先日、NHKのドキュメンタリーですごいの見てしまいました。
ひとりの天才リリシストを見つけました。
君が僕の息子について教えてくれたこと 1/3 The Reason I Jump .
https://www.youtube.com/watch?v=Eq_yb_y4MjM
君が僕の息子について教えてくれたこと 2/3
https://www.youtube.com/watch?v=kpZO3cVTTJo
君が僕の息子について教えてくれたこと 3/3
https://www.youtube.com/watch?v=3gtCpBqf63s
「自閉症の僕が跳びはねる理由」の作者 東田直樹さんと
アイルランド在住の作家デイヴィッド・ミッチェル氏(クラウド・アトラス)の交流をドミュメンタリーにしたものです。
”自閉症の僕が跳びはねる理由”より
「僕たちは自分の体さえ自分の思い通りにならなくて、
じっとしていることも、言われたとおりに動くこともできず、
まるで不良品のロボットを運転しているようなものです」
「(いつも同じことを尋ねるの理由)
今言われたことも、ずっと前に聞いたことも、僕の頭の中の記憶としてはそんなに変わりません。
みんなの記憶は線のように続いているようですが、
僕の記憶は点の集まりで、その点を拾い集めながら記憶をたどっているのです。」
脳の言葉を話す役目を担うブローカ野と、言語を理解する機能を持つウェルニッケ野をつなぐ「弓状束」に異常が見られ、その伝達がうまく機能していないことが、会話ができない原因と考えられるらしい。
また、”他人の意図を読み取る”役割を担う右脳の一部分の体積が、健常者より大きく、それが東田氏の豊かな表現力と結びついている可能性があるとのこと。
自閉症者は、機能していない脳のある部分を補おうと、他の部分が発達する可能性があると考えられているみたいです。
http://www.jawhm.or.jp/blog/osakablog/item/1186
「僕はきれいな桜を
長く見続けることができません
それは桜の美しさが
わからないからではありません
桜を見ていると
何だか胸がいっぱいになってしまうのです
繰り返す波のように
心がざわざわとかき乱されてしまいます
その理由は
感動しているせいなのか
居心地の悪さからくるものなのか
自分でもよくわかりません
わかっているのは
僕が桜を大好きだということです」
「絵の具で色を塗っていると時
僕は色そのものになります
目で見ている色になりきってしまうのです
筆で色を塗っているのに
画用紙の上を
自分が縦横無尽に駆け巡っている感覚に浸ります
物はすべて美しさを持っています
僕たちは その美しさを
自分のことのように 喜ぶことができるのです」
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どうですか、この天才っぷり(^^)
すごいです。
とてもスタイリッシュで禅的で、量子論的です。
まさに最先端。
東田さんのブログの「いい人」と題したポエトリーもヤバいです。
http://higashida999.blog77.fc2.com/blog-entry-923.html
ほんの少しだけ心配なのが、奇跡の詩人やごーちパターンということになりますが、おそらく大丈夫でしょう。
それに本件は、作品そのものが段違いで突き抜けているので、究極的には、真偽のほどはどっちでもいいと思います。
このブログを書くにあたり、再度彼の詩や文章を見ましたが、やっぱり感動します。
こういうすばらしいものを教えてくれた東田さん、デイヴィッド・ミッチェルさん、NHKさんに感謝です。
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