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「地獄の番犬サーベラス」

なんともおどろおどろしい異名でありますが、別にぼくが名づけたわけではない。

サーベラスとはケルベロスのことで、こちらの投資ファンドの社名であります。
(ラテン語: Cerberus、英語読みではサーベラス)

Cerberus Capital Management
www.cerberuscapital.com/

http://ja.wikipedia.org/wiki/サーベラス・キャピタル・マネジメント

この会社自らが「地獄の番犬」の異名を名乗っているのであります。


「投資ファンド」は時に「ハゲ鷹ファンド」と揶揄されますが、「サーベラス」は「ハゲ鷹」なのに「犬」っていうのがおもしろい。

「誰の番犬なのか?」その説明はこの記事の最後に書きますね。


さて、ニュースでもよく取り挙げられている本件、ぼくも気になったのでちょっと調べました。


■■■■ ① ■■■■
あおぞら銀行をしゃぶり尽くしたサーベラスの毒牙
“ハゲタカ”に狙われる西武 提携解約と引き換え詐欺まで要求され上場できない!?
●Business Journal 2013.02.16
http://biz-journal.jp/i/2013/02/post_1519.html

米大手ヘッジファンドで“ハゲ鷹”の異名を持つサーベラスが、西武鉄道やプリンスホテルを傘下に持つ「西武ホールディングス」の上場に関連して、その毒牙をむき出しにしている。

 サーベラスと言えば、バブル経済崩壊後に様々な企業・資産を買収、二束三文で買収した企業・資産を高値で売り抜け利益を上げることから“ハゲ鷹ファンド”と呼ばれている。

 今年に入っても、1月7日にあおぞら銀行の株式5億9125万株を売り出す発表した。今年1月の株式売り出しは、売出価格が231円で、サーベラスの懐には約1330億円が転がり込むことになる。

 あおぞら銀行には、未だに1567億円の公的資金が入っており、その返済義務がある。本来なら2012年9月までに返済しなければ、公的資金として政府が保有している優先株は普通株に転換され、政府が大株主になる予定だったのだが、何故か普通株への転換が10年間猶予された。

 あおぞら銀行を“しゃぶり尽くす姿”は、まさにサーベラスの本領発揮といえよう。

そんなサーベラスが次のターゲットにしているのが西武HDだ。

 2005年、西武HDは経営再建のためサーベラスが資本増強に応じたことで、現在32.4%を保有する筆頭株主となっている。西武HDは経営再建を進め、上場準備に取り掛かっていたが、2012年に東証への上場申請の条件である西武HDとサーベラスの間で締結している資本提携契約の解約をサーベラスが拒否したことで、上場問題は暗礁に乗り上げた。

 事実、関係者によると、サーベラス側は資本提携契約の解約と同時に、売出価格のコントロール権を手中に握れるような条項を残すように強行に要求。しかし、西武HD側はこの要求が法令・ルール違反となるため、激しく抵抗し、はねつけた。

 さらに、サーベラス側は西武HDの企業価値を引き上げるために、
(1)まったく具体化していない開発案件を経営計画に盛り込む
(2)売却予定のない施設を売却することにする
(3)西武鉄道の一部路線を廃線にする
(4)特急料金を引き上げる
(5)プリンスホテルのサービス手数料を2倍に引き上げる
―といった“無理難題”を計画として公表することを要求している。

 西武HD側は、これら実態のない計画は虚偽の公表になり、詐欺行為であるとして、断固として拒否の姿勢を示している。

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<ぼくのコメント>
上記が今回の事件の概要なのですが、いろんなサイトでも取り上げられてたので、以下にもうちょっとDigした情報も載せておきます。




■■■■ ② ■■■■
【運賃が倍に?】西武鉄道秩父線山口線多摩川線の廃止?【サーベラス敵対的TOB】の要求がひどい
●NAVER まとめ 2013年03月26日
http://matome.naver.jp/m/odai/2136307098951244601

◆ハゲタカ サーベラスの十数項目の要求内容がヒドイ
現在の運賃を1.5倍~2倍に引き上げ。→注:運賃引上は、国交省の所管で西武が勝手に引き上げることはできない。

プリンスホテルのサービス料を現行の10%から20%に上げる
西武多摩川線、同秩父線など不採算路線の廃止
JR品川駅周辺の再開発案の策定
サーベラスの犬として五味・元金融庁長官、生田正治・元日本郵政公社総裁、白川祐司・あおぞら銀行取締役らの取締役就任。


■■■■ ③ ■■■■
ハゲタカが電車の廃止を求めている
●阿修羅 2013 年 3 月 24 日
http://www.asyura2.com/13/hasan79/msg/416.html

西武鉄道の再建に関与してきた金融資本サーベラスが、西武秩父線と西武多摩川線の廃止、プリンスホテルのサービス料を倍にすることを要求しているという。

もともと西武鉄道は民営であっても、公共サービスの1つである。経営破綻するレベルならともかく、簡単に鉄道路線の廃止などされることは許されるものではない、と思う。

出資者に過ぎない、地域社会に住まずに生活がもかかっていないような外国人が、生活の根幹を支える公共交通の廃止について、単に出資証券の価格をつり上げたいがために主張して通るようなことがあれば、この社会はほんとうにおかしなことになっていく。

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<ぼくのコメント>
いやいや、なんだかヒドい話です。
株主が利益を追求するために、採算の取れない部門を切り捨てるってことです。

