超、安倍政権が方針を発表!来月のGDP速報値発表後に決定へ!
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-8322.html
え??
なんのためにやるんでしょうか??
世に飛び交う「ISD楽観派」の意見は、体制側のレトリックに騙されているだけだろう予想できますが、
とにかく、「シュレーディンガーのTPP」です。
箱の中身がわからないのに、「TPPは合意された」とウソの既成事実化を進めるマスメディアと日本政府。
解せませんねぇ。
+
+
+
+
中国が「南京虐殺事件」をユネスコの世界遺産に登録することに成功しました。
■クローズアップ2015:記憶遺産に「南京大虐殺」 「東京裁判」引用際立つ(毎日新聞)
http://www.asyura2.com/15/senkyo194/msg/662.html
こちらもかなり怒り心頭な案件です。
ガースーこと菅官房長官が「一方的な相手国の言い分のもとに決定される、そうした相手国が出した文章についても本物なのかどうか専門家の検証も受けていないとか、いろいろな問題があると思います」
と言っていましたが、正論というほかありません。
殺害された人数、また虐殺事件自体があったかなかったかの議論も含め、諸説ありすぎる案件なのに、一切の反論を検証せずそのまま「30万人虐殺事件」として登録してしまった。
ユネスコの委員会は先の日本の「明治の産業遺産」に関わる件に関して、韓国による異議を受け入れたにも関わらず、今回は日本側からの疑義をシカトした。
これまたシュレーディンガーの南京事件ともいえるものを、中国が無理やりデコヒーレンスさせ世界遺産としてハードランディングさせたかたちです。
中国側の提示した資料は怪しげなものが満載。
http://www.geocities.jp/kawasaki_to/d-nankinsyasin20.jpg
上は中国側が資料として提示した通称「16枚の写真帆」のうちの一枚で、
南京城内の写真館(金陵照相館)の店員だった羅瑾氏により保持され、南京裁判にも証拠として使用されたものです。
南京事件の起こった真冬(平均気温3℃)に、日本兵とされる人物は「半そで」で斬首行為を行っています。
それに30万人も虐殺されたというのに、たった一人を斬首するのに多くの見物人が列をなしています。
つまりそれほど稀な行為であったという反証にもなりえ、6週間で30万人も処刑したという中国側の主張に対し時間的物理的矛盾点を見出すことにもなりえる写真となるはずです。
同じく中国が資料とした「マギーフィルム」も、日本軍による「虐殺行為」は一切映っていないものだったりしますし、東京裁判においてでさえ、当のマギーも、そして国際委員会委員長のジョン・ラーベも「日本軍が南京の治安に貢献した」ことに感謝している。
このように中国側の資料は矛盾だらけのお粗末なものが多く、「検証の余地」がアリアリなわけです。
さらにはユネスコ事務局長が元ブルガリア外相で共産党員あったばかりか、中国の催した戦勝70周年記念式典にも出席している親中派。
現行の国内における「南京事件」の議論は80年代の「偕行社」の結論以降、「殺害された人間が便衣兵(ゲリラ)や捕虜だったのか?またその場合国際法的にはどうだったのか?」などの議論に移行していっている状態なのですが、
結果として、中国の熱烈なイデオロギーという熱によって量子の波動性が失われ、ユネスコにより波動関数が収縮してしまった。
敗戦国である日本側の反論が国連に届くことはないと思いますが、中国側の捏造により既成事実を作られてしまい、取り返しのつかないことになってしまたのではないかと危惧しています。
まったく困ったもんでありますが、これからは写真の不確実性について我々個々人が世界に説明していかなければならないのでしょう。
■参考
http://www.geocities.jp/pipopipo555jp/143photos/ichiran_2.htm
こちらは、上記「16枚の写真」を含む南京の写真を、東中野教授が「南京虐殺の写真は捏造」tとしてまとめたものを、さらに左翼の人が熱く反証しているサイトですが、「虚実重ね合わせ状態」であることが確認できるのみです。