あなたはどんな音色を奏でていますか?
先日、ある利用者さんとお話をさせていただきました。
その方は昔、ピアノの先生をされていました。
何百人という数の生徒さんに、ピアノを教えてこられたそうです。
でも、十数年前に脳梗塞をされてからは麻痺が残ってしまい、それからは一度もピアノを弾かれてはいませんでした。
「私にとってピアノは心と体の一部だったのよ…」と話されていました。
「気持ちが嬉しい時は、自然と嬉しい音色が出る。悲しい時は、たとえ明るい曲を弾いたとしても悲しい音色になってしまう」
「だからピアノの音色は、とても正直なのよ」。
「でも、私はもう弾けなくてもいいの。これまで沢山弾いてきたから…」。
「それに私が教えた子たちが、それぞれに頑張っていて学校の先生や音楽教室で教えている子もいるのよ。」とちょっと自慢気に話されていました(笑)
その利用者さんのご家族にお会いする機会があり…
ご家族から「最近、うちのおばちゃん、片手だけどピアノを練習してるのよ」というお話をうかがいました。
言葉では「もう弾けなくてもいい…」と言われてましたが、やっぱり弾きたい気持ちがあるんです。
その気持ちこそが、音色なんだと思いました。
心の奥深くから奏でられる音色は、とても強く…
あきらめない気持ちの大切さを感じました。
自分の誇れるコト。
絶対にあきらめられないコト。
上手くいかないかもしれないけど、やりたい事を貫き通す気持ち。
人にも音色があるような気がします。
美しく奏でるだけがすべてじゃなく、自分らしく奏でられる音色がある。
勇気をもらいました♪♪
いつの日か、その利用者さんのピアノ演奏が聴けたらと思います。
『今日は何の日?』のコーナーです。
今日は『メートルの日』です。
1885年の10月20日、日本がメートル法条約に加盟しました。