講師の橋本です。いまW杯が開催されていてたくさんの人がサッカーに興味を持っていることでしょう。私も最近は毎日サッカーを見ていて寝不足です笑 そこでサッカーのシュートについての話をしたいと思います。
サッカーの試合や動画で、ゴール手前でグイッと急に落ちる「ドライブシュート」を見たことはありませんか?実は私たちのまわりにある「空気」と「ボールの回転」が起こす、おもしろい物理の現象なんです。その仕組みの中心にあるのが、目に見えない空気の「流れの速さ」です。これを知ってW杯を見るとより楽しめるかもしれません。