さて、前回に引き続き「ゲーム機やPCで自宅を5.1chサラウンド化させよう!!」の第2弾です。
第1弾はこちら
http://ameblo.jp/cargoofficial/entry-10864446846.html
今回は「なんで5.1chサラウンドがヤバいのか?」と「Dolby Digital/DTS/Dolby ProLogic規格の違い」、また「次世代のサラウンドミュージック」についての説明です。
さて、2000年代になって、5.1chサラウンドのホームシアターセットが普及してきましたが、
なぜ5.1チャンネルが流行っているのでしょう?
「いままでのステレオ2チャンネルと何が違うの?」
「映画館とかで聞いてるやつだよね?」
「ドルビーサラウンドって何さ?」
などの疑問が数々あると思いますが、今回はその辺の疑問を解消、説明していこうと思います。
①【5.1chサラウンドは、いままでのステレオ2チャンネルと何が違うの?】
では、逆に、なぜ今まではステレオ2chだったのでしょう?
人間の耳は左右二つあるからという理由で、ステレオ方式(2つのスピーカ)での2チャンネル再生というものが標準規格とされてきていて、
みんなそれになんの疑問も感じないまま生きてきました。
しかし、よく考えてみてください。
自然界(街中でも家の中でもどこでも)では、音は360度いろんなとこから鳴っていますよね?
そもそも人間の耳は、360度いろんなとこから鳴っている音に対応できるように作られているのです。
逆に言うと2方向からしか音を出すことのできない2chステレオは実に不自然なのであります。
5.1chサラウンドの機構を説明しますと、
前の2つのスピーカーは従来のステレオ。
後ろ2つのサラウンドスピーカーはその音像を補強するため。
前のセンタースピーカーは映画とかでの役者のセリフ担当で、それを聞きやすくするためのもの、ということになります。
残りの0.1chはサブウーハーで、だいたい80hz以下(低音/ベース音)が鳴り、
合計6個のスピーカーで成り立っています。
つまり、360度のシステムを構築することによって、本来の人間の耳の機構をリアルに近い形で再現しているわけです。
②【映画館とかで聞いてるやつだよね??】
現在では、映画館で体験している音響はほぼそのままに、ホームシアターセットで5.1chサラウンドシステムを体現することができます。
まず、5.1chサラウンドの「本当の魅力」は、ただ単に「後ろからも音が出る」だけではありません!
合計6個のスピーカーで360度の立体感を表現するためのもので、
例えば、DVD映画『ジュラシック・パーク』の、ジャングルで雨の降るシーンでは、スピーカーの存在だけでなく、部屋の広さも忘れ、広大な密林の中で、雨に打たれる錯覚を体験することが出来ます。
そして音楽DVDの場合では、エリック・クラプトンの『アンプラグド』では、ほんとにライブ会場にいるような空気感を楽しむ事が出来ます。
まるで、日本の家屋の6畳という狭いスペースを囲む壁がなくなって、空間が無限に広がるように感じるのです。
しかも小さな音でも楽しめる、というメリットもあります。
例えば全体の音量が10ある音楽があったとして、
従来の2chステレオでは各チャンネルに対して音量5づつ振り分けていたのを、
5.1chでは2音量づつ振り分けることになるので、小さい音量でも臨場感を感じることができるのです。
詳しくは...
http://allabout.co.jp/gm/gc/51059/
ほんとに体験してみないとわからないので、口で説明するのが大変なんだけど、
一度サラウンドを体験してしまうと、ステレオの世界にはもう戻れないってことになってしまいますよ!(笑
昔、世の中はモノラル1chの世界からステレオ2chの世界にに進化し、それが標準規格になったように、
今まさにステレオ2chからサラウンド5.1chになろうとしている、ということでしょう。
【ドルビーサラウンドって何?】
サラウンドの規格の種類には、基本的に3種類あります。
① : ドルビーデジタル
サラウンドの標準規格です。
② : DTS(デジタル・シアター・システムズ)
一般にドルビーデジタルより音質が優れているとされています。
③ : ドルビープロロジックII
2.0chステレオを5.1chサラウンドにエンコード拡張して出力する企画です。
というわけで、ぼく個人としてはドルビーでもDTSでもどっちでもいいんだけど、このような規格の違いが存在します。
(*最近のホームシアターセットはこの3つすべてに対応しています)
ただ、注意すべき点は、CDもしくはmp3などの音楽を再生する際にはドルビープロロジックIIという規格で再生されるというこで、
これは簡単に言うと、「2チャンネルのものを擬似的に(バーチャルに)5.1chサラウンドに広げて再生」するものであります。
ちなみに、映画やDVD/Blue Rayなんかは5.1chサラウンドでの再生に対応しているので、効果音やらの音はもともと5.1chで作ってたりするのですが、残念ながら劇中で流れるBGM音楽などはそもそもの音源が2chなので、バーチャルに5.1ch化させています。
参考:dolbyのサイト
http://www.dolby.co.jp/consumer/setup/connectivity/game-console/index.html
【次世代のサランドミュージック】
さて、ここが本題と言っていいかもしれませんが、なんでぼくが最近サラウンドにハマってるかと言いますと、
スタジオ「Space Lab」の存在によるところが大きいです。
http://studio-spacelab.com/
現在、日本では5.1chサラウンドに特化した専門のスタジオはたった2つしかありません。
で、そのうちののひとつがスタジオ「Space Lab」ということになります。
このまえRIP SLYMEのリョウジくんと行ったときの写真
わかるかな~?スタジオの形状が6角形なんです。
しっかし、今年の7月からテレビでも地デジが始まり、サラウンドが標準規格になるにも関わらず、日本はほんとアートに関しては遅れていると言わざるを得ません。(たぶんクライアント企業の即金にならないからでしょう...。)
で、こちらのスタジオ「Space Lab」で何をやってるかというと、普通の映画やDVDなんかのサラウンドのミックスやマスタリングはもちろん、音楽のサラウンドミックスをしているんです。
ProLogic再生では2チャンネルの音楽を擬似的に(バーチャルに)5.1chサラウンドに広げて再生していましたが、【スタジオSpace Lab】ではしょっぱなから音楽を5.1chサラウンドで作っています。
これはまさに【3Dミュージック】と呼ぶにふさわしく、立体感とかも段違いで、ぶっ飛ばされますよ!
