停止して黒歴史を振り返ってまた生産工場 -6ページ目
憂鬱な夜

こおろぎが鳴いていた

宝石が割れるような 儚く綺麗な声


寝ているだろう


心地よさそうに眠る君と

眠れぬ夜を過ごす君

泣き寝入りの君と

誰かを想って眠る君


どんな君も

目覚めるだろう


いつのまにか空は明るくなっていた

ビルの隙間から太陽が覗いている

野良猫はあくびをしていて

きっと君はまだ寝ているのだろう


数え切れないほど聞いた

おはよう おやすみ

何度夜が明けたとしても

この気持ちは変わらないのだろうか


ビルや店が並ぶ街

それを人は美しいと言う

それを動物は醜いと言う


街中で呆然としていた

自分が人間である事に驚いていた

途端ネオンは歪み ざわついていた街が静かになる

自分だけの世界に入って泣き叫んでいると

いつのまにかそこはいつも通りの朝に変わっていた


目覚めたのなら


焼きたてのパンを頬張る君と

好き嫌いを言う君

歯磨きをする君と

パジャマを脱ぐ君


歩き出すのなら


微笑む君と

並んでいたい









君が夢を語る。 私が夢を見失う。

君が希望を掴む。 私が希望を失う

夢のある話なんてしないでくれ。

君が絶望に落ちたらそっと背中をさすってあげよう。

君を絶望から逃がさない、君と絶望の日々を過ごしたい。

そしたらいつのまにか希望にすり替わってるといいね。


ファンタジーなら好きだ。

妄想をぶちまけただけの汚いファンタジーでもいい。

現実にないことを見て、それで笑うのが好きだ。


なあ君は魔法使いになろうと思わないのか?

素敵だよ、なんでもできる。なんにでもなれる。

でも魔法使いにはなれない。


遠くに遠くに飛んでった君。

私は魔法使いになりたいよ。

無理だ。ごめん。

もう見えなくなってしまった君。

嫌いだ、嫌いだ。

と思ったら顔を出す君。

嫌いだ、好きだ。

笑って見送る私。

嫌いだ、嫌いだ、嫌いだ。






こちらを見てる

たまにあるね

暗闇も怖くないんだって時

暗闇と同化しそうなくらい揺れてる気持ち

夏と別れる時どう思う

秋との再会を喜ぶ

夏との別れを惜しむ

どっちでもいいよね どっちもいいんだね

水の中 ベッドの中 林の中

私の気持ちを探そう 私の気持ちを集めよう

冷たい気持ち 眠たい気持ち 不安な気持ち

みいつけた

君の中にあった私の気持ち

優しいね 嬉しいな

心が疼く 気持ちが漏れる

私を殺したら終わる人生が始まった

君を殺したら始まる悪夢を見ていた

(うなされて引きちぎれそうなくらい布団を引っ張っている君の)

(背中をなでる私じゃない何かが居る)

(私はその何かを近くにあった瓶で殴り殺す)

(君は黒く沈みかけた目に光を灯し私を見て)

(安心したように赤く染まった布団の上で眠るだろうか)

悪い夢を見たと下を向いて苦笑い

秋との約束 また会おうって

もうすぐ秋だよ

夏と約束した

また会おうって


始まりは言う

「終わりがあるよ」







自分へ

ずっとずっと

しねばいいのに

自分へ

しねばいいのに

しんだら何処へ行くんだろう

もうやめないか

わかりっこないよ

天国に行くんだよは慰めでしかないだろう

許せない

許さない

自分へ

決められないんだ

動けないんだ

吐き出す言葉にはいつもトゲがあった

なら手紙を書きます

自分へ

私はしにません

私はしねません

私は悪い人

貴方へ

愛してます



ねむい

ねむい

ねむくて憂鬱だ

ごめん

ごめん

ごめんて許さない

遊びなんだそれは

一人遊びだ

なんでこんなに楽しいんだろう

なんでこんなに寂しいんだろう

本当に意味なんてないんだ

意味なんてないんだ

溶けて疲れて垂らした情けなく

それは言葉食い破り深く浅く鈍い音で爪を立てる

ねむいんだ

ねむくてねむくて

でも自分は何も知らないふりをする

ねむくもないし憂鬱でもない

幸せであるしケチで我が儘である

風に包まれ雨にのまれ

雷の音が心地よかった

自然と会話してる気分になれる

生きている気がした

うん

ごめん

それは全ての君へ