Kick Ass(ネタバレあり)
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キック・アスのDVD

これ、すでにDVDで出てるんで見たひとも多いと思いますが、自分は映画館で見ました。

すんごくおもしろい映画です!

ぼくは8点以上つけます!
(10点の映画はstar warsしか存在しないと思ってるんで、実質9点満点ですw)

あらすじは、「特殊能力もなにもないただのうだつの上がらないnerdな高校生が、ある日正義感に目覚めて、コスプレなりきりヒーローに扮して活躍する」みたいな感じなんですが、

この映画で大事なポイントが2点あると思いました。



あるドラッグディーラーが元締めのチンピラに暴行を受けてるところに遭遇して、主人公がその売人を助けようとしてボコボコにされるシーン :


元締めのチンピラ「こんな虫ケラ助けてもおまえには何も得はないし、関係ないだろ!」

主人公「関係ある! 傍観してるやつらは、ただ携帯でムービー撮ってるだけで何もしないからだ。 ぼくはそれが許せないんだ!」
(野次馬が遠巻きに見ててムービー撮ってます)




そして映画の制作者側は①の構図を"シロウト参加拡散型セオリー"に落とし込みました。

主人公がぼこぼこになりながらも他人を助けるムービーがネットの動画サイトにアップされ、話題になって拡散するのですが、それによって一般人にもなりきりヒーローが増殖するわけです。
(日本でもちょっと前にタイガーマスク現象ありましたね)

「傍観者のただの傍観者としての行為が、逆に正義感を広めることになる」みたいなパラドックスなシステムを話の軸に据えたわけなんですが、ほんとよく思いついたな~と思います。

神だね、こりゃ。



この映画の脚本家がマーク・ミラーさんというんですが、

この人はマンガ家と組んで、まずはコミックから脚本をスタートさせる新しい手法を取り入れてるんですね。


しかも、本人が目をつけたのかわかりませんが、この映画、ブラピがプロデュースしてます。

嫁のアンジーがマーク・ミラー原作の「wanted」2008(この映画もめっちゃ面白かった)に主演してたんで、、その関係かもしれません。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%89_(%E6%98%A0%E7%94%BB)

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もちろん、キャッチコピーの"うだつのあがらないナード高校生がある日なりきりヒーローになることを決心"みたいな入りの面白さや、おバカな笑える要素も満載で好きなんですが、

正義って、勇気ってなんだろう?

考えさせられた映画でした。




そんな感じ。