映画やDVDなどを見る時に鳴っている擬似5.1chの音楽なんかとは全然ちがうんです!!
さらにプロロジック再生よりさらにもう一段階未来に行ってます★
とは言うものの実際体験した人じゃないと、その感動はわかりませんよね。。
まあ、そのうちここのスタジオで作った3Dサウンドをみなさんにお届けできる日も近いと思うので、ぜひご期待くださいね~!!!
ちなみに蛇足ですが、第一弾で取り上げた【PS3】はこんなにヤバいですって案件。
ぼくも「普通に考えて、こんなとんでもない容量のグラフィックのゲームをサクサクできちゃうのってすごくね?」って思ってたのですが、PS3の処理能力のすごさは、こういうことみたいです。(以下参照)
「アメリカ空軍はなんと、PS3を使ってスーパーコンピュータを作ってしまいました。」
http://gamez.itmedia.co.jp/games/articles/1012/07/news066.html
「アメリカ空軍、軍用のスーパーコンピューターを作るためにPS3を2200台発注へ」
http://gigazine.net/news/20091124_ps3_2200/
てなわけで。
また。
g
第1弾はこちら
http://ameblo.jp/cargoofficial/entry-10864446846.html
今回は「なんで5.1chサラウンドがヤバいのか?」と「Dolby Digital/DTS/Dolby ProLogic規格の違い」、また「次世代のサラウンドミュージック」についての説明です。
さて、2000年代になって、5.1chサラウンドのホームシアターセットが普及してきましたが、
なぜ5.1チャンネルが流行っているのでしょう?
「いままでのステレオ2チャンネルと何が違うの?」
「映画館とかで聞いてるやつだよね?」
「ドルビーサラウンドって何さ?」
などの疑問が数々あると思いますが、今回はその辺の疑問を解消、説明していこうと思います。
①【5.1chサラウンドは、いままでのステレオ2チャンネルと何が違うの?】
では、逆に、なぜ今まではステレオ2chだったのでしょう?
人間の耳は左右二つあるからという理由で、ステレオ方式(2つのスピーカ)での2チャンネル再生というものが標準規格とされてきていて、
みんなそれになんの疑問も感じないまま生きてきました。
しかし、よく考えてみてください。
自然界(街中でも家の中でもどこでも)では、音は360度いろんなとこから鳴っていますよね?
そもそも人間の耳は、360度いろんなとこから鳴っている音に対応できるように作られているのです。
逆に言うと2方向からしか音を出すことのできない2chステレオは実に不自然なのであります。
5.1chサラウンドの機構を説明しますと、
前の2つのスピーカーは従来のステレオ。
後ろ2つのサラウンドスピーカーはその音像を補強するため。
前のセンタースピーカーは映画とかでの役者のセリフ担当で、それを聞きやすくするためのもの、ということになります。
残りの0.1chはサブウーハーで、だいたい80hz以下(低音/ベース音)が鳴り、
合計6個のスピーカーで成り立っています。
つまり、360度のシステムを構築することによって、本来の人間の耳の機構をリアルに近い形で再現しているわけです。
②【映画館とかで聞いてるやつだよね??】
現在では、映画館で体験している音響はほぼそのままに、ホームシアターセットで5.1chサラウンドシステムを体現することができます。
まず、5.1chサラウンドの「本当の魅力」は、ただ単に「後ろからも音が出る」だけではありません!
