●「2ちゃんねるみたいな匿名文化が流行るのは日本だけ」と言ってた識者、「世界が2ちゃんねる化するかも」と主張に変化 http://blog.livedoor.jp/jyoushiki43/lite/archives/51818217.html
この記事おもしろかったので、自分なりの見解を述べさせてください。
ちなみに、この記事で対談している濱野智史さんも東浩紀さんも、いわゆるオタク学(?)で有名な学者さんです。
まず、この記事の通り、英語圏で最大のトラフィック量を誇る4chanは、まさしく日本の2ちゃんから派生したもので、
Wikileaksと共にチュニジア/エジプトのアラブの春革命を援護したハッカー集団アノニマス(annonymus:匿名、名無し、集団的無意識、烏合の衆とも語られる)は、その4chanから派生した集団です。
で、さらにそのアノニマスは世界中で起こっているOWS(Occupy Wall Street/ウォール街)デモにもからんでたりします。
という感じで、なんだかすごく興味深い現象なわけですが、
ぼくは基本的に、匿名性を維持できるってことは、まさに「名も無き市民」の集団として実態なきLiquidityの一部になることだと思っていて、名無しだからこそ自由に言えることがあって、つながっていける、みたいな感じにとらえています...。
Occupy運動に関しては、日本の主流メディアではだいたい「反格差デモ」と伝えられていますが、事実とはちょっと違います。
これは、世界の主流メディアの裏側にいる人達にとって、「真実を伝えられてしまうと都合が悪い」ので改悪されてしまっているのが要因ですが、
まさにOWS(Occupy Wall Street)デモは、このメディアの裏側にいる人達をかなり明確にターゲットとしてたりします。
つまり、単なるルサンチマンデモではなく、メディアが本当のことを伝えてくれないので、名も無き市民として自分たちで新しいメディア/つながりを作ってしまおう、という動きなのだともいえるのです。
特に、英語サイトをDigってる人はわかると思うけど、Occupy Wall Streetに参加する外人達は誰が世界を動かしていて、世界の権力やお金の流れがどうなってるかだいたい知ってると思うんですね。
(だって、なぜウォール街という特定対象に向かって抗議するのですか??)
そして、彼らはカダフィが本当はどういう人物で、誰がなんの為に彼を殺したのかも気づいてるわけです...。
今、世界は大きく動いているのだと感じます。
日本の場合は、3.11以降いろんなことに気づいた人が多くなったと思います。
FBやTwitterも良いけど、なんか虚栄心披露大会な側面にウンザリしていて、もっと有意義な議論したいっていう人が、2chや阿修羅などの匿名サイトも利用してるのかもと思います。
ぼくもそんな詳しいわけじゃないですが、例えば、宇野正美、苫米地英人、三橋貴明、ベン・フルフォード、武田邦彦、桜井良子、板垣栄憲、岩上安身、その他個人サイト系、Youtubeジャーナリズム系なんかの、いわゆる世界の主流派による既得権益に対し一定の距離を保つ人々の提供する情報に接してる方々は、主流メディアのウソに気づいていると思われます。
(ぼくはメディア・リテラシーという言葉の大局としての定義は、「何が真実なのか検証しようとする」ということだと認識しています)
Occupyウォール街でも演説したマイケル・ムーアは、主流メディアにとっては非常に都合の悪い存在なのにもかかわらず、
たまにCNNとかでもインタビューされるとこなんか、アメリカは捨てたもんじゃない(ガス抜きかも)、とも思わせてくれますが、
対して、日本のこの旧世紀的メディアは自浄作用がほぼないので、かなり救いようのない状況のようですし、
また、だいたいの日本市民もそのマスコミの言うことをあまり疑うことがなく享受してる現状もあるので、別にどっちでもいいと思ってるのかな、と感じることもあります...。
まあ、当該記事にあるように「巨悪を倒す」姿勢とかはわかりませんが、2ch民や名も無き市民達は、とにかくいろんなことを楽しんでいるのだと思います。
もちろん2Ch内でのあからさまな差別的ヘイトスピーチは良くないと思いますが、ただ、彼らの意識の根底には正義感というものがあって、毎週のようにいろんなデモをしてて、その流れが世論を動かすものになりつつある事実も明白かと...。
結論というかですが、とにかく自分にとって、彼らネット捜査官達Vs工作員の動向はウケますw
日本はスパイ天国ということもあり、2chをRomってるとそういうドラマティックな場面に遭遇したり、観察できる点もおもしろいです。
過去、自分も理解していませんでしたが、2chの住人はただやみくもにネガティブスピーチを重ねているだけではないと気づくわけです。
というわけで、気になった人は、ヒントをご自分でググッてくださることをお勧めします。
地球の文化はほんとにおもしろいっすね。
では、そんな感じで。
またMatrixにplug inします!
*アノニマスのつけている仮面について ~
ナタリー・ポートマンが主演した映画Vフォー・バンデッタでも、独裁体制に対する革命を行うレジスタンスがガイ・フォークスの仮面をつけていますが(この映画めっちゃおもしろいです)、このガイ・フォークスは1605年にイギリスで、国王への反逆罪で処刑された人です。彼はカトリック教徒弾圧に対抗して、政府転覆未遂事件を起こしましたが、カトリック教徒にとっては英雄視されています。
ちなみにGuy Fawksの名前は、英語の「Guy」の語源になったらしいです(へ~!)
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