2023年もあと僅かになりました。 師走とはよく言ったもので私は僧侶では

ありませんが一日中きりきりと走り回って気付いたら日暮れになるような日々が

毎日続いています。 皆さんもそんな感じですよね。

 

近年感じる事の一つは温暖化もあるのですが季節の到来の一か月程度の前倒しを

強く感じています。 私の幼年期には春の始まるのは4月に入った頃で(札幌)

3月一杯はまだ沢山の雪が残っていたりしました。夏は7月の声を聴いてから

実感するものでしたし、秋も10月頃に山々の色付きにそれを感じたものです。

冬の到来は寒さの厳しくなる本格的な物は1月頃で11,12月は雪は降っては

消えの繰り返しをするのが普通でした。

近年では3月には既に庭のクロッカスが花を付け、6月に30℃超えの暑い日が

散見され、9月中頃には山は紅葉してしまう様な事が多くなりました。

冬も11月末に真冬日(一日の最高気温がプラスに成らない日)を連日記録する

したり、12月にはいきなりの大雪で根雪(寝雪)になってしまったりと、

明らかに何かが違うんだろうと認識しています。

 

 

今年のストーブローテーションですが、燃焼性能の良さ等で大体使う機種が決まって

来ているのが実情です、特に長時間使用するストーブはガラス芯の物を好んで使って

います、と言うのもやっぱり私も人間、給油を忘れて空焚きしてしまったりする事も

何度か在ってそんな時にはとても重宝します。

 

一台目はPOD8K、ガラス芯コンバート、自衛隊さんカラーバージョン

こちらは本当にお気に入りでブログ更新の少なかった昨年等はこちらがメインでした。

今年の使用を前に軽微にメンテナンスをします。

 

こちらはガラス芯の特権、空焚きをして芯の上部に蓄積したタールを燃焼させて

芯の清掃をします、 赤く燃えているのがその部分

 

芯は簡単に整えて本体を雑巾で拭く程度でほぼ完璧な状態に復帰します。

酸化が進んでくすんだスプレッダーは簡単にブルーマジックで磨いて輝かせて

置くとまた炎のうつり込みを復活できます。

 

芯外筒も軽微についたタールを落としておきます。

 

こんな感じでこちらは殆ど手が掛かりません、PODはやっぱり優秀だと実感する

のです。

 

2機目はCalorifix L51、

この機種は自室の面積と燃焼性能がマッチしているので途中で暑くなって消火する

必要が無く継続燃焼が可能な事と、燃焼性能が極めて良いので高気密住宅の我が家

でも息苦しくなったりすることもありません(それでも定期的な換気は必要です)

 

この機種には綿芯を入れていますが、丁度これに合う芯クリーナーは存在しない

様子なので使用初めには儀式の様に芯を整える必要があります。

私はこれをポジティブに捉えています、なぜならついつい忘れがちで放置してしまう

ストーブの機構のチェックにもなるからで、おのずと入手時のレストアの記憶も蘇り

愛着も深まります。

 

 

 

55mm径の芯のクリーニングにはこちらの真鍮ブラシを使用します、

写真の様に芯の上部にはびっしりとタールが付着しています。

 

スプレッダーは付けたままにしてブラシを下から上に動かしてタールを削ぎ落して

行きます、スプレッダーの上にそのカスが溜まるので外さないで作業するのがベスト

と思って居ます。

 

芯が綺麗になったらスプレッダー(内煙板)を芯の削りカスごと清掃します、

本体も軽微に磨き処理をして置くと気持ちよく使う事が出来ます。

 

琺瑯部分はツルっと磨けば新品時の輝きが蘇ります。

 

ギャラリーは殆ど汚れはありませんでしたが軽微に磨いておきます

(これはステンレス製部品)

 

給油して少し時間をおきます、 こうやってメンテナンスする事で早く使って見たい

と思う気持ちが自分の中で湧き出てきます。

 

着火試験をします、真鍮ブラシで芯を清掃すると、芯の高さがそろわない場合がある

ので簡易的に着火して揃える必要が出る可能性があるのです。

 

そんな心配も無用でした。 綺麗なブルーフレームです。

 

3機目はCalorifix L41

こちらは我が家の吹き抜け廊下にほぼ特化した必要不可欠な存在になりました。

厳冬期の1,2月は毎朝家族が目覚める前に着火して廊下を温めておく為に

大活躍するストーブです。

CalorifixシリーズはPODにもまして燃焼性能が良く、

高気密住宅で忌避される燃焼ガスに伴う匂いなども少なく家族にも好評です。

 

L41はほぼ焚きっぱなしになる事が多いので煤も多めです、

昨シーズン中は芯調整を2回しかしていません、

 

その為、こびりついたタールも多めです、

こちらの芯の径も変形タイプなので芯クリーナーは存在しません、

本来はガラス芯なのでPOD8Kの様に燃焼させてクリーニングを行う事も可能ですが

昨シーズン終わりに灯油を抜いて保管してあったのでそれも叶いません、

そんな訳でブラシでクリーニングをします。

ガラス芯でも同じく綺麗に出来ます。

 

灯油を抜いて置いたと言え、タンクに微量に残った灯油が芯を湿った状態にしています

ブラシでの清掃はこんなに綺麗に出来ます。

 

外筒も軽微な清掃で綺麗になりました。

 

スプレッダーはCalorifixの常でステンレス製、簡単に銀色に復帰できます。

 

琺瑯の外装もツルリと磨いておきます。

 

給油をして暫く待ちます。

 

燃料ゲージは給油口と対象の位置に設置されています、デザインの勝利です。

 

芯に灯油が染みたので着火試験をします。

取り合えずは良い感じの炎になりました、様子を見て微調整する可能性が

在ります。

 

ピカピカの宇宙船デザインストーブ(60年以上前のデザインとは思えないですね)

戦後ドイツの復興期デザインの一番尖っていたころの製品で性能も合わせ持っている

のが凄いところです。

 

このような感じで今年のストーブシーズンはスタートしました。

作業中のガレージではDamonストーブが見守ってくれているのでした。(カタカタ)