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子供の頃、お母さんのサイフから小銭をちょろまかしていたときに、お母さんから「嘘つきは泥棒の始まり」だと言われていたことは、大人になるにつれてほんとうに本当だったんだなと理解するに至ります。

「うそつきは破滅の始まり」なのだと。


というわけで、さむら こうちのかみ事件のレトロスペクティブ。


これほど、ひとつの事件を通していろんなものが見えることもなかなかありません。

”滑稽”と”悲哀”は表裏一体なのですね。

そうしてミネルバの梟は黄昏の空に飛んでいくのです。



①ミュンヒハウゼン症候群という精神疾患
②メディアリテラシー
③ゴーストライティングに対する倫理的位置付け
④アート的文脈
⑤プロデューサー兼演者としての優秀さ
⑥弱者ビジネスという逆差別
⑦内部告発の扱われ方
⑧芸術家の報酬の低さ
⑨バンドワゴン現象 ~勝ち馬に乗る損得感情 /手のひらを返す識者たち



マスコミも大々的に報道しているので、知る人も多いはずですが、まずは本件の経緯。


   被爆二世で全ろうの作曲家・佐村河内守さんは、マスコミが「奇跡の人・現代のベートーベン」と大々的に取り上げることによって話題となった。


■佐村河内 守さん 作曲 HIROSIMA 第3楽章 後半 .
https://www.youtube.com/watch?v=Gfv2X8_2W38


>>後だしじゃんけんに聞こえるかもしれないし、ぼくはクラシックは門外漢であまり理解していないのだけど、、、
HIROSHIMAはクラシックというより、なんか映画音楽っぽいと思った次第だが、クラシック系の評論家たちのあいだでは「逆に新しい」、と評されることになったらしい。
(ゴースト先生・新垣さんによると、この曲はゲーム”鬼武者”のサントラ用の選考落ちした曲だったらしいww)



   フィギュアスケートの高橋大輔くんがソチ五輪で、佐村河内さんの曲を仕様することになった。

■【高橋大輔】バイオリンのためのソナチネ 2013 SP .
https://www.youtube.com/watch?v=4d5ocHbfiL4&feature=youtube_gdata_player


>>個人的には、これは良い曲だと思った。高橋大輔さんもノイズに負けずにがんばってほしい。



■佐村河内守語録

「闇の中で作り上げた闇の音。闇が深ければ深いほど、小さな光が大きく輝く。
 誰の心の中にも闇はあると思いますが、私の音楽が聴いてくださる方の希望の光となることを祈っています」

「私は《交響曲第一番》の完成を目前としながら、悶絶する日々を送らねばなりませんでした。
 発汗や嘔吐を伴う硬直のあと、激しい全身痙攣が起こり、発作が長引けば気絶してしまうこともありました」

「自分でつくった曲の演奏を聞けないのは最も悲しい。
 でも、私は自分のためではなくみなさんが幸せになれるように曲を書いているのです」

「音楽とは何だろうって考えます。
 自分のためでなく、待っていてくれる人のためのもの、それは無償の愛というべきものかもしれません」

「『HIROSHIMA』を作曲した時よりも命がけだった。
 闇の中の小さな光を、希望を感じてもらいたい気持ちだった」

「聞き入っている皆さんのオーラを感じて、初めて自分の曲で涙が出ました。
 ピアノだけで気持ちが伝わるのはすごい。私の人生の中で一番幸せです」

「耳が全く聞こえなくなって、内側からしか音を見出せなくなって、そのとき初めて自分流の、
 必然的に内側でしか生まれてこない作曲法を見つけたときに、これは自分にとって真実の音だろうと思ったんです」




  そして、識者が「ベートーベン並みの才能の持ち主」と絶賛。

●三枝成彰
「 予備知識なしにこの作品を聴いたのだが、大きな衝撃を受けた 」
「作曲者はベートーベン並みの才能の持ち主」
「どこかで新しい21世紀の音楽を作らなきゃいけないんです。その尖兵が佐村河内守さんだと思う」

●五木寛之(作家)
ヒロシマは、過去の歴史ではない。二度と過ちをくり返さないと誓った私たちは、いま現在、ふたたびの悲劇をくり返している。
佐村河内守さんの交響曲第一番《HIROSHIMA》は、戦後の最高の鎮魂曲であり、未来への予感をはらんだ交響曲である。
これは日本の音楽界が世界に発信する魂の交響曲なのだ。
「もし、現代に天才と呼べる芸術家がいるとすれば、 その一人は、間違いなく佐村河内守さんだろう」

