オーガニック革命 by 高城剛」という本がおもしろかった!

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高城さんは、Over30世代にとっては藤原ひろしさんやNIGOさんらとともに一時代を作ったハイパー・メディアクリエイターとして、それ以下の世代にはエリカ様のダンナ様として知られている人です(笑)。
現在はハイパー・ノマッドとして、自身のほとんどの荷物を放棄し、持ち家も持たず、世界を放浪する生活をされています。


高城さんの本、はじめて読んだんだけど、すごくマクロ経済的な視点で物事を観察されてる方なのだなぁと思いました。

ぼくも一度お会いしたことあるのだが、実際の人柄も本の内容も、なんだかやさしそうな人っていう印象です。


何個か好きな文章があったので、抜粋してみます。



ちょっと長いんで、読んでる間のBGMはこのへんでマルチ・タスキングよろしくっすw

Monolake - Mass Transit Railway
http://www.youtube.com/v/fSwf3OSbedM&fs=1&source=uds&autoplay=1
Pole ~ Back Home
http://www.youtube.com/watch?v=uzls9db8GDY&feature=related
Siriusmo - Nights Off
http://www.youtube.com/watch?v=9VT4wd6HSEM&feature=related
Air - Cherry blossom girl
http://www.youtube.com/watch?v=9fmMK0lfv80&feature=related
Mogwai - Take Me Somewhere Nice
http://www.youtube.com/watch?v=luM6oeCM7Yw&feature=related
Air - Alone In Kyoto
http://www.youtube.com/watch?v=XUjAtYQkFm8&feature=related
Brian Eno - An Ending (Ascent)
http://www.youtube.com/watch?v=It4WxQ6dnn0&feature=related



*ちなみにオーガニックとは英語の語源では「origin」です。
本質的な、本来の、生命の、生まれつきの、という意味で、
スパニッシュやフレンチでは「bio」とも表され、「生」という意味が含まれるようです。




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~本文 p.9より
「いちばん危険な思想はポジティブ・シンキングだ、と最近言われはじめてている。
真実や事実はさておき、ただポジティブに考えてきた結果が、昨今の金融的バブルをもたらしたと言われている。
金融機関のトップの多くが合理主義とポジティブ思考を混同していることについては、僕も同感である」


>>
確かにぼくもそう思う。
自己啓発本とかの流行の影響もあり、この日本でもほんとに「ポジティブ・シンキングという名の神を崇拝する新興宗教」が横行しすぎているように感じます。
ポジティブは、もちろんすごく良いことなんですが、そもそも宇宙には+も-もないし、光あるところ必ず陰ができるものでして、、。
自分にとって都合の良い情報だけを享受するってことは、臭い物に蓋をして見て見ぬフリ、事なかれ主義にも通じてしまう恐れもあると。。
それではマスコミや政府、グローバリストに簡単に騙されちゃう危険性もあると思うわけです。
リーマンショックなんかも、完全に国際金融家が作った虚構の結果ですし。。



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~本文 p.14、19、23より
「戦争とギャンブル資本主義が支配した20世紀は終わった。
我々は、まずその事実を受け入れ、埋葬し、その思い出からきっぱりと決別する必要がある。
やがて到来する真のグローバリゼーションの大波に備えるために。
では、具体的に何が起きるのか?
それはグローバリゼーションが新しい段階に入り、世界が本当にフラット化し、続いて”リキッド化”していくということだ。
いままでのグローバリゼーション段階がアメリカナイゼーションだとすれば、そのいくつかの間違いを正した本当のグローバリゼイションが、これから数年かけて世界で起こるであろう。
いま世界が抱えている様々な問題は、とても一国だけでは解決できないし、大国アメリカが解決できるとも思えない。
すなわち、現実の問題を解決するためには、あたらしい”世界”の出現が求められることを示唆している」

(中略)
「すなわち、世界的な統一政府や軍隊、銀行が2、30年くらいで出現するのではないか。
世界はひとつに向かわざるをえないのではないか、とおもっているのだ。」

(中略)
「つまり、21世紀の娯楽とは”哲学”に近いものだ。
ここで言う哲学とは、単なる癒しや怪しいスピリチュアリズムなものではなく、インテリの言葉遊びでもなく、もっと激しく土着的なものだ。
言ってみれば、哲学とアートと宗教がミックスしたようなもの。」


>>
グローバリズムという言葉を勘違いしてらっしゃる人が多いですが、これは国際化とか多様化という言葉に置き換えて情報操作するマスコミや教育のおかげだと思います。
今、世の中に横行しているグローバリズムの正体とは「欧米ユダヤにとって都合の良いルールを世界に押し付ける構造」ということであります。
彼らは、かつてキリスト教による世界支配が失敗してしっまたので、民主化だとかTPPとか、はたまた新自由主義経済や曲解された法律というものを全て駆使して、世界を支配しようとしているわけです。
つまり、よく言われるグローバリズムとは、真のグローバリズム(読んで字のごとく地球規模の/マクロの/ユニバーサルな)という意味合いとは、まったくもって似て非なるものなのです。

そのグローバリゼーション/世界のフラット化の行く末として、彼らグローバリストが目指しているのが、”世界統一政府”の樹立であり、New World Order(新世界秩序)であるわけですが、少々、高城さんに関してはミスリードされてしまっている感もあるようです。(もしくは知ってるけど、本には書けないからかもしれません)
”世界統一政府”に関しては、、、"国境も宗教も民族紛争もなくなってイマジンみたいな世界になるんだぁ!"と勘違いされている人にとっては、一見良いことのように思えますが、その実"世界を一極化して、権力者にとって都合よく支配するための構造"というカラクリがあります。

ただ、"プラウト経済主義"でも"統一世界政府"を目標としている一面もあり、「じゃあ何が正解なんだよ!」と混同してしてしまいがちですが、この2つの構造は良く調べるとまったく別物なので、、、騙されないようにしたいもんだ、と思いますが。

*高城さんが引き合いに出すジャック・アタリに関しても、グローバリスト・サイドのソフトランディング要員(もしくはミスリーディング要員)の可能性も多分にあり、ぼく個人はすごく怪しいなと思っていますので、厳密な精査の必要があると感じています(笑

とにかく、哲学とアートと宗教、さらには科学をミックスしたような多面的なマインドでいながら、アンテナがビンビンに立ってる状態にいられると、、、、いろいろ精査できるのかなと思います。



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farmers market london
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写真>> http://gouk.about.com/od/thingstodo/ig/Faces-of-Kent/The-Goods-Shed.htm

~本文 p.27より
「ポスト・デジタルとしてのオーガニック
もしかしたら、”所有”ではなく”共有”でもいいのではないか、と考えるのが現在の価値観だ。」

~本文 p.43より
「ロンドンのオーガニックマーケットに行くと、ミュージシャン風情やとても堅気には見えない人たちがわんさかいる。
実際、僕をオーガニックな世界へと誘ったのも、イギリス人のDJの友人だった。
彼らはみな、口を揃えてこう言う”今、世界でもっとも反社会的な行為は、ストリートでおいしい野菜を売ることなんだ。そうすれば誰にも咎められずにアナーキーなことができる”」


>>
これはすごいおもしろいな~。
オーガニック野菜を作ること自体が革命になるわけだと(笑)
確かに、地産地消や、産地直送、C to C事業、半自給自足的なライフスタイルを心がければ、危険な化学農薬や独占的な流通機構を利用することもなくなり、モンサントやカーギルといった悪徳グローバル企業に利益提供をすることなく、安心安全なライフスタイルを確立できるわけで、、、。
まったく一石二鳥ということになります。




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~本文 p.63より
「彼らがフリーレンジを推進する背景には、快適な環境でナチュラルに育った動物達は、ストレスフルな環境でひどい扱いを受けた動物よりも、安全で安心でおいしいはず、という考え方がある。
そして命ある動物達を工業製品のように扱ってきたこれまでの態度への反省もある。
この”命あるもの、自然のものを尊び、敬う謙虚な姿勢”はオーガニック・ムーブメントを支える重要なキーワードである」


>>
例えばですが、つい先日カリフォルニア州でフォアグラの生産が禁止されました。
すでにヨーロッパでも続々と生産禁止になっていってますが、、、なぜなのかは、この映像見ると納得できます。
【閲覧注意!!】フランス フォアグラ: 拷問されるカモ (1/2)
http://www.youtube.com/watch?v=DKeve2ye790



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写真>> http://toziba.blog74.fc2.com/blog-entry-4.html


~本文 p.152より
「農林水産省のサイトに、実に興味深いページがある。
[私たちの食生活は国内農地面積(467万ha)とその約2.7倍の1245万haの海外の農地面積により支えられています]
これはつまり、日本の国土を2.7倍に広げるか、日本の人口を3分の1に減らすかしないと自給率は100%になりませんよ、ということなのだ。
もはやただ単純に”農業回帰”や”オーガニック”を謳っても、自給率を上げることは不可能なのだ。
日本の自給率はそれくらいヤバい状況に陥っている。
極端なことを言うようだが、本気で自給率を上げたいなら、日本人ひとりひとりが己の食を見直し、伝統的な日本の食へと回帰することが必要不可欠なのではないだろうか?
我々にはもう、多くの選択肢は残されていないのだから。」


>>
まあ、実際は余剰耕地や休耕田などもあるので、こんな単純計算ではないはずですが...w
大豆はうまいっすね。ひじきとかアジやサバも好きだ。
おっさんになると”おひたし”がとてつもなくウマイものだと感じるようになる。なんでだろ?(笑)



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写真>> http://flower777.mimoza.jp/article/43585256.html

~本文 p.170より
「住んでいる場所にもよるのだが、やってみると、思ったより食べ物は個人で作れることがわかる。
これはちょっと別の話に聞こえるかもしれないが、グラフィックデザインなんて、かつては誰でもできるものではなかった。
現在はPCの普及によってかなりの人々ができるようになった。
ブログなどもそうだろう。
すなわちツール&マニュアルの発見である。
同じようにちょっとした農作物も、ツール&マニュアルがそろってきているので、誰でもできるようになっている。

(中略)
中学生だった1970年代後半、まだ大型コンピュータしかなかった時代に、秋葉原でポケコンに出会ったとき、"これからコンピュータは個人のものになるだろう"とどこかで直感した。
アップルのスティーブ・ジョブスもマイクロソフトのビル・ゲイツも同じようなことを回顧録で話している。
おそらく僕が今多感な子供だったら”きっとこれからはエネルギーも農業も個人化するだろうな”と直感で感じていたことだろう。



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というわけで、ネタバレしすぎちゃったかな。
高城さん、すいません。

とにかく、おもしろい本でした。

amazonのリンク
オーガニック革命 高城剛 (集英社新書 526B)

PS:
先日、表参道、国連大の前のファーマーズ・マーケットを主催してらっしゃる会社の人と飲み会してみたので、その写真うpしてみます


ここのマルシェはほんとに良い感じ。
Euroで起こってるオーガニック・ムーブメントを、理想そのままに東京に輸入していて、、、ほんとナイスな文化の継承だな~と思います。

Mind Shareクルー。
途中でSlyとかで有名なバロックの人たちも合流。
完全にカオスになりましたww
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日本には誇るべき「マクロビ文化」と「KAWAII文化」があるんで、そのへん、うまい融合がなされればな、と勝手に思っていましたww

http://www.farmersmarkets.jp/
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では。