今朝のOBS「朝感ラジオ」でご紹介した内容です。
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毛利空桑は、先週紹介した脇蘭室や帆足万里のお弟子さんで、
1797年に鶴崎の南の常行で生まれた方です。
儒学者・教育者でして、そ私塾の「知来館」を開いて、教育をされたんです。
知来館は、鶴崎の毛利空桑記念館に隣接して現存していて、
大分県の史跡に指定されています。
その知来館には25か条の塾則があったんです。
衣服のこと、火の用心、禁酒、男女交際、娯楽の禁止など、
塾での生活は細かく決められていたんです。
その25か条の中から、ひとつだけ紹介します。
「講習の席順は学業優劣、飯食浴場の次第は年齢多少」
つまり、先生の講義を聴くときの席の順番は、
成績がよいほうから前に詰めて座れる、
ご飯を食べたり風呂に入るのは、年齢の順番でということなんです。
ではここから、何か現代の生活やビジネスに生かせるヒントはないでしょうか?
今の雇用情勢は年功序列制度が崩壊したと言われていまして、
課長よりも部長のほうが年下、というところもあると思います。
でも、年長者を重んじることはとても大切なことで、
日本の古きよき文化と言えるでしょう。
これはあくまでも私の考え方ですが、
今は何でもかんでもヨーロッパやアメリカの考え方とか、
それが衣食住の場面で幅を利かせていますが、
ちょっと危うく感じることもあります。
年長者を立てたり尊敬したりすること、
また年長者も敬われるような行動をとることが、
現代に求められているように思います。
参考文献
「人づくり風土記44巻」農山漁村文化協会 1998.6
「郷土大分の先覚者(中)」1981



