「社会人基礎力」の普及・促進に取り組む「社基塾」ブログ。 -11ページ目

「社会人基礎力」の普及・促進に取り組む「社基塾」ブログ。

「社会人基礎力」は、経済産業省が提唱している「3つの能力/12の能力要素」から構成されています。「自ら考え、自ら行動し、チームに貢献する自立型人材」への近道です。

自立型人材育成の「社基塾」塾長、古木です。

 先々週は北陸新幹線で富山へ行ってきましたが、先週は山形新幹線で終点の新庄まで行ってきました。

 ちょうど田植えの時期でした。私も小さい頃、親の手伝いで田植えをしたことがあります。車窓を眺めながら、当時のことが懐かしく想い出されました。水を張った田んぼにまだ小さな苗と五月空が映っている風景は最高ですね。また、福島から米沢の山あいの風景も、まさに新緑が目にしみる素晴らしい体験でした。

 さて、前回までは「社会人基礎力」のバイブルとも言える「社会人基礎力に関する研究会-中間取りまとめ-」を見て参りました。
今回からは、社会人基礎力を育成するための「評価基準」について見ていきたいと思います。

 「評価基準」については、「中間取りまとめ」の中でもたいへん重要視していることが、数多くの言及、特に下記の記述からもよくわかります。


①「社会人基礎力を評価・人材育成の土台とすることにより、多様な人材がそれぞれの強みを発揮することを通じて社内の総合的な人材力の向上に大きな成果を期待できる」

②「社会人基礎力をベースとしたフィードバックシートの活用などが重要である」

③「社会人基礎力の成長に関する評価を行う手法の開発・普及が求められる」


 私は「評価制度」をテーマとした研修にも数多く登壇しており、ちょうど先週2回登壇し、再来週も2回登壇する予定です。これらの経験と「社会人基礎力」に対する理解にもとづき、12の能力要素の
「評価基準」に挑戦していきたいと思います。

「評価基準」を明確化する効果としては、


①組織/上司から「求められている能力・姿勢」を明確化すること

②現在「発揮できている能力・姿勢」を、自己評価および上司評価により明確化すること

「自己評価<上司評価」の場合は自信を持ち「自己評価>上司評価」の場合は正しいフィードバックを受けること

④今後の各能力要素の「目標レベル」を明確化すること

⑤各能力要素を目標レベルまで到達するための「育成計画」を策定すること


 などと、計り知れない効果があると思います。
また、この「評価基準」を明確化することなしには「社会人基礎力」の普及・促進は望めないと思います。

 ここで、評価制度の意義について誤解がないように確認しておきたいことがあります。それは、評価制度が「過去の評価」のためではなく「今後の育成」のためであるということです。「人が人を評価するなんて反対!」という考えもあるかも知れませんが、これは誤って運用されている場合です。

 「評価基準」は、組織が必要としている能力・姿勢を明確化し、果たして自分がそれを十分に発揮しているかについて自己および上司の視点から確認し、今後目指すレベルとそれを達成する手段について話し合う強力な「育成ツール」なのです。

 今後の具体的な進め方としては、次のように予定しております。


①原則的に毎週月曜日に更新します
(できれば、時々コーヒーブレイクなども入れたいと思います)

②12の能力要素について、3つずつの着眼点を明確化していきます

③着眼点ごとの評価基準(5段階)を設定します。


 新たな挑戦ですので、どのような展開になるか私にもわかりません。
しかし、若手の育成に関心がある方には、お役に立てるのではないかと思います。どうぞご期待ください。

 今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
わずかでも、「自立型人材」育成のきっかけになれば幸いです。
自立型人材育成の「社基塾」塾長、古木です。

 先週のゴールデンウィーク明けは、あの北陸新幹線に乗って富山に行ってきました。
長野~富山の雪残る立山連峰の風景には、感動しました。利用される場合には、山側のE席(下りの場合、進行方向の左側)がお勧めです。

 さて今回は、いよいよ「中間とりまとめ」の最終回です。
前回に引き続き「Ⅳ.どのような取組が求められるか?」についてみていきたいと思います。
前回は「産業界・企業」「若者」の取組でしたが、それ以外にも次のような取組について述べられています。

①大学における取組
・社会人基礎力については、大学生の67%大学就職部の86%「大学時代に積極的に学ぶべき」と考えている。
・正課の授業を実施する際に、その授業がどのような社会人基礎力の向上につながるかを明示することも一案と考えられる。
・インターンシップ、プロジェクト型授業などにおいて、社会人基礎力をベースとした「フィードバックシート」の活用などが重要である。。

②小・中・高校における取組
・正課の授業やキャリア教育の中で、学ぶことや働くことの意義を見だし、そこでの「気付き」のプロセスの中で社会人基礎力を含めた能力を総合的に身に付けていくことが重要である。

③家庭で望まれる取組
・社会人基礎力の土台は、親子間での対話や兄弟・近隣との触れ合い等を通じても育成されるものである。

④地域社会で望まれる取組
・地方自治体は、地域の教育界、産業界等の関係者の連携を促進し、社会人基礎力の育成に向けて積極的な取組を進めていくことが期待される。
・地域の産業界・労働界・教育界が連携し、学校の正課の授業やキャリア教育等の充実のために積極的に協力することにより、社会人基礎力に関する「気付き」や「体験」の場を提供していくことが重要である。

