こんにちわ。

お元気ですか?

ぼくは元気です。


今日は以前から気になっていたメタンハイドレートのことをまとめてみます。

と言っても、ぼくの視点は、マスコミやネットニュースなどの視点とはちょっと異なると思います。


みなさんは、メタハイについておおまかな知識をお持ちかと思います。

「日本近海には、世界的に見てもありあまるほどのメタハイが埋蔵されていて、将来日本は資源大国になる可能性があり、それを輸出することで、世界のエネルギー事情を一変させることになり得る」

こんな感じかと思うのですが、

これ自体は素晴らしいことで、現在エネルギーをほぼ100%輸入に依存してる日本も助かるし、メタハイの採算性が高まれば、エネルギー不足で困ってる他国にも供給できる。


ですが、ぼくはなんかおかしいことに気づきました(笑

以下、順を追って説明しますんで、ぜひご参照を。

最後、おもしろい結論になりますyo。


【参考】
メタンハイドレートの基礎知識
http://methanehydrate.net/


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画像はこちらから: http://kids.gakken.co.jp/kagaku/nandemo/0706.html


■■■■ ① ■■■■

日本近海のメタンハイドレートは無尽蔵、永遠に増え続ける可能性 資源大国くるか 
●元ソース:東京スポーツ
http://blog.livedoor.jp/newskorea/lite/archives/1763596.html


経産省は日本近海には、国内で年間消費する天然ガスの100年分が埋蔵していると試算。
これだけでも驚くべき数字だが、“過小評価”と見ているのは、長らくメタンハイドレートの調査・研究に取り組んできた独立総合研究所の青山繁晴代表だ。

経産省の試算は、主に太平洋のメタンハイドレートの埋蔵量で日本海側は含まれていない。

「日本海側のメタンハイドレートは表層型といい、海底に塊となって露出している。
太平洋側は取ったら終わりだが、表層型は海底からメタンハイドレートの柱が立っていて、粒々が毎日、作り出され、溶け出している。
いわば地球の活動が続く限り、生成され、100年分どころか埋蔵資源の常識を覆す量になる」(青山氏)

メタンハイドレートの実用化は、自給自足どころか海外への輸出も可能となり、資源大国へと変貌することができる。

一方、北方領土や竹島、尖閣諸島周辺でもメタンハイドレートが埋蔵されているとみられ、領土問題はロシアや韓国、中国との利権争いが背景にひそんでいる。

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<ぼくのコメント>
青山繁晴さんが、以前から散々言ってたことで、青山さん関連の他の記事などをググれば、この記事が科学的な裏づけのあるものと理解できるはずです。
加えて言うと、青山さんは再三、政府に対して日本海側のメタハイ採掘の協力を要請してきたのですが、無視されてきたとのことです。

さて、青山さんが重要なポイントを二点言っていました。
(1)太平洋側より日本海側のほうが採算性が高い
(2)北方領土、竹島、尖閣にも埋蔵されている


★(1)「太平洋側より日本海側のほうが採算性が高い」について
■日本は先日、世界で初めて太平洋側のメタハイの採掘に成功して、マスコミのニュースでも大きく扱われていました。
【参考】 日本、メタンハイドレート採取成功 世界初
元ソース:NHK
http://rabitsokuhou.2chblog.jp/archives/67824237.html

青山さんの研究をふまえると、なぜ、日本国は、採算性の低い太平洋側ばかりをがんばって採掘していて、採算性の高い日本海側のメタハイ採掘をしないのか、ほんとうに疑問に感じます。


実は、ここにおもしろいカラクリがあるのですが、太平洋側の採掘に関しては、すでにアメリカと共同で採掘をする、という協定ができていて、一方で日本海側は、韓国とアメリカが共同採掘する予定になっているのです。

なぜ日本の領海のことにアメリカがからんでくるのか不思議ですが、まあ、そうなってしまっているということです。
(勘の良い方は、気づくと思いますが)


