RIP for「独裁者(笑)」チャベス

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日本では「独裁者」「暴君」としてプロパガンダされているチャベス・ベネズエラ大統領。

写真を見る限り、悪そうなツラしてますが、、しかし、これ本当でしょうか?



良い機会なので、今日は独裁者チャベスさんのことを考えていきたいと思います。



■■■ ① ■■■
チャベス大統領死去=がん闘病、復帰かなわず―反米の盟主・ベネズエラ(時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130306-00000023-jij-int
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本日、チャベス大統領がなくなられました。




■■■ ② ■■■
チャベス大統領、相次ぐ南米首脳のがん「アメリカの陰謀」:日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGN29008_Z21C11A2000000/

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今朝亡くなられたチャベス・ベネズエラ大統領が意味深な言葉を残してます。
「ベネズエラのチャベス大統領は、同国軍の式典で演説し、自身を含む南米の首脳が次々とがんを患っている背後に米国の陰謀があるとの見方を披露した」とのことです。
さて、真相やいかに!?(棒読み)

第一ソースはロイターなので、ただ情報を右から左にやっただけですが、日経にしては珍しくきわどい記事です。


こちらは同じソースからだけど、中国の独立系メディア「新唐人テレビ」の記事
http://www.ntdtv.jp/ntdtv_jp/other/2012-01-03/463000849406.html
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*「新唐人テレビ」は基本的に反中国共産党のスタンスです。
「南米で癌をわずらう5人の大統領たちには、共通点がありました。ベネズエラ、ブラジル、アルゼンチン、パラグアイのいずれも、中国共産党との距離が非常に近い」とのことです。


ちなみにこのブログのトップに貼った写真のチャベスさんがスキンヘッドなのは、抗がん剤の副作用です。
(写真はWSJから)



■■■ ③ ■■■

我々日本人やアメリカ、民主主義の敵であるチャベス!!
せっかくなので、チャベス大統領がどんな極悪人だったのか、見てみましょう!
この下の映像はすごくおもしろいです。


★民主主義に関する戦争 (2007) #TPP 南米 エコノミックヒットマン .
http://www.youtube.com/watch?v=e_pT_q1pTss


<要約>
多くの途上国では、民営化/自由化という名のものとに、欧米のグローバル金融/企業によって、大切なインフラ資源がただ同然で売却されていきました。
貧しい農家出身のチャベス大統領は、ベネズエラにおいてのアメリカの石油カルテル/コーポラティズムが独占する石油利権を許さず、その富を市民に分配し、貧困層から厚い支持を受けていました。
一般市民は無料で医療、学校教育を受けられるそうです。
オイルマネーの恩恵を受ける富裕層や民営テレビ局は、反チャベス政権の姿勢をとっており、2002年、アメリカC1Aと共謀して、チャベス政権転覆のためのデモを起します。
そこで未知の狙撃により多数の死傷者が出ました。
テレビ局はこの事件を「チャベス政府軍が市民を虐殺した」と報道し、それに乗じて反チャベス派政府高官と軍将校がクーデターを起しましたが、真実は、その狙撃兵はC1Aスパイで、クーデターも計画されたものだったという典型的なオチでした。
しかしクーデターは成功し、チャベスは幽閉、米国コーポラティズムの意を受けた実業家が大統領に就任しました
アメリカを通じ、全世界では「独裁者チャベスを倒すための革命が起き、民主主義によって暫定大統領が選出された」と報道されました。
ところが、この捏造されたクーデター劇に気づいた数十万の民衆が、チャベス返還のため宮殿に集まります。
政府軍も再度、民衆側につき、めでたくチャベス奪還に成功したのでした。

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ちなみに、知ってる人は知ってると思いますが、2011年のリビア・トリポリでも人口の9割にも届く市民が、多国籍軍の空爆からカダフィを守るため、彼の私邸に集まったそうです。
その後カダフィは欧米の戦争屋に殺されてしまいましたが。


ベネズエラで起きたことと同じような事は、中南米、中東、アフリカ、旧東欧で、今この瞬間にも起こり続けています。

1945年以降、アメリカは50以上もの民主主義国家の政府を転覆させ、そのうちの30国には軍事攻撃を仕掛けていて、無数の罪のない市民が虐殺されています。


さて、欧米や日本のマスコミが必死になって喧伝する「チャベスは独裁者だ!」というプロパガンダに、我々は騙されていませんでしょうか?

もちろん、この映像は反欧米コーポラティズム主義サイドが作ったものなので、ベネズエラ・チャベス政権の視点に立ったプロパガンダ映像とも言えますので、メディア・リテラシーは必要ですが。





■■■ おまけ ■■■

狂った帝国主義 殺戮の歴史 ウゴ・チャベス .
http://www.youtube.com/watch?v=3v1UsIIG-Io

2011年3月30日、ウルグアイ訪問中のベネズエラ大統領ウゴ・チャベスは、多国籍­軍のリビア軍事介入に際し、アフガニスタン、イラクを始めとするアメリカ軍の大量殺戮­の歴史を語る。殺人者が平和の守り手を演じるこの「逆転した世界」に立ち向かうため、­チャベスは真に自由な世論の力へ強い希望を持つ。

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我々の住む国、日本では、なぜか「政治について語る」ことが、まるで悪い事であるかのように敬遠されています。

我々日本人が政治に関心がなくなってしまったのはなぜでしょうか?

もしくは誰が、我々から政治に対する関心を奪ったのでしょうか?



Rest In Peace,チャベスさん
ご冥福を。