地獄の番犬サーベラスさんは、以前からすさまじい評価を得ています。

以下参照を。



■■■■ ④ ■■■■
サーベラス 国際興業の解体作業がはじまった これがハゲタカファンドの正体
●るいネット 07/07/13
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=156780

外資のハゲタカファンドの典型的なサンプルとして、この間、取材してきた「サーベラス」。
日本では、あおぞら銀行、西武、国際興業を買収したとしてしられている。
さらに南青山3丁目の地上げでは、暴力団をつかった地上げをおこない、それを指摘した毎日新聞社に対して、米国ニューヨークで損害賠償訴訟をおこした。
民事とはいえ、莫大な損害賠償訴訟を、日本でなく、米国で起こすという手法は、まさに言論弾圧を目的としたものといえる。
この訴訟の準備書面を、当ブログでは公開したが、この訴訟に対して毎日新聞社は事実上の敗北宣言といえる和解をした。

小泉政権下での竹中平蔵氏が金融担当大臣、財務大臣を経ている間に、おこなわれたのが、郵政民営化とともに、金融の自由化だった。
この金融自由化の名のもとに複数の、外資の投資ファンドが日本の上陸した。その一つがサーベラスだった。


■■■■ ⑤ ■■■■
地獄の番犬サーベラス(ハゲタカ)/あおぞら銀行の株売却へ
●JC Net 2013年1月 8日
http://n-seikei.jp/2013/01/post-13337.html

あおぞら銀行(旧日本債権信用銀行)は7日、筆頭株主の米ハゲタカ投資ファンド、サーベラスが保有株式の8割超に当たる最大6億3250万株を国内外の投資家に売却すると発表した。

アメリカの元副大統領ダン・クエールが顧問を務め、現会長はブッシュ政権下の財務長官だったジョン・スノー。
竹中平蔵が待ち望んだ米国ハゲタカ日本参入において、2000年代から経営不振に陥った日本企業に大口出資を行った。

株式市場がアベノミクスというまだ実体のない施策方針により大幅に上昇しており、売り抜けるのに最適な時期と地獄の番犬サーベラスが判断したのであろう。


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<ぼくのコメント>
やってることが典型的なので、とてもわかりやすいですね。
「ハゲ鷹」の代名詞のような存在ということでしょう。
(別にサーベラスにお勤めになっている個人を叩いているわけではないです。しょうがないことですから)

小泉・竹中行政改革により、日本は本格的に外資ハゲ鷹の参入を許してしまいましたが、国内では「禿」もがんばっています。



■■■■ ⑥ ■■■■

孫正義氏はあおぞら銀行株をサーベラスに転売して、巨額の売却益を得ました -
*資料庫別館*
http://shiryouko.blog137.fc2.com/?no=305

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<ぼくのコメント>
一応、日本企業なんで、あまり多くは書きませんが、この事件の裏で何人か不審死を遂げています。
「ベンジャミン・フルフォード あおぞら銀行」でググるとおもしろい話が。。





■■■■ ⑦ ■■■■
サーベラス、球団売却や路線廃止要求を否定
●MSN 産経ニュース 2013.3.27 19:31
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130327/fnc13032719320008-n1.htm

西武ホールディングス(HD)に株式公開買い付け(TOB)を実施している米投資会社サーベラスは27日、西武HDがTOBに反対意見を表明したことを受け、「中長期的な企業価値の向上が目的だ」と反論した。
西武鉄道の路線廃止やプロ野球球団の埼玉西武ライオンズの売却については「アイデアの一つに過ぎず、提案も要求もしていない」と強調した。


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<ぼくのコメント>
上記は本日の最新ニュースですが、なんとも怪しい限りです。
今までにやってきてることがひどすぎるので、信じれるわけはないでしょう。



企業が利益追求マシンであることはどうしようもないことなのですが、この一見まっとうな市場原理主義と言われるものは、とても危険で、悪意に満ちた人たちの意図も含んでいます。

市場原理主義は、現代では「 新自由主義(ネオリベラリズム)」とも言われ、「格差社会を作り出す元凶」とも言われています。

お金があれば、道徳的におかしなことでも好き勝手にやれて、貧乏人から富をさらに搾取できるようになってしまいます。

ある専門家は「パワーエリートは、格差を作り出すことによって、特権階級による支配をより強固なものにしたい」と言っていましたが、そんな世界はごめんこうむりたいです(;´Д`)



さて、地獄の番犬サーベラスですが、一体誰を守る番犬なのでしょうか?

ケルベロスの飼い主である地獄の支配者と言えば、ルシファー(=サタン)です。

では、現代社会のルシファーとは誰か?

Who owns Cerberus Capital Management?
http://wiki.answers.com/Q/Who_owns_Cerberus_Capital_Management

もちろん、名前の出てこない隠れStockholderはいると思うが、、、


なるほど、よくできた話だ。


以上。





(参考)
さらに掘りたい人は、以下の記事なんかをどうぞ。

西武に牙を剥きはじめたサーベラスの本性
●ダイヤモンドonline 財部誠一  2013年3月28日
http://diamond.jp/articles/-/33892

西武HDがサーベラス社のTOBに正式に反対を表明-gooブログ
●読書日和  2013-03-26 21:03:25 |
http://blog.goo.ne.jp/since2007_1984/e/eaff058573f6014ae47ccac3d3e5249c

松下郵政民営化・金融相死亡 自殺か
http://satehate.exblog.jp/18439849/

日本のドロドロに腐りきった構造 日本の裏社会を知る(3)
http://nikusiminorensa.at.webry.info/201105/article_17.html