「日月神示 ~ミロクの世の到来 中矢伸一」という本を読みました。
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日月神示 ミロクの世の到来―政治も経済も光り輝く5次元の世界へ (5次元文庫)


日月神示シリーズの著者が、神道の観点からプラウト主義経済を読み解いたもので、なかなかおもしろかった。
たまにはオカルトっぽいのも良いもんです。


■日月神示とは...
1944~51年の間に岡本天明という神学研究家に国之常立神と呼ばれる高級神霊が降り立ち、自動書記によって書いたとされる文章で、神の啓示や予言的な内容となっています。
内容は神道的解釈である自然(宇宙のバランス)崇拝から、資本主義の崩壊のことなど多岐に渡ります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%88%E7%A5%9E%E7%A4%BA



■プラウト主義経済とは...
インドの哲学者P.R.サーカーと経済学者ラビ・バトラによって提唱された社会経済理論で、スピリチュアルな人生観に基づき、誰も傷つけずに皆のために世界を快適な場所にすることを目指している理論。生産的で、環境にやさしい行動において効率的にそれらを利用して、物質性とスピリチュアルな次元を統合する経済理論。
個人的な解釈では、すごく簡単に言うと、これは読んで字のごとく「PROUT=芽」であり、その芽である各地の地域経済を主体とした、国境と貨幣のない社会主義という感じです。(貨幣として存在するのは地域通貨のみで、基本理念は”物々交換”的なもの)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%88%E4%B8%BB%E7%BE%A9%E7%B5%8C%E6%B8%88

ちなみにラビ・バトラは、イランイラク戦争や、ソ連と共産主義の崩壊、また日本のバブル崩壊、リーマンショック以降の世界不況など、数々の予言(予測)を的中させた人で、その功績によりイグノーベル賞も受賞しています(笑)
そして、そのラビ博士の最大最後の予言は「略奪型資本主義の崩壊」だったりします。



で、この本、すっごく簡単に要約すると、
▲「日月神示」と「プラウト主義経済」はすごく似てますね!
▲現在進行している「略奪型資本主義」は崩壊するので、人類は自然や宇宙のバランスに根ざした文化を築くべきですね!
って感じです。



●「日月神示」について、個人的に好きな文言がありましたので、抜粋してみます。
p132
『「宇宙のすべてはつながりであるぞ。石でも水でも木でも動物でもすべてがつながりぢゃ。手と頭のようなもんぢゃ。拝み合えよ。親しみ合えよ。和せよ。和すと自分となるのぢゃぞ。自分が大きく、明るくなるのぢゃ。豊かに嬉し嬉しぢゃ」~春の巻、第30

「・・・祖先は過去の自分であり、子孫は新しき自分、未来の自分であるぞ。兄弟姉妹は最も近き横の自分であるぞ。人類は横の自分、動、植、鉱物は、更に横の自分であるぞ。切り離すこと出来ん。自分のみの自分はないぞ。縦には神とのつながり切れんぞ。限りなき霊とのつながり切れんぞ。故に、神は自分であるぞ。一切は自分であるぞ。一切が喜びであるぞ」~冬の巻。第1

つまり、すべては自分であり、自分は周囲の全てなのです  』

→ これは食物連鎖や物質の循環、また輪廻などのいろんな循環系サイクル、哲学で言う唯心論、物理学で言う不確定性原理や五次元論なんかを網羅する話で、すごく納得できます。基本は神道的な考え方だけど、より言葉でちゃんと説明してくれてます。




●「プラウト主義経済」についても、個人的に「すげえ!」と思った話を記述してみますね。
(この本からの抜粋ではありません)
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=190556
ゲゼルは、お金の権力を無力化する方法として、貯蔵性および流動性のメリットを相殺するコストをお金の中に組み入れることを考えました。
現金としてのお金に手数料(運輸業における貨物車両の留置料に相当する)が課せられるのであれば、お金は市場に対する優位性を失い、交換手段としての奉仕的な機能だけを果たすことになる。循環が投機的な行為によって妨げられることがなくなれば、通貨の購買力が長期に渡って安定できるようになり、流通するお金の量を恒常的に物質量に適合させることが可能になるというのです。
「この改革によって社会有機体の中でも自然界の中でも"死せる異物"であった貨幣は、すべての生物体の永遠の死と再生に組み込まれる。
貨幣は同時に無常の存在となり、利子および複利によって無限に増殖する特性を失うことになる。この種の貨幣制度改革は、貨幣流通の封鎖を解いて、多様な景気的および構造的な危機症状に苦しむ社会有機体に穏やかな自然治癒という援助の手を差し伸べ、再びバランスを取り戻させ、調和のとれた自然界の全体秩序に順応させる全的な調整的治療法といえるものである。」

http://www.financial-j.net/blog/2012/02/001816.html
『私が知る限り、それはシルビオ・ゲゼルから始まりました。
そのことを真剣に考えた最初の一人です。ゲゼルは、『お金は老化しなければならない』というテーゼを立てました。さらに「お金は経済活動の最後のところでは、再び消え去るようにしなければならない」とも言っています。つまり、例えて言うならば、血液は骨髄で作られて循環し役目を終えれば排泄されます。循環することで、肉体は機能し健康は保たれているのです。お金も経済という有機組織を循環する血液のようなものだと主張したのです。』
★エンデが可能性を抱いた、ゲゼルが提唱する「老化する貨幣」について少しだけ触れてみたいと思います。
 今からおよそ70年前、スイス・ウィーン・ドイツを結ぶ鉄道交通の乗換駅として発展を遂げたヴェルグルが財政破綻の危機に直面した時、ゲゼルは実験的に地域通貨の発行を提案しました。
 この紙幣の裏側には、宣言文が刷り込まれています。 
宣言文・・・【諸君、貯め込まれて循環しない貨幣は、世界を大きな危機に、そして人類を貧困に陥れた。労働すればそれに見合う価値が与えられなければならない。お金を一部の者の独占物にしてはならない。この目的のためにヴェルグルの労働証明書は作られた。貧困を救い、仕事とパンを与えよ。】
★ポイントは、このお金は一ヶ月に1%ずつ価値が減る仕組みになっていることです。その効果は凄まじく、一気に紙幣は循環していきました。


「日月神示」では抽象的に、「プラウト主義経済」ではより現実的に、『この世界の諸悪の根源のひとつは「銀行家が信用創造による貨幣を流通させて実体経済を支配するようになったこと」』と定義していると思います。



それと、もうひとつ余談ですが、この論理もなかなか「ほへ~」と思いました。
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プラウト主義に関してもっとしりたい人は、こちらを参照
拡張プラウト主義-新社会構築方法-.pdf
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8B%A1%E5%BC%B5%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%88%E4%B8%BB%E7%BE%A9

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セカンドボトム世界大恐慌―2012年ラビ・バトラの大予測


というわけで、なかなか壮大な話ですので、点と点を線で繋ぐのは大変かと思いますが、まあ、こんな情報です。


では、そんな感じで!