ちなみに安倍政権になって、このようなニュースもあるのですが、期待する一方「本当にちゃんとやるんだろうか?」と思ってしまいます。
なぜなら「日本海側を独自採掘する」ということは「アメリカに対する背信行為」になるわけですから。。
■メタンハイドレート、日本海側でも本格調査へ-期待の国産エネルギー資源、課題は生産コスト低減
元ソース:東洋経済online
http://news.livedoor.com/article/detail/7521745/



★(2)の「北方領土、竹島、尖閣にも埋蔵されている」に関して、もうちょっと掘ってみるとさらにおもしろい話もありますので、この以下の記事も見つつ考えてきますね。




■■■■ ② ■■■■

メタンハイドレートは中国の第12次5ヵ年規画対象になるのか
●エイジアム研究所 (12/02/27) |
http://www.asiam.co.jp/news_newe.php?topic=014317

中国はすでに南シナ海北部神狐海域と青海・チベット高原でメタンハイドレートを発見している。
中国は世界第3位の凍土大国であり、概算では中国のメタンハイドレート想定資源量は少なくとも350億toe(石油換算)と見られる。

中国の南シナ海のメタンハイドレート埋蔵量だけでも現在の陸上石油・天然ガス総量の半分に相当する。



■■■■ ③ ■■■■

あじあにゅーす2ちゃんねる-2chアジアニュース- : 韓国がメタンハイドレート狙いで竹島海溝掘削か!!!!!!!!
●元ソース:韓国SBS(韓国語) 2013-03-12
http://asianews2ch.livedoor.biz/lite/archives/25587573.html

日本が次世代エネルギーの‘メタンハイドレート’で世界で初めてガスを抽出するのに成功しました。この資源
はわが独島(トクト)の海底にもかなり埋蔵されていると知られています。

このメタンハイドレートは鬱陵島(ウルルンド)と独島の海の下にも多い量が埋蔵されています。
約6億トン程度と推定されますが、ガスで抜き取れば我が国民が30年間使用できる量です。

[パク・チャンジュン/地質資源研究院博士:トン当たり天然ガス価格250ドルを適用してみた時、約1,500億ドル(164兆
ウォン)程度の潜在的な価値があることと評価されます。]

メタンハイドレートの商用化が進展するほど独島周辺の海底資源もより大きな注目をあびることになると予想されます。


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<ぼくのコメント>

おもしろいですよね。
特に東アジア地域においてですが、中国も韓国もメタンハイドレートに関して興味津々です。
(もっとふさわしい記事もあると思いますので、気になった方はググってください)


以上の記事を、わたくし的にちょっとまとめますと、、、、

①日本の視点>> 北方領土、竹島、尖閣にも埋蔵されている
②中国の視点>> チベット、南シナ海、尖閣に莫大な量が埋蔵されている
③韓国の視点>> 独島(竹島)付近に、埋蔵されている


あれれ?? これ全部紛争地域じゃないでしょうか???

不思議な「偶然の一致」ですね~。

なぜか国境付近の紛争地域に限ってメタンハイドレートの埋蔵が確認されているらしいのです。

いやいや、不思議な偶然があるもんだ(棒読み)





以上を受けて、もう一個下の階層まで情報を掘ってみますね。





■■■■ ④ ■■■■


尖閣沖は原油や天然ガスの「宝庫」 でも、試掘権の申請は40年近く棚上げ
●J-cast ニュース  2012/9/16
http://www.j-cast.com/2012/09/16146285.html?p=all

1968年、第3次佐藤栄作内閣のときだ。国連・アジア極東経済委員会(ECAFE) の協力で東シナ海で海底調査が行われ、その結果、尖閣諸島周辺の海域には1095億バレルの原油埋蔵量があり、「世界的な産油地域となるであろうと期待される」と、石油の有望な埋蔵地域と評価された。

1000億バレルの埋蔵量は、世界一の原油埋蔵量のサウジアラビア(2667億バレル)には及ばないが、イラク(1150億バレル)やクェート(1040億バレル、いずれも2009年10月の公表値)に匹敵する。
現在の原油価格は1バレルで約100ドル。1000億バレルは10兆ドル分で、1ドル80円換算で800兆円にのぼる原油が眠っていることになる。

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<ぼくのコメント>

根本的な疑問なのですが、「そもそもこのメタンハイドレートが、どこに埋蔵されているのか?」は一体誰が調査しているのでしょうか??

