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さきほどのニュースで、イスラム国が「後藤さんの命はあと24時間」との声明をだしたそうですが、事態は深刻なようです。


ここ最近のISIS=イスラム国による邦人人質事件に関して、思うとこありました。

というか、ちょっとプンプン丸であります。


最近の大本営プロパガンダは、「人質事件にはオールジャパンで取り組むべきで、がんばっている安倍首相を批判するべきではない」と大合唱をしていますが、

ぼくとしては、「はぁ??」であります。


しかもあろうことか、朝日新聞や共産党まで「オールジャパン」の念仏を唱えはじめたことは、嘆かわしい限りです。


そもそも「あらゆる権力を批判できること」こそが民主主義の大前提であり、この「口をつぐまざるを得ない状況」こそ、まさしく「オーウェルの1984状態」であるといえるはずです。



今回のISISによる人質事件が起こったのは、安倍首相が中東で余計なことをしてくれたことが、大きな一因であると断言できます。


こういった主張に対して、右系の人たちは「なぜサヨクはISISを批判せず、安倍首相を批判するのか?」、「テロリストを利することになる」、「テロリストと同じ思考だなww」、「人質は自己責任でつかまったのだから擁護に値しない」、「テロを安倍政権バッシングの材料にして政治利用している」などと言っていますが、
彼らはまったく二元論的思考に陥っていてお話になりません。

①民間軍事企業である湯川遥菜さんと、彼を救おうとした後藤健二さんが、自己責任によってISIS支配地域に出向いて人質とされた。
②安倍首相は、人質2人が拘束される前から、中東の反米国、反米組織に敵対する行動をとっており、今回の中東外遊ではISISに「戦線布告」とも取れる声明を出した。
③理屈の通じないテロリスト・ISISが、上記①②の理由により、暴力で人質を拘束、日本政府を脅迫した。

「テロを起こしたISが悪い」なんていうのは暗黙の大前提であり、わざわざ何度も言及する必要はありません。

本来なら上記のような複合的な理由があるはずで、その原因と対策を議論すべきところなのに、右系の人たちは二元論的思考に陥り、まったくの思考停止状態です。



また、大本営や右派を中心に「安倍首相は中東で人道支援を掲げたのに,,,,」と主張していますが、それは事実の側面でしかありません。

ISISは人質の後藤さんを使って「Abe, You Killed Haruna」と指摘し、「安倍はISISを掃討するために2億ドルを拠出したから、対抗して身代金として2億ドルを要求する」と主張したように、

実際に安倍首相はエジプトで、「ISILと闘う周辺各国に、総額で2億ドル程度、支援をお約束します」と述べています。

■外務省公式: 安倍総理大臣の中東政策スピーチ
http://www.mofa.go.jp/mofaj/me_a/me1/eg/page24_000392.html

さらには、イスラエルでは、軍事協力を見越した発言もしています。
■外務省公式: イスラエル・ネタニヤフ首相との会談
http://www.mofa.go.jp/mofaj/me_a/me1/il/page4_000911.html
安全保障分野
 両者は,国家安全保障局間,防衛当局間の交流が活発に行われていることを歓迎し,昨年11月に二国間協議を実施したサイバー分野での連携に期待を表明。


なぜ、安倍政権は親米国だけを支援するのでしょう??

「人道支援」というのなら、なぜ同じように大量の難民を抱えるレバノンやイランには支援しないのでしょう??

レバノンはまだ国連が人道支援をしているのでマシですが、イランなんか欧米や日本から経済制裁もされて、さらにISが生み出した難民により、本当に悲惨な状況に陥っています。


そして、こういう指摘がなされても、ネトウヨ系右派は聞く耳をもたず、「安倍は正しい」「ISをぶっ潰せ」「湯川後藤は自己責任だ」の一点張りです。

もちろん、多くの右系の人たちはまともな人たちが多いのですが、ほんとにここ数日のツイッターや2ちゃん・ニュー速+のネトウヨさんたちの活動には辟易してしまいます。


特に「ISISクソコラ祭り」と「マザーアース(後藤さんの母親)バッシング」。

ISISクソコラはこういうの。
①29bbe4e2.JPG

③c7b1bf82-s.jpg

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正直言ってちょっと笑ってしまうものもありますが、このムーブメント自体に関しては、何がおもしろいのかまったく理解できません。

