こんにちは、塾長です。
「MARCHの難しい英語を勉強しているなら、共通テストはそれほど対策しなくても大丈夫なのでは?」
そう思われる生徒・保護者の方も多いかもしれません。
今回は、共通テストとMARCHの英語入試問題にはどのような違いがあるのか、そしてMARCHを目指す受験生は共通テストにどう対応すればよいのかをお伝えします。
確かに、MARCHを目指して十分な語彙力・読解力を身につけている生徒にとって、共通テストの英文そのものは比較的読みやすく感じられます。
しかし、
「英文が読みやすい」=「簡単に高得点が取れる」
ではありません。
実は、MARCHの一般入試と共通テストでは、同じ英語でも求められる力が少し違います。
MARCHは「難しい英文を正確に読む」
MARCHの一般入試では、抽象的な内容の論説文や、難しい語彙を含む長文も出題されます。
そのため、
「筆者は何を言いたいのか」
「この段落は何を説明しているのか」
「前後の文章はどうつながっているのか」
と考えながら、英文を正確に読み解く力が必要になります。
MARCH対策では、こうした「難しい英文を正確に読む力」を鍛えていきます。
共通テストは「大量の情報を速く処理する」
一方、共通テストでは少し違います。
メール、広告、案内、複数の文章や資料などから必要な情報を探し、
読む → 探す → 比べる → 判断する
という作業を繰り返します。
一つ一つの単語や英文は分かっていても、ゆっくり読んでいたら時間が足りません。
そのため、
「英文は全部読めたのに、最後まで問題が終わらなかった」
ということも起こります。
MARCHの難しい長文を読める生徒でも、共通テストでは別の練習が必要になるのです。
MARCH志望者は「ミスできない」という負担も大きい
もう一つ注意したいのが、共通テスト利用でMARCHを狙う場合です。
大学・学部・方式によっては、かなり高い得点率が必要になります。
そうなると、
「難しい問題が解けるか」より、「解ける問題を落とさないか」
という勝負になります。
「条件を一つ見落とした」
「設問を読み違えた」
「時間が足りず、最後に焦った」
こうしたちょっとしたミスが大きく響きます。
つまり、MARCH志望者にとって共通テストは、
「英語が難しくて大変」というより、「分かる問題を速く正確に処理し続けることが大変」
な試験なのです。
さらに「リスニング」が加わる
共通テストにはリスニングもあります。
私大一般入試を中心に考えてきた生徒の場合、リーディングだけでなく、リスニングにも勉強時間を割かなければなりません。
これも「とりあえず共通テストを受ける」と考えたときに、見落としやすい負担です。
一番大きいのは、12月~1月の時間
そしてMARCH第一志望の生徒にとって、私が特に重要だと思うのが受験直前期の時間です。
12月~1月は、本来ならMARCHの過去問を繰り返したい時期です。
過去問を解きながら、
「この大学ではどんな問題が出るのか」
「どの大問から解くのか」
「どこで時間を使うのか」
「自分はどこで失点しているのか」
を分析し、第一志望に合わせて仕上げていきます。
ところが共通テストを受けるとなると、
共通テストの形式への慣れ、時間配分、リスニング
にも時間が必要になります。
共通テスト対策に使った10時間は、MARCHの過去問に使えなかった10時間でもあります。
この「第一志望対策に使える時間が減ること」は、MARCH第一志望の受験生にとって意外に大きな負担です。
「とりあえず共通テスト」ではなく、目的を考える
もちろん、共通テストを受けることにはメリットもあります。
共通テスト利用で併願校を確保できれば、その後の一般入試を安心して受けられる可能性もあります。
だからこそ大切なのは、
「みんな受けるから、とりあえず受ける」
ではなく、
「何のために共通テストを受けるのか」
を考えることです。
MARCH一般入試では、難しい英文を正確に読み解く力。
共通テストでは、大量の情報を速く正確に処理する力。
同じ「英語」でも、求められる力は同じではありません。
MARCHが第一志望なら、共通テストを受けるかどうかだけでなく、「共通テスト対策にどこまで時間をかけるのか」まで含めて受験戦略を考えることが大切です。
次回は、「共通テスト vs 日東駒専」についてお伝えします!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
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