上の記事には「国連」の協力により、と記述されていますが、こちらのWIKIのページではメタハイの分布図を作成したのは「アメリカ地質調査所」となっています。

http://ja.wikipedia.org/wiki/メタンハイドレート
1996年のアメリカ地質調査所の調査によるハイドレートの分布図


*ちなみに、最近よく見るこちらの分布図も、アメリカ地質調査所(USGS)のものが大本です。

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(メタンハイドレート資源開発研究コンソーシアム  正式略称:MH21研究コンソーシアム)

【参考】
メタンハイドレートとは(Natural Gas Hydrate)
http://home.hiroshima-u.ac.jp/er/Rene_M.html

日本周辺海域におけるメタンハイドレート起源BSR分布図
http://www.mh21japan.gr.jp/pdf/BSR_2009.pdf

資源エネルギー庁  メタンハイドレート開発計画について
http://www.meti.go.jp/topic/data/e20205aj.html



では、その「アメリカ地質調査所 (USGS)」のことをディグってみます。



■■■■ ⑤ ■■■■
http://ja.wikipedia.org/wiki/アメリカ地質調査所
●WIKI アメリカ地質調査所
アメリカ地質調査所(アメリカちしつちょうさじょ、英: United States Geological Survey; USGS)は、アメリカ合衆国内務省の傘下にある研究機関である。
全米科学アカデミーの諮問により、1879年3月3日に連邦議会でUSGSの設立が決議された。
またスミソニアン自然史博物館を作った。



例えば、こちらの論文によっても、環太平洋地域に地質調査は、USGSが一手にひきうけていることがわかる。

●米国地質調査所(USGS)資源開発質の資源評価研究--最近の動向
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jgeography1889/96/3/96_3_156/_pdf

「多くの地学知識は、非数値データとして与えられ、しかも資源評価に決定的な場合が多い」
「データの信頼性が不均一である問題がある」

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<ぼくのコメント>

要するにこの「USGSが国連から要請を受けて、環太平洋地域の資源を調査している」ということなんですが、日本は独自の調査により、「ここにメタハイが埋蔵されている!」とかわかっているわけではないのです。

USGSに「この辺にメタハイや天然ガスが埋蔵されているよ」と言われて、初めて調査をするという。。



【参考】
USGSページ内「Mineral Commodity Summaries」
http://minerals.usgs.gov/minerals/pubs/mcs/

「USGS 国連」でググっても、だいたい国連の要請を受けてUSGSがリサーチしていることがわかる
http://www.google.co.jp/search?client=opera&q=%E8%B3%87%E6%BA%90%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E5%BA%81+%%20%20%20E3%83%A1%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88&sourceid=opera&ie=utf-8&oe=utf-%20%20%208&channel=suggest#q=%EF%BC%B5%EF%BC%B3%EF%BC%A7%EF%BC%B3%E3%80%80%E5%9B%BD%E9%80%A3&hl=ja&client=opera&channel=suggest&psj=1&ei=PupaUankI4L5igKy_IDwBg&start=10&sa=N&bav=on.2,or.r_qf.&fp=f440000db41e4ec0&biw=1155&bih=625


簡単な流れで言うとこんな感じみたいです

国連 → USGS → 日本国・資源エネルギー庁 → MH21研究コンソーシアム


「日本の資源調査活動の大本の情報を握っているのはアメリカ」ということですね。



■■■■ ⑥ ■■■■


[中国][台湾][東南アジア]石油185億トン相当の「メタンハイドレート」南シナ海に…中国調査
●元ソース: 中国国営新華社通信
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20081130/1228049938

http://agigangen.seesaa.net/article/155216752.html
●元ソース : 時事通信社  2009年25日23:59
【北京時事】新華社電によると、中国国土資源省は25日、同国北西部の青海省・祁連山の永久凍土層(海抜4062メートル)からメタンハイドレートのサンプル採取に成功したと発表した。


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<ぼくのコメント>

日本や太平洋の地質調査はアメリカがやっているのですが、中国のチベット、南沙諸島に関しては、中国が独自に調査しているようです。
これは覇権主義的な思惑があってのものかと思います。

紛争地域に埋蔵されてることは確かだけど、なぜそれをあえて強調するのでしょう?