それどころかISISの人たちを激怒させ、「日本を戦場にする」ことすら示唆しされている始末です。
彼らもクソコラには草を生やして笑っていた場面もありましたが、はっきりいってクソコラなんか暴力の前には無力そのものです。
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先日、ISISに大してクソコラを投稿した徳島在住の人間が、個人情報を割り出されてしまい「殺害予告」を出されましたが、このクソコラに勢を出しているひとたちは「悪魔の詩事件」を知らないのでしょうか?
1991年にムハンマドを冒涜する本を翻訳したつくば大の教授が、つくば大学構内で斬首された事件ですが、こういったことが実際に起こりうるわけです。
悪魔の詩訳者殺人事件

しかも、最近フランスで、同じくムハンマドを冒涜したシャルリ・エブド誌が襲撃され、17人が命を落としたばかりだというのに。


日本国内で「自爆テロ」が起こったら、ISISを挑発した彼らクソコラ制作者たちは責任を取ってくれるのでしょうか?



もっとも醜悪だったのが「マザーアース・バッシング」(人質の後藤さんのお母さんを攻撃するトレンド)でしょう。

息子が今にも殺されようとする中、狼狽する78才のおばあさんを、ニュー速+のネトウヨさんたちは寄ってたかってバッシングし、彼女のクソコラまで作り上げる始末です。

まったく理解できません。

ニュー速+のログ速をご覧になれば、この人たちがいかに醜悪かかいま見ることができますが、日本人としてほんとうに恥ずかしい。
http://www.logsoku.com/bbs/newsplus/

この件に関しては、同じくネトウヨさんの巣窟であるヤフコメのほうがまだマシな価値観を共有していたくらいでした。

クソコラを生産するネトウヨさんたちの中にも「俺たちは平和な手段によってISと戦っている」と主張する人たちもいましたが、結局この人たちの主張を総括すると「ISなんか怖くねえ!」「テロには屈しない!」という単細胞なものです。

テロに屈する、屈しないの話以前に、「そのテロリストを作り上げたのは誰なんだよ?」と問いたいです。



2001年9月11日、同時多発テロ攻撃を受け、3000人以上の死者を出しました。
この事件を受け、アメリカはテロの首謀者とされるイラクやアフガニスタンに「大量破壊兵器を所持している」という口実をもとに攻め込みましたが、それをアメリカ国民の80%が支持していました。
その結果100万人(民間人50万人)以上が死亡しました。

ところが、アメリカはあとになって、その戦争の口実とされた「大量破壊兵器」は存在しなかったと公式に声明を出したのです。

現在ISISとして活動するテロリストの多くが、イラク戦争によって欧米に攻撃された旧バース党の勢力であることも明らかになっています


個人的には「911はアメリカ政府の内部犯行」であり、イラクの石油や銀行を強奪するためにでっち上げたものだと理解していますが、ネトウヨさんたちには、ぜひそういった可能性も意識してほしいと思います。



2014年、安倍政権は集団的自衛権の解釈を変更することを決定し、
憲法9条を改定することを示唆、
さらに中東では、イスラエルと軍事協力をもくろみ、反米国/反米組織/ISISと対抗する意図を明らかにし、「テロとの戦い」という名のもとに、アメリカの金魚の糞として余計なことをしようとしている。


この状況下で、もし、日本国内で自爆テロなんかが起きたとしましょう。

このままでは日本国民の多くが、「テロとの戦い」という名のもとに中東に攻め入って、ISISを打倒する戦争に賛成してしまいそうで心配なのです。


先日、こちらのポスト「フランスのテロとzeitgeist(時代精神) 」 で、「欧米がISISを作り出した」件について証拠満載で触れさせてもらいましたが、物事の裏側は怪しいことだらけです。



先日のイスラエル歴訪中に、なぜか安倍首相は米国の上院軍事委員長であるマケイン議員と会談していました。
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http://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/page18_000028.html


ところが、不思議なことに、そのマケイン議員は、ISISの指導者アル・バグダディとも仲良しだったりします。
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http://1tamachan.blog31.fc2.com/blog-entry-12006.html


これ以上、大本営プロパガンダと為政者たちにだまされてはいけないと思いますね。



とにかく、I AM KENJI, Love For Middle Eastです。