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子供のころ「ノーベル平和賞」を受賞する人は本当に素晴らしい、エラい人なんだなと思ってました。

多くの人もそういう認識でいると思います。

でも、今年のノーベル平和賞で、「あれ??」と思った人が多く生まれたのではないでしょうか?


参考 : EUにノーベル平和賞 「戦争の大陸を変革させた」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121012/erp12101218250004-n1.htm


僕自身で言うと、2009年のオバマあたりで「ん?」と思いました。
でもこの当時は「近年のノーベル平和賞は、"世界平和に貢献した人"に与えられるのではなく、"これから平和に貢献してほしい人"に与えられ、プレッシャーの意味で授与されるのだ」と解釈していました。

ですが、その後自分なりに、いろいろリサーチしてみたんですが、近年の受賞者の傾向は「欧米と国際金融資本にとって都合の良い民主化に貢献した人」であるという結論に達しました。


たとえば、最近の話ですが、2011年にノーベル平和賞を受賞したリベリアの大統領とそのパートナーが、ケンカ別れしたという事件がありました。
レイマ・ボウィさんいわく「大統領の息子たちは石油会社の重役や銀行の役員になっている」ということで、この辺が発端らしいですのですが、、、ノーベル平和賞をとりまく利権が存在する、ということに他なりません。
ぼくとしては「ボウィさん、気づいてよかったね」という感じです。。


時事ドットコム:【ノーベル賞】昨年のノーベル平和賞受賞者、けんか別れ 絶縁を宣言 -リベリア
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201210/2012101000219

そもそも、このリベリアって国の成り立ちがおもしろいのですが、実はこの国、アメリカ人が援助して、アメリカ人を中心に作った国なんです。
で、アメリコ・ライベリアンというわれるアメリカ系のグループにこの国を統治させて、数々の利権を独占していったと。。

もちろん、貧しい国の経済発展のためには、民主化&資本主義化を推し進めていかざるを得ないですし、この受賞者たちもそれを正義としてやってきたのでしょう。


でもこの「民主化&資本主義化」ってホントに正義なのでしょうか??


我々民主主義国家に生きる人々にとって(広義の意味で)、教育やマスメディアの形成した「民主化を是とする」漠然とした世論や風潮はホントに正しいのでしょうか?


たとえば江戸時代の日本にも裁判制度や民主的な互助機構、市場経済なんかはちゃんと存在していて、多少貧乏ではあるけど和気藹々と独自の民主主義をやってたわけですよね?

世界を見ても、貧しい国でも物々交換やらで楽しくやってるわけです。
別に便利な洗濯機とかテレビとかはないし、悲喜こもごもはあるものの、自然とともに生きていくことが普通だったという。。。
そもそも原始生活を主として営む国家においては、「民主主義/資本主義」というものの存在すら知らないわけですから、「私たちは貧しくて不幸だ」なんていう価値観が生まれようもなかったわけです。
つうか「発展途上国」という言いっぷり自体が、先進国側の身勝手な視点での完全なミスリードとも言えますよ。


現在の世界の標準ルールとも言える「民主主義/資本主義」の内実って、
「欧米主導の変動相場制とかの金融システムに組み込まれ、グローバル・スタンダードというルールにのっとっていかなければいけないシステム」
とも言えると思います。

これ、結局は欧米や国際金融資本家にとっての「世界を自分たちの都合の良いようにコントロールするためのシステム」とも言い換えられると思いませんか??


つまり「ノーベル平和賞」っていうのは「欧米主導の資本主義/グローバル・スタンダードに組み込まれるように誘導するためのツール」なんですよね。。。
まあ、少なくともそういう側面はある。。



ということで、近年のノーベル平和賞の受賞者について、ぼくなりの意見を記してみました。

あ、ちなみに僕は受賞者自体を批判してるのではなく、受賞理由には裏があるってことを言いたいだけですので、誤解なきようお願いいたします。

1979年 - マザー・テレサ(インド)
>>すばらしい人だと思いますが、カトリックの修道女ですよね。インドという未開の地に、カトリックという欧米の価値観を推進するためとも言えると思います。彼女がヒンズー教徒やイスラム教徒、仏教徒だったら受賞してないと思います。

1989年 - チベットダライ・ラマ14世
>>ぼくもチベット仏教ファンだし大好きな人ですが、CIAのエージェントとも言われてます(笑)。
つまり彼自身、欧米従属になったのは「敵の敵は味方」の論理で中国共産党に対抗するためにはしょうがないという実情もあり、対して欧米/国際金融サイドとしては「こいつは使える!」と思ったのでしょう。
もちろん中共がチベット人120万人超を虐殺した事実は否定しようがありませんが。

1991年 - ミャンマーのアウンサンスーチー
>>旦那がイギリス人で、ずっとイギリスに亡命してました。まさに「欧米にとって都合の良い民主化の代弁者」とも言えると思います。現に最近ミャンマーは市場をオープンにした経緯もあり、テレビ新聞では「アジア最後のフロンティア」だとかと謳って、嬉々として資本の投入を煽ってますよね。

2006年 - グラミン銀行、バングラデシュ
>>これも個人的に、当時はほんとに素晴らしいことだなと思ってました。マイクロファイナンス(小口投資)と言われる政策で、貧しい人にも数ドル単位で貸付を行えるようにした銀行の話です。これによって貧しい人も自立させ、救うことができた社会貢献企業などとも言われてますが、、、そもそも資本主義という価値観が存在しなければ、彼ら物々交換などで暮らしてた人たちも「私は貧乏だ。カネやモノが欲しい」という認識も生まれることはなかったわけで、利子や信用創造による支配も及ばなかったともいえると思います。

2009年 - バラク・オバマ(アメリカ合衆国)
>>平和賞受賞後にばっちりアフガンやリビアに空爆してる素晴らしいお方です。

2010年 - 中国の劉暁波
>>これも「ダライラマ型」ですね。反中国共産党の活動家だから貰えたわけです。
もちろん独裁政治に対抗し、真の意味での民主主義を追求する姿勢という点では素晴らしいとは思いますが、、、。



こういう上述の「一見正しい受賞者たち」の件でなくても、キッシンジャーとか金大中とか怪しすぎるでしょ!!??笑


でも、こうやって見ていくとおもしろくないですか?

要するにノーベル平和賞の受賞理由には、表面と裏面があるってことだと思います。



結論ですが、今回のノーベル平和賞、「EU」はヒドイ(笑)

ミスリードすることもなく、ド直球投げてきたな、という印象です。

もうバレてるんですけどねww

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また話長くなってきたんで、このへんで。。

では!




ノーベル平和賞
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E5%B9%B3%E5%92%8C%E8%B3%9E