以下に、ひとつおもしろいリーク文書があります。
これはアメリカ側の情報で、中国側の思惑ではありませんが。。


■■■■ ⑦ ■■■■

尖閣諸島問題の裏に米国の影:日本と中国との戦争を誘導せよ。ジョセフ・ナイ著「対日超党派報告書」
http://ameblo.jp/kennkou1/entry-11330107816.html

2008年04月14日
●ジョセフ・ナイ著「対日超党派報告書」
― Bipartisan report concerning Japan ―

 この米国政府の戦略文書は、かつてCIAを統括する米国大統領直属の国家安全保障会議NSCの議長で、同時に東アジア担当者であり(クリントン政権)、後に安全保障担当の国防次官補であったジョセフ・ナイが、米国上院下院の200名以上の国会議員を集め作成した、対日本への戦略会議の報告書である。

 ナイは現在、米国の政治家養成スクール、高級官僚養成スクールであるハーバード大学ケネディ行政大学院の院長であり、そこから輩出された無数の政治家・行政マンの司令塔となっている人物である。この人物が「事実上」、米国の政策を起草している。

 その内容は以下の通り。

1、東シナ海、日本海近辺には未開発の石油・天然ガスが眠っており、その総量は世界最大の産油国サウジアラビアを凌駕する分量である。米国は何としてもその東シナ海のエネルギー資源を入手しなければならない。

2、そのチャンスは台湾と中国が軍事衝突を起こした時である。当初、米軍は台湾側に立ち中国と戦闘を開始する。日米安保条約に基づき、日本の自衛隊もその戦闘に参加させる。中国軍は、米・日軍の補給基地である日本の米軍基地、自衛隊基地を「本土攻撃」するであろう。本土を攻撃された日本人は逆上し、本格的な日中戦争が開始される。

3、米軍は戦争が進行するに従い、徐々に戦争から手を引き、日本の自衛隊と中国軍との戦争が中心となるように誘導する。

4、日中戦争が激化したところで米国が和平交渉に介入し、東シナ海、日本海でのPKO(平和維持活動)を米軍が中心となって行う。

5、東シナ海と日本海での軍事的・政治的主導権を米国が入手する事で、この地域での資源開発に圧倒的に米国エネルギー産業が開発の優位権を入手する事が出来る。

6、この戦略の前提として、日本の自衛隊が自由に海外で「軍事活動」が出来るような状況を形成しておく事が必要である。

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<ぼくのコメント>

要するに、
①尖閣付近のメタンハイドレートやガス油田をめぐる紛争を発端にして、日中戦争をさせる。
②で、アメリカが仲介したフリして資源利権を盗み、漁夫の利を得る。


おもしろいですね~。

歴代政権の元で国務次官補、国家情報会議議長、国防次官補を勤めた超エリート官僚で「ジャパン・ハンドラーズ」の中核と言われている人物が、「アメリカが工作して日中戦争を起す」などと物騒なことを言ってるのです。

ただ、こちらのリーク文章は出所が不確かであり、ある研究家に言わせると「文面からしてジョセフ・ナイが書いたものではなく、ヘンリー・キッシンジャーが書いたものなんじゃないか」という意見もあります。
(ナイは「ソフトパワー」という理念を提唱した人物で、武力や経済力による侵略よりも、文化・情報による侵略に重きを置いていますので)



尖閣を巡る中国による反日デモの影響がひと段落してきましたが、

最近、急に「TPPに参加をする理由は、日米で連携して中国ににらみを効かせるためだ」とテレビや新聞の工作員達がプロパガンダしはじめています。


ジョセフ・ナイによる「対日超党派報告書」の第二フェーズに近づいていってる気がするんですが。。。


とても怪しい流れですね。



長くなりました。
すいません。

では。