なんか曲制作サボって、酒呑んでたら、寝れなくなったので、久しぶりにオタクネタの日記をアップしてしまいます。
(Ladies! お願いだから引かないで~!! 笑)





というわけで、パターンと自然の関係性はおもしろい。



「ん?何が、"というわけで"なの?」と思った方はコチラを参照
http://blogs.yahoo.co.jp/th1480/60712697.html
(意外とこのエッセイもpt1から1ヶ月以上経っている..)




ウイリアム・モリスのデザインを見ていて思ったのが、あたりまえといえばあたりまえなんだけど、人間が「美しい」と思うデザインって、だいたいその原型というかフォーマットを自然界の中に見て取ることができる。




そんなことを考えていたら、偶然ディスカバリーチャンネル(最近ぼくは「デスカバリー先生」って呼んでて、グーグル先生と並んでワタクシの親友だ 笑)でやってた面白い内容の番組に遭遇。



「美」に関してのプログラムだ。


人間は何を感じて、その対象を「美しい」と感じるのか?みたいな。。





例えば、まず人間が「美しいな」と思う対象って、だいたいシンメトリーであることが多いらしい。



考えてみれば、原子のモデルも、DNAの形も、銀河の形状もすべて左右対称(上下対象?)であるし、「等価原則」でその形状が成り立っていることを考えれば、当たり前なのかもしれない。

cargo official blog powered by ameba-1 dna


自然界のデザインは原則としてシンメトリーだ。




人間の見た目のデザインもだいたい左右対称だし。
(右手があって左手があって、右目があって左目があって、みたいな。。)

cargo official blog powered by ameba-2 シンメトリー.jpg


特に、性的魅力を感じる対象に関して、という話でいうと、パッと見た目で一番「性的魅力」を感じる他人の部位って「顔」みたいで、その「顔」の形状が左右対称であればあるほど「魅力」を感じるらしい。





他の例を挙げると、北アメリカのナバホ族が作るシンメトリーのパターンをあしらった織物も、アマゾンのインディオのボディペイントも、アフリカの原住民の民族衣装なども、シンメトリーなのだ。。


cargo official blog powered by ameba-3ナバホ族 織物.jpg


cargo official blog powered by ameba-4 インディオ ペイント.jpg


cargo official blog powered by ameba-5 アフリカ ボディー ペイント.jpg



人間は、そのシンメトリー感が、健全で美しいと感じるようにプログラムされているみたいで、心理的にもシンメトリー感を感じるとバランスがとれた感覚になり、安心するのでしょう。


言い換えると、左右均等にバランスが取れて整っているから、「健康そう」だと認識し、それが「優れている」ものだと認識されるようにプログラミングされてるみたいなのです。








パターンと自然の話に戻り、もうひとつの重要な例を挙げさせてもらいますと、自然界のデザイン性の大きな原理として、「フラクタル」という理論があるらしいです。(デザイン系の仕事をやってる人なら聞いたことがあると思います)


これは、例えば山脈や木々の構造を、近くで見ても遠くで見ても似たような形状に見えるという自己相似性といえる原理で成り立っている理論らしい。

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フラクタルとは、「全体の一部/部分が全体と相似である構造」ということができるのですが、よく知られているのは下の図のようなコッホ曲線といわれるものです。

cargo official blog powered by ameba-7 コッホ曲線3.jpg


稲妻・ひび割れ、血管、樹木、海岸線、銀河の分布、株価の変動などにフラクタル図形を見ることができます。

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フラクタルな性質を示す自然のパターンはたくさんあり、これまでは単に雑然としていてカオスだと考えられていたものの中に、多くの秩序が秘められているということが分かりつつあります。

自然あるいは宇宙には、まだ人類が知らない広範な諸現象に共有される普遍的メカニズムが存在しているということを示唆しているのです。


フラクタルに関してのfurther infomation:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%AB


cargo official blog powered by ameba-10 SierpinskiTriangleコッホ曲線2


ある説明によると...、



カオス図形において現われるファイゲンバウム定数というものがあります。ロジスティック写像などの分岐図において等比級数の公比の逆数δとして定義され、

δ=4.669201609・・・・・・・・・

となることが知られています。この値は無限回の周期倍化分岐を通じてカオスが現われるシナリオを持つ全ての系において共通の値を持つのです。水銀を用いたベルナール対流の実験、発振電気回路と、物理的関係のないモデルに同じ値が現われてくるのです。


ファイゲンバウム定数のwiki
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%82%B2%E3%83%

B3%E3%83%90%E3%82%A6%E3%83%A0%E5%AE%9A%E6%95%B0



おもしろくないすか?


このフラクタルという定義における「ファイゲンバウム定数」っていうのは、どんな自然現象においても顕著に現れるっていうのです!!



細かいことを言わしてもらうと、光の速度・プランク定数・素電荷など、物理的普遍定数が存在することなどはよく知られていますが、物理的成り立ちの異なるシステムの間においても同じ「ファイゲンバウム定数」が存在するということなんです。


これはほんとに驚異的なことだと思いませんか!?



つまり、一見カオスのようでいて、実はとても数学でデザインできるものだってことらしいんです。


cargo official blog powered by ameba-11 ファイゲンバウム定数の図.jpg


だから、ウィリアム・モリスの考案したループする壁紙とかのパターンも、

自然界に見て取れるフラクタルのデフォルメなのだと思うんです。







ということで、また長くなってきたので、マニアック話はこのへんで...。



また次回続き(and conclusion)を書くので、その時に!




眠くなってきたんで、また!!!