「社会人基礎力」の普及・促進に取り組む「社基塾」ブログ。 -10ページ目

「社会人基礎力」の普及・促進に取り組む「社基塾」ブログ。

「社会人基礎力」は、経済産業省が提唱している「3つの能力/12の能力要素」から構成されています。「自ら考え、自ら行動し、チームに貢献する自立型人材」への近道です。

自立型人材育成の「社基塾」塾長、古木です。

 今日は“北の大地”北海道からの投稿です。今週は、ここ札幌での研修が続くため、しばらく滞在予定です。

 昨日は駅前広場での“ジンギスカンフェスティバル”を横目に見ながら、北海道大学植物園に行って参りました。新緑、木漏れ日、小鳥のさえずりと、都会にいることを忘れさせてくれる別世界を堪能できました。

 さて、前々回、前回と、お堅い話が続きましたので、今日はちょっと、コーヒーブレイクさせてください。

 先月、広島に行ってきました。広島へは毎年伺っていますので、主な観光エリアは回らせていただきました。そこで、今回は初心に帰って、原爆ドームと原爆資料館に行ってきました。

 平日だったので、外国人観光客と修学旅行生でにぎわっていました。慰霊碑の前で小学校の合唱団が歌っていたシーンは、映画のワンシーンをみているようで、たいへん感動的でした。

 資料館の中は通勤ラッシュのような混雑ぶりで、残念ながら落ち着いて見ることはできませんでした。しかし、その時、以前に訪れた長崎の原爆資料館のことを想い出しました。

 それは、資料館の中に掲示されていた「1枚の写真」でした。
何気なく通り過ぎようとした私の足は、その写真の前で固まってしまいました。体の中から何かが湧き上がってくるのを感じたことをはっきりと覚えています。私はそこを通り過ぎても「また見たい」と、何回も往復してしまいました。

 その写真は「焼き場に立つ少年」というタイトルがつけられていました。ご存知の方も多いかと思いますが、宮内庁のホームページにも掲載されていますので、どうぞご参照ください。

http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/kaiken/gokaito-h19sk-shonen.html

 固く結ばれた少年の口元、直立不動の姿勢、裸足、そして背中の子など。この姿は、戦争反対とか、平和とは、そのような主張とはまったく別次元の“何か”を訴えているように感じられました。「秘めていながら、忘れていたもの」を呼び覚ましてくれたのかもしれません。

 この少年はなぜここに立っているのか、背中の子はだれなのか、その子は生きているのかなど、いろいろな疑問が生まれました。この写真を撮影した元従軍カメラマンの回想によりますと、背負っているのは亡くなった弟で、焼き場の順番を待っていたとのことです。

 この写真を撮影した後、順番が来たためおんぶヒモを解いて、弟を荼毘に付したとのことです。その時にも、少年は前を向き、直立姿勢だったそうです。さぞやつらかったでしょうに、涙も流さず、ただ血が出るほどくちびるをかみしめて・・・。

 「社会人基礎力」のそのまた基礎となる「人間基礎力」について考えさせてくれた「1枚の写真」でした。

 今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次回は「実行力」の評価基準についてみていきたいと思います。
自立型人材育成の「社基塾」塾長、古木です。

 前回は、12の能力要素の第一弾として「主体性」の評価基準についてみてきました。

 では、軽く前回の復習をしてみましょう。

自発性:いま自分の考えにもとづいて率先垂範して行動していることは何ですか?

将来構想:「10年後の自分」のイメージは、明確になりましたか?人生の6分野(仕事・教養・財産・健康・趣味・人間関係)のうち、何が明確で、何はまだ明確になっていないでしょうか?

自己理解:ご自分の「強み」と「弱み」は、各3つあげられましたか?まだ確定には至らない方は、しばらく見直しを続けてみてはどうでしょうか。

 12の能力要素うち「主体性」は最も重要な能力要素だと思います。
また、他の能力要素の基礎ともなりますので、ぜひご自身と育成対象者の育成・強化を図っていただきたいと思います。


 さて、今回は「主体性」と同じく「前に踏み出す力」の中から「働きかけ力」についてみていきたいと思います。

 今回も多少ボリュームが多くなってしまいます。どうぞお時間が許すときに、落ち着いてお読みください。


【構成】※前回と同様
「評価基準」は、①内容 ②例 ③着眼点 ④基準 から構成されています。

「①内容」および「②例」 : 「中間取りまとめ」からの引用
です。
「③着眼点」および「④基準」 : 「中間とりまとめ」に準拠しながら「社基塾」が独自に紡ぎ出したものです。

 では、今回は3つの能力のうち「前に踏み出す力」から、
「働きかけ力の評価基準」についてみていきましょう。


「働きかけ力」
12の能力要素から)