●許光俊 きょみつとし 音楽評論家、慶応大学教授)
「もっとも悲劇的な、苦渋に満ちた交響曲を書いた人は誰か?
耳が聞こえず孤独に悩んだベートーヴェンだろうか。ペシミストだったチャイコフスキーか。
それとも、妻のことで悩んだマーラーか。死の不安に怯えていたショスタコーヴィチか。あるいは・・・。
もちろん世界中に存在するすべての交響曲を聴いたわけではないが、知っている範囲でよいというなら、私の答は決まっている。
佐村河内守(さむらごうち まもる)の交響曲第1番である。」

●野本由紀夫 玉川大学教授(音楽学者) HIROSHIMAについて
「言ってみれば1音符たりとも無駄な音は無い」
「これは相当に命を削って生み出された音楽」
「初めてこの曲を聴いたときに私は素直に感動した。そして非常に重い曲だと思った」「言葉で言い表す事自体が非常に薄っぺらになってしまう」
「1000年ぐらい前の音楽から現代に至るまでの音楽史上の様々な作品を知り尽くしていないと書けない作品」「本当に苦悩を極めた人からしか生まれてこない音楽」


【参考】
■【ネットの噂】佐村河内守さんの内部情報を流出させたネットの書き込みまとめ ゴーストライター
http://matome.naver.jp/m/odai/2139163699694666701?page=1
■勇気をもらった「交響曲第一番」  三枝成彰のイチ押し!
2009年7月12日
http://shigeakisaegusa.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-d40e.html



   一般リスナーも続いて絶賛


■交響曲HIROSIMAのAmazonの星5レビュアーwwwww
http://channelz.blog.fc2.com/blog-entry-4152.html

■佐村河内守さんの生き様がカッコ良すぎて感動する
http://matome.naver.jp/odai/2136766742543829801

■過去にさむらかわちのかみ氏の胡散臭さを見抜いていたのは、テレビでも新聞でもなく、やっぱり”便所の落書き”2ちゃんのアノニマス達だった
佐村河内守~HIROSHIMA~☆1 | ログ速?
http://sp.logsoku.com/r/classical/1366274407/1-100



    そしてゴースト先生こと新垣隆氏が、「自分がゴーストライターだ」「佐村河内守氏の耳は聴こえていた」「楽譜も賭けない」と、18年間にわたる虚構を暴露してしまった。
    暴露にいたった直接の原因は義手の少女バイオリニストに対する対応に業を煮やしてとのことらしい。


■「現代のベートーベン」で売り出していたろうあの作曲家・佐村河内守さん、別人に作曲させていたことを告白
http://newskenm.blog.fc2.com/blog-entry-13790.html

■新垣隆さんが告白「私が佐村河内守さんのゴーストライター」
The Huffington Post | 2014年02月05日
http://m.huffpost.com/jp/entry/4728709

■YouTube 「佐村河内守さん、作曲は別人だった。NHKスペシャル検証動画」
https://www.youtube.com/watch?v=xmXnDBG8C7Q&feature=youtube_gdata_player



    さむらかわちのかみ氏 : 頭鳴症による私の耳鳴りは、父と母が、そして歴史が聞いた「原爆の音」であり、それを私の血がいま、聞いているのかもしれません


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東北の少女を勇気付けるため東北に出向いたが、少女のおばあさんの突然の手話に狼狽して、ネルソン・マンデラ氏の葬儀の手話通訳者のようになるさむらかわちのかみ氏。


■佐村河内守が耳が聞こえることとを証明する決定的な証拠http://www.youtube.com/watch?v=-aTnmcncfWQ


稲垣さん 「これがHIROSHIMAですか?」
佐村河内氏 「そうですね」
慌てて手話通訳者のほうを見る
手話通訳者、急いで手話で通訳


■ゲーム会社関係者「佐村河内氏の耳が聞こえる事は社内の皆が知っていた」
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■佐村河内氏の新垣さんに対する「発注書」
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>>個人的にはよくできてると思う。


   この暴露事件によって、佐村河内さんと、ゴースト新垣さんは社会的制裁を受けることになりそうだ。


■「現代のベートーベン」 佐村河内氏 CDとDVDを全て出荷停止 広島市民賞も取消し検討
元ソース:時事
http://alfalfalfa.com/archives/7083329.html

■全聾作曲家・佐村河内守の別人作曲騒動、問われる違法性、損害賠償請求の可能性も | ビジネスジャーナル
http://biz-journal.jp/i/2014/02/post_4079.html

■桐朋学園 「新垣氏について、厳正に対処いたします」
http://www.tohomusic.ac.jp/college/topics/2013/2014-0206.html



その②に続く