合計6個のスピーカーで360度の立体感を表現するためのもので、
例えば、DVD映画『ジュラシック・パーク』の、ジャングルで雨の降るシーンでは、スピーカーの存在だけでなく、部屋の広さも忘れ、広大な密林の中で、雨に打たれる錯覚を体験することが出来ます。
そして音楽DVDの場合では、エリック・クラプトンの『アンプラグド』では、ほんとにライブ会場にいるような空気感を楽しむ事が出来ます。
まるで、日本の家屋の6畳という狭いスペースを囲む壁がなくなって、空間が無限に広がるように感じるのです。
しかも小さな音でも楽しめる、というメリットもあります。
例えば全体の音量が10ある音楽があったとして、
従来の2chステレオでは各チャンネルに対して音量5づつ振り分けていたのを、
5.1chでは2音量づつ振り分けることになるので、小さい音量でも臨場感を感じることができるのです。
詳しくは...
http://allabout.co.jp/gm/gc/51059/
ほんとに体験してみないとわからないので、口で説明するのが大変なんだけど、
一度サラウンドを体験してしまうと、ステレオの世界にはもう戻れないってことになってしまいますよ!(笑
昔、世の中はモノラル1chの世界からステレオ2chの世界にに進化し、それが標準規格になったように、
今まさにステレオ2chからサラウンド5.1chになろうとしている、ということでしょう。
【ドルビーサラウンドって何?】
サラウンドの規格の種類には、基本的に3種類あります。
① : ドルビーデジタル
サラウンドの標準規格です。
② : DTS(デジタル・シアター・システムズ)
一般にドルビーデジタルより音質が優れているとされています。
③ : ドルビープロロジックII
2.0chステレオを5.1chサラウンドにエンコード拡張して出力する企画です。
というわけで、ぼく個人としてはドルビーでもDTSでもどっちでもいいんだけど、このような規格の違いが存在します。
(*最近のホームシアターセットはこの3つすべてに対応しています)
ただ、注意すべき点は、CDもしくはmp3などの音楽を再生する際にはドルビープロロジックIIという規格で再生されるというこで、
これは簡単に言うと、「2チャンネルのものを擬似的に(バーチャルに)5.1chサラウンドに広げて再生」するものであります。
ちなみに、映画やDVD/Blue Rayなんかは5.1chサラウンドでの再生に対応しているので、効果音やらの音はもともと5.1chで作ってたりするのですが、残念ながら劇中で流れるBGM音楽などはそもそもの音源が2chなので、バーチャルに5.1ch化させています。
参考:dolbyのサイト
http://www.dolby.co.jp/consumer/setup/connectivity/game-console/index.html
【次世代のサランドミュージック】
さて、ここが本題と言っていいかもしれませんが、なんでぼくが最近サラウンドにハマってるかと言いますと、
スタジオ「Space Lab」の存在によるところが大きいです。
http://studio-spacelab.com/
現在、日本では5.1chサラウンドに特化した専門のスタジオはたった2つしかありません。
で、そのうちののひとつがスタジオ「Space Lab」ということになります。
このまえRIP SLYMEのリョウジくんと行ったときの写真
わかるかな~?スタジオの形状が6角形なんです。
しっかし、今年の7月からテレビでも地デジが始まり、サラウンドが標準規格になるにも関わらず、日本はほんとアートに関しては遅れていると言わざるを得ません。(たぶんクライアント企業の即金にならないからでしょう...。)
で、こちらのスタジオ「Space Lab」で何をやってるかというと、普通の映画やDVDなんかのサラウンドのミックスやマスタリングはもちろん、音楽のサラウンドミックスをしているんです。
ProLogic再生では2チャンネルの音楽を擬似的に(バーチャルに)5.1chサラウンドに広げて再生していましたが、【スタジオSpace Lab】ではしょっぱなから音楽を5.1chサラウンドで作っています。
これはまさに【3Dミュージック】と呼ぶにふさわしく、立体感とかも段違いで、ぶっ飛ばされますよ!
映画やDVDなどを見る時に鳴っている擬似5.1chの音楽なんかとは全然ちがうんです!!
さらにプロロジック再生よりさらにもう一段階未来に行ってます★
とは言うものの実際体験した人じゃないと、その感動はわかりませんよね。。
まあ、そのうちここのスタジオで作った3Dサウンドをみなさんにお届けできる日も近いと思うので、ぜひご期待くださいね~!!!
ちなみに蛇足ですが、第一弾で取り上げた【PS3】はこんなにヤバいですって案件。
ぼくも「普通に考えて、こんなとんでもない容量のグラフィックのゲームをサクサクできちゃうのってすごくね?」って思ってたのですが、PS3の処理能力のすごさは、こういうことみたいです。(以下参照)
「アメリカ空軍はなんと、PS3を使ってスーパーコンピュータを作ってしまいました。」
http://gamez.itmedia.co.jp/games/articles/1012/07/news066.html
「アメリカ空軍、軍用のスーパーコンピューターを作るためにPS3を2200台発注へ」
http://gigazine.net/news/20091124_ps3_2200/
てなわけで。
また。
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