⑤政府に求められる取組
・社会人基礎力が「真の共通言語」となるためには、社会人基礎力に関する調査を実施し情報発信していくこと、調査結果を土台として議論を掘り下げるためのシンポジウムを開催すること等により、関係者のネットワークの構築を促進する取組が期待される。

 ここからもお分かりいただけるように「社会人基礎力」の活用範囲はたいへんに広く、波及効果も大きいことがおわかりいただけると思います。

“すべての基本は「社会人基礎力」(12の能力要素)からなる”といってもよいくらいだと思います。

  もう少し具体的かつ身近な事例で考えてみましょう。
最近注目されているテーマと「社会人基礎力」の可能性を対比してみました。

①「ゆとり世代」の育成
 →「指示待ち人間」への「前に踏み出す力」強化
 →「マニュアル人間」への「考え抜く力」強化
 →「一匹オオカミ」への「チームで働く力」強化

②高い「離職率」
 →共通言語としての「社会人基礎力」による求職する側と採用する側のマッチング
 →求職する側の自己評価と採用する側が求める能力要素のマッチング  

③「メンタル不調者」の増加
 →「主体性」による自立、「柔軟性」による職場人間関係への対応、「ストレスコントロール力」によるポジティブな捉え方 

④「起業家」支援
 →起業家に必須な「前に踏み出す力」強化、12の能力要素のバランス、新規採用者に対する育成
  
⑤「輝く女性」
 →「考え抜く力」による論理的思考力の強化

⑥進む「晩婚化」・高い離「婚率」
 →「チームで働く力」によるコミュニケーション力の強化

⑦定年を迎えた「団塊世代」
 →「前に踏み出す力」による元気な高齢者、「チームで働く力」による地域活動への参加

⑧「地方創生」「消滅可能性都市」
 →「考え抜く力」による政策形成、「前に踏み出す力」による政策執行、「チームで働く力」による住民との協働


 さて、ノーベル賞を受けられた山中教授は「iPS細胞」の特徴について「高い増殖能力」と「高い分化能力」だと著書の中で示されています。

 どのような課題にも基本的な部分で役立ち、その能力を発揮するほど増殖・分化し強化されていくという意味では「社会人基礎力」は「iPS能力」と言えるのではないでしょうか。

 以上、社会人基礎力に関する研究会「中間取りまとめ」を見てまいりました。
今後「最終取りまとめ」が出されるかはわかりませんが、もう待っていられません。この「中間取りまとめ」をもとに、自分自身の能力強化、部下・後輩の育成、直面している課題の解決へと活用していこうではありませんか。

 これからも「社会人基礎力」の普及・促進に取り組んで参ります。
これからも、どうぞよろしくお願いします。

 今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
わずかでも、「自立型人材」育成のきっかけになれば幸いです。
自立型人材育成の「社基塾」塾長、古木です。

 ゴールデンウィークのまっただ中、いかがお過ごしでしょうか。上を見上げたときの、新緑の木々、真っ青な空、そこに浮かぶ真っ白な雲と三色のコンビネーション、そして薫る風、最高ですね。

 いよいよ「中間とりまとめ」も、最終章「Ⅳ.どのような取組が求められるか?」に入ってきました。この章については、2回に分けてご報告したいと思います。

 まず今回は、「気付き」についてです。

「中間取りまとめ」にて、関係者が留意すべきこととして3点あげられています。中でも特に重要視したいのは、次の点です。

“社会人基礎力を個人の能力特徴や適性への「気付き」を通じた「成長」につなげること”

 そうなんです。スタートは、自分が12の能力要素のうち、どの能力要素は高く、どの能力要素は低いのか、自分自身の特徴や適性への「気付き」からスタートします。多分みなさんも「課題発見力」「発信力」は得意だけど、「創造力」「ストレスコントロール力」は苦手!なんていう方もおられると思います。続いて、その能力要素をどのレベルまで高めたいかという目標を定め、それに向けた「成長」へとつなげていくわけですね。まさに「勝利の方程式」です。


「中間取りまとめ」の中でも、関連事項として、次のような記述が見受けられます。

“各能力の成長段階を示す具体的なイメージの設定を行い、社員一人ひとりに示すことによって、社員による「気付き」の促進や効果的な人材育成が可能となると考えられる”

“自分の能力や適性の強みや弱みを分析し、それを踏まえた能力向上と自分の強みのアピールを行っていくことが望まれる”

“社会人基礎力は人生の活動における各段階において、継続的に自己評価を行うことが望まれる”

“若者自らが「気付く」機会が必要であり、社会人基礎力の成長に関する評価を行う手法の開発・普及が求められる”


 リーダー自身や育成すべき対象者の能力特徴や適性の「現状」と「目標レベル」が明確化され、共有できたら、なんと素晴らしいことでしょう。これが、育成リーダーと育成対象者とのコミュニケーション、相互の信頼関係構築、いざという時のリーダーシップ発揮へとつながっていくんですね。

 このゴールデンウィー中、12の能力要素をそれぞれ3つの着眼点から5段階に評価する基準表を作成しています。まとまりましたら、公開していきたいと思います。

 今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
わずかでも、「自立型人材」育成のきっかけになれば幸いです。