【内容】
 他人に働きかけ巻き込む力

【例】
「やろうじゃないか」と呼びかけ、目標に向かって周囲の人々を動かしていく力。

【着眼点】
①目標の共有
 目指す目標・ゴールを具体的に「見える化」し、その実現に向けて「やろうじゃないか」とまわりに行動を促している

②論理的な働きかけ
  
相手の「規範意識」に対して規則・ルールにもとづき「~すべき」「~してはいけない」と、また「利害感覚」に対して「~した方が得」「~すると損」と、論理的に働きかけている。

③情緒的な働きかけ
  
相手の「感情」に対して、自分の言葉(自らの経験・相手の関心事に絡めて)で、熱く(真剣な表情・相手の目を見る視線・声のトーン)働きかけている。


【基準】(各能力要素/各着眼点共通)
<5ポイント>
 その行動・傾向を自他とも認めており、他メンバーの模範となっている。必要な場合には、他メンバーに対して指導・教育している。

<4ポイント>
 常にこのような行動・傾向がみられる。特に意識しなくても、自然に行動する姿勢が身についている。

<3ポイント>
 このような行動・傾向を心がけているが、レベルは平均的。自らそれを高めようという意欲・姿勢は見られない。

<2ポイント>
 他メンバーによる指導・教育がないと、このような行動・意識は特には見られない。

<1ポイント>
 
他メンバーによる指導・教育をもってしても、このような行動・傾向はほとんど見られない。今後の改善見通しは、まだ立たない。


 さあ、あなたの各着眼点のポイントは、何ポイントでしたか。
あなたが育成すべき対象者に対しては、何ポイントと評価しましたか。
「働きかけ力」に対する3つの着眼点の合計ポイントは何ポイントでしたか。

 今回も基準が厳しいと感じる方もおられると思います。
しかし、「社会人基礎力」は「専門知識」や「実務経験」の基礎となるたいへん重要な能力です。また「評価基準」というものは、それを目標として高めるための育成へとつなげていくものです。甘くするわけにはいきません。高得点を目指した育成へとつなげていただきたいと思います。

 各着眼点における評価ポイントを高める実践的トレーニングは、
セミナー版「社基塾」にて実施していきます。どうぞご期待ください。
(育成・強化の方程式:インプット→アウトプット→自らの気づき→他メンバーからの気づき→行動宣言→習慣化)


【活用ストーリー】
 育成リーダーである社基 力(やしろもと つとむ)リーダーは、
育成対象者Bさんとの面談にのぞんでいました。
Bさんの自己評価をきいてみると、次の通りでした。

 ①目標の共有    : 2ポイント
 ②論理的な働きかけ : 2ポイント
 ③情緒的な働きかけ : 2ポイント

 一方、育成リーダーである社基 力(やしろもと つとむ)リーダーは、次のように評価していました。

 ①目標の共有    : 3ポイント
 ②論理的な働きかけ : 3ポイント
 ③情緒的な働きかけ : 3ポイント

社基リーダー「だいぶ厳しく自己評価したみたいだね。」
Bさん「ええ、私は自分で何かするのは得意なんですが、だれかに“働きかける”というのが以前から苦手なんです。」

社基リーダー「女性には、そう感じている方が多いみたいだね。でも、働きかける力というのは、カリスマ性とか声が大きいということじゃないんだよ。生まれ持った資質ではなく、習得可能なスキルなんだということを覚えておいて欲しいな。」
Bさん「え!そうなんですか?私は、生まれ持った資質だと諦めていました。じゃあ、どうすれば身につくんですか。」

社基リーダー「今回は、着眼点にそって自己評価してもらったでしょ。評価というのは、過去の評価ではなく、今後の育成のためにあるんだ。つまり、着眼点の中にヒントが隠されているってことなんだよ。」
Bさん「そうなんですね。ということは、働きかける相手に対して①一緒に目指す目標を具体的に示して、②なぜその目標を目指す必要があるのか、達成するとどんなメリット・デメリットがあるかということを論理的に説明して、③自分なりの想いをぶつければいいということですか。」

社基リーダー「その通り、私の“働きかけ”が利いたかな。そう考えれば、そんなに難しいことじゃないでしょ。」
Bさん「確かに、私にもできそうな気がしてきました。」

社基リーダー「さあ、これからどうしようか?」
Bさん「そうですね、今ちょうど他部門と交渉しているテーマがあるので、さっそく3つの着眼点にそって準備して、働きかけてみます。」

Bさんは、さっそく交渉に向けて準備に入りました。


 来週は、「前に踏み出す力」3つ目「実行力の評価基準」についてみていきたいと思います。

 なお、今回お示しした「着眼点」および「基準」については、より精度をあげるため、見直しをかけていく場合がありますのでご了承ください。
また、同内容については、当塾にて責任を持って管理して参ります。ご利用を希望される場合には、事前にお声かけいただきますようお願い申し上げます。

 今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
わずかでも、「自立型人材」育成のきっかけになれば幸いです。
自立型人材育成の「社基塾」塾長、古木です。

 今日は、金沢からの投稿です。北陸新幹線が開通してから初めて金沢まで利用しましたけど、早いですね。私は大宮から乗車したのですが、長野、富山の次が金沢で、時間も約2時間という速さ。越後湯沢経由の時代とは、様変わりでした。移動した昨日が日曜日だったこともあり、観光名所や金沢駅は活気にあふれていました。「日本の景気回復も本物かな」とも感じられました。

  さて、前回までは「中間取りまとめ」についてみてきましたが、今回からは、いよいよ「評価基準」について、みていきたいと思います。多少ボリュームが多くなってしまいます。どうぞお時間が許すときに、落ち着いてお読み願います。


【構成】
 「評価基準」は、①内容 ②例 ③着眼点 ④基準 から構成されています。このうち「①内容」および「②例」は「中間取りまとめ」からの引用です。「③着眼点」および「④基準」は「中間とりまとめ」に準拠しながら「社基塾」が独自に紡ぎ出したものです。

 では、まずは3つの能力のうち「前に踏み出す力」から、「主体性の評価基準」についてみていきましょう。


「主体性」
12の能力要素から)

【内容】
 物事に進んで取組む力

【例】
 指示を待つのではなく、自らやることを見つけて積極的に取組む。

【着眼点】
①自発性 : 自らの考えにもとづいて、率先して行動している。単に指摘するだけの評論家的な姿勢ではなく、かといって自分本位や軽率な行動でもない。

②将来構想 : 10年後の自分(人生の6分野:仕事・教養・財産・健康・趣味・人間関係)を明確にイメージし、その実現に向けて今実行すべきことに取り組んでいる。

③自己理解 : 自分の「強み」「把握」し、それを今の仕事を通して「発揮」し、自分の武器として常に「強化」するとともに、まわりと「共有」している。また自分の「弱み」「把握」し、それを潔く「受容」し、具体的な対策により「克服」するとともに、まわりと「共有」している。


【基準】(各着眼点共通)
5ポイント : その行動・傾向を自他とも認めており、他メンバーの模範となっている。必要な場合には、他メンバーに対して指導・教育している。

4ポイント : 常にこのような行動・傾向がみられる。特に意識しなくても、自然に行動する姿勢が身についている。

3ポイント : このような行動・傾向を心がけているが、レベルは平均的。自らそれを高めようという意欲・姿勢は見られない。

2ポイント : 他メンバーによる指導・教育がないと、このような行動・意識は特には見られない。

1ポイント : 他メンバーによる指導・教育をもってしても、このような行動・傾向はほとんど見られない。今後の改善見通しは、まだ立たない。

 さあ、あなたの各着眼点のポイントは、何ポイントでしたか。
あなたが育成すべき対象者に対しては、何ポイントと評価しましたか。
主体性に対する3つの着眼点の合計ポイントは何ポイントでしたか。

 基準が厳しいと感じる方もおられると思います。
しかし、「社会人基礎力」は「専門知識」や「実務経験」の基礎となるたいへん重要な能力です。また「評価基準」というものは、それを目標として高めるための育成へとつなげていくものです。甘くするわけにはいきません。

 各着眼点における評価ポイントを高める実践的トレーニングは、セミナー版「社基塾」にて実施していきます。どうぞご期待ください。

【活用ストーリー】
育成リーダーである社基 力(やしろもと つとむ)リーダーは、育成対象者A君との面談にのぞんでいました。
A君の自己評価をきいてみると、次の通りでした。

①自発性  : 3ポイント
②将来構想 : 3ポイント
③自己理解 : 4ポイント

 一方、育成リーダーである社基 力(やしろもと つとむ)リーダーは、次のように評価していました。

①自発性  : 4ポイント
②将来構想 : 3ポイント
③自己理解 : 3ポイント

 ここで、自発性は育成対象者A君による自己評価のほうが低く、自己理解は自己評価のほうが高いということがわかりました。

 そこで、社基 力(やしろもと つとむ)リーダーはA君に対して、「自発性」については「問題ないからもっと自信を持って」とアドバイスしました。
逆に「自己理解」については、「自分の強みと弱みをある程度は理解しているけど、その活用が十分ではないように感じられるよ。こうしたら、どうだろう。強みと弱みをそれぞれ3つずつ洗い出してみる。そして、強みについては、いかに今の仕事で発揮するか、そして自分の武器となるようにいかに強化するか、一緒に考えてみないか。弱みについても、まずはそれを潔く受け容れて、どう克服していくかについて一緒に考えてみよう。」と提案しました。
「はい、やってみます!」A君の表情が明るくなり、モチベーションがあがってきたようでした。


 来週は「働きかけ力」の「評価基準」についてみていきたいと思います。

 なお、今回お示しした「着眼点」および「基準」については、より精度をあげるため、見直しをかけていく場合がありますのでご了承ください。また、当塾にて責任を持って管理して参りますので、ご利用を希望される場合には、事前にお声かけいただきますようお願い申し上げます。

 今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
わずかでも、「自立型人材」育成のきっかけになれば幸いです。