ここ2、3ヶ月ぜんぜん本を読む気分にならず、神田の古書市で買って来た本など、20冊くらいずっと放置していた。


本が自分の手元にやって来るのってまさしく出会いなのですが、それをすぐに読むとは限らない。


その本が持つ臨場感と自分の臨場感がシンクロした時、その効果が最大限にもたらされるわけなので、期が熟さねばならない。



つーわけで、「ファンタジア」という本を読んだ。

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ぼくは知らなかったんだけど、ブルーノ・ムナーリっていうレジェンドなデザイナーが書いたもの。


帯には工業デザイナーとして有名な深澤直人さんが、
「偉大なデザイナーはたくさんいる。しかし、偉大なデザインの先生はブルーノ・ムナーリだけかもしれない」なんてレコメンの一言。

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「ファンタジア」は、想像力が生まれる場と解釈すればいいだろうか。


ファンタジアは自由で、無限に広がる。


しかし同時に、彼の言う「ファンタジア」は、対象に向き合い、観察し、分析し、解明する「創造行為」を掌る人間の本能的な能力を指す。


そこにはアートはコミュニケーション・ツールであるという彼の思想がバックグラウンドには流れていると思いました。



本日はそんなノリ。