『音楽は、まぎれもなく「世界共通言語」である。
この言語も、他のすべての言語同様、数学に基いている。
テンポからピッチにいたるまで、音楽は本質的に数値的重量、基準であり、感情を伝えるために振動を伝達するアプリケーションであり、さらには情報や知性の音である。
耳やDNAで聴くこの音楽は、精神性を向上させたり、おとしめることもする。』~本文より

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ジョン・レノンを殺した凶気の調律A=440Hz 人間をコントロールする「国際標準音」に隠された謀略



ジョン・レノンを殺した凶気の調律A=440Hz 人間をコントロールする「国際標準音」に隠された謀略 byレオナルド・G・ホロウィッツ (原題 = The Book of 528: Prosperity Key of Love)という本を読みました。

すごくおもしろい内容だったので、ちょっと自分にとってのメモ的意味も含めて紹介させていただければと思いました。


数学はユニバーサル・ランゲージ(宇宙の共通語)と言われます。

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例えば、NASAやSETIなんかは、宇宙のどこかに存在していると思われる知的生命体に対するメッセージを宇宙に向けて発信していたりするのですが、その内容はだいたい数学的な記述を基準にしたものが多く、ボイジャーのゴールデンレコードやパイオニアの金属板、素数を基本としたアレシボメッセージ、ピタゴラスの定理を組み込んだSETIのメッセージなど、多くのケースに見て取れます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%81%AE%E9%87%91%E5%B1%9E%E6%9D%BF
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%82%B7%E3%83%9C%E3%83%BB%E3%83%A1%E3%83%83%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%82%B8


ご存知の人も多いかと思いますが、音楽も全て数学で書き表すことができます。

楽譜はいわゆる楽曲の数学的ダイアグラムを視覚化したものであり、シーケンスソフトでは音程やダイナミクス以外でもトーナリティーでさえ数値化できます。
音楽というものは、完全に数学的な理論によって構築されているわけです(もちろん不確定性もありますが)
* 基本的に音楽理論の世界ではラ=A=1、シ=B=2、ド=C=3、レ=D=4...と数字にヒモ付けられて解釈されています。

数学の苦手な自分にとっては、毎回作曲の度に四苦八苦してしまうポイントなのですが、とにかく音楽というものが数学で成り立ってる以上、めんどくさい計算作業をしなければ作曲はできないわけです。。



『アリストテレスは「自然学(Physics)」の中で”高潔な愛”について記している。
この本は紀元前3世紀に書かれた科学書であり、題名の最初の文字はギリシア語で”愛”を表す「Phiria(φιλíα)」から取られている。
ここには、自然や神を愛とみなす数学定数、ファイ(黄金比)のシンボル「Φ」が使われている。』~本文より


音楽理論が数学的な定理によって成り立っている理由は、そもそも自然界/宇宙こそが数学の定理によって成り立っていることに由来しています。
これが上述したUniversal Languageということになりますが、人間はエジプトやギリシャの時代から、自然界の、宇宙のパーフェクトな定理を求めてきました。

そのひとつが、Φ(ファイ)=1:1+√5/2(近似値 1:1.618)といわれるものです。
これはいわゆる”黄金比”といわれるもので、巻貝や葉っぱの形状などにもその比率が見て取れますし、人工物ではパルテノン神殿からテレビのサイズにまで応用されていたりします。

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自然界にはなぜかこのΦ=1:1.618の比率が数多く存在しているのですが、このΦ=1:1.618はフィボナッチ数列という定理と密接に関係しています。
これは「隣り合う2つの数を加えると、次の数に等しくなる」という規則をもった数列で、順に 1,1,2,3,5,8,13,21,34、55、89、144・・・となります。
この数列の隣り合う2つの数について比の値をつくってみると、1.618の近似値が算出されます。
8÷5=1.6
13÷8=1.625
21÷13=1.61538...
34÷21=1.61904...
55÷34=1.6176...
89÷55=1.6181818...
不思議ですね~。

詳しくはこの辺をご参照ください。
「フィボナッチ数列」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%9C%E3%83%8A%E3%83%83%E3%83%81%E6%95%B0
http://www.cwo.zaq.ne.jp/bfaby300/math/fibona.html
Φ=1:1+√5/2 近似値1:1.618
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%84%E9%87%91%E6%AF%94



さて、音楽の話に戻ります。
音の正体というのは振動であり、音程というのは周波数(一秒間に何回振動するかの単位)です。

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普段我々一般的なミュージシャンが使っている「平均律」はA=440Hzで調律されています。
A=440、B=494、C=523、D=587、E=659、F=698、G=784、A=880(小数点以下切捨てor繰上げ)

「平均律」
http://stby.jp/heikinritu.html
「平均律の各音程における周波数一覧表」
http://www.apache-band.com/apchhp/music_theory/frequency_temperament.html

★しかし、著者は「本当のAは440Hzではなく、A=444Hzで、本当のCは523Hzではなく、本当のCは528Hzである」と結論付けています。

この本のテーゼは、「人間の都合によって定められた平均律ではなく、神/自然/宇宙の黄金率(Φ)を探求していく旅」なのです。

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このパーフェクト・サークル・オブ・サウンド(宇宙の黄金率)を導く旅は、古代円周率Π(パイ)=3.142857142857...や、エジプトのピラミッドを形作る三角定数、天文学、ピタゴラス数秘術やカバラなどとも関係があるということで、ドラマティックに論証を進めていくのですが...

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この辺の話は、本文内容に深く踏み込む形になり、ネタバレになってしまうので、細かく記述することは控えますが、本文ではこんなおもしろい定理にも触れていたりします。

『らせん状のフラクタルな宇宙に内在する音楽は、必然的に「周期的である」。
彼は繰り返して396と528の関係を以下のように説明する。
396×1.33333333 = 528
(1.333333はギザの2番目のピラミッドの勾配のタンジェント)』~本文より



結局、C=523HzとC=528Hzのチューニングの違いというのは、一見、微細な差異のようですが、人間の脳の解像度という断面においては、多大な影響があるようです。
例えば食べ物でも化学調味料を多く含んだカップラーメンやハンバーガーばかり食べていると健康を害することになりますよね。

自然の摂理というか、自然界のバランスというのは人工的には作ることのできないPerfectionで成り立っているんですね。


フラクタル構造の中に見れる相似性のパズルをゆっくり読み解いていく楽しみ、また、左脳による解釈だけでなくより抽象的で多次元的な解釈によりMind Expandされていくのを楽しみながら、この本を読むことができました。
ぼくもこの件はもうちょっと研究していきたいと思います。

本当の音楽のあるべき姿、愛=Φの音を。



++++++


あ、そうそう。
邦題にある「誰が、なぜジョンレノンを殺し、A=440Hzに制定したのか」なんですが、まあネタバレはやめておきます。
この辺も知ってる人は知っている領域だと思いますし、まだ知らない方はこの本を読みながらwktkしていただければと思います。
(犯人はもちろんマーク・チャップマン個人ではなく、彼や音楽業界の背後にいた人たちのことですが)


ぼくの心もとない解説では不十分だったかと思いますが、気になった方、特にミュージシャンさんはココにアクセスしてみてください。
http://www.528records.com/


そして、この本『ジョン・レノンを殺した凶気の調律A=440Hz 人間をコントロールする「国際標準音」に隠された謀略 (原題 = The

Book of 528: Prosperity Key of Love)』に興味持った方は、この本の翻訳をされた渡辺亜矢さんのサイトで原文のトライアルが公開されているので、試し読みしてみてください。
http://pumipom.jugem.jp/?eid=564#sequel




そんな感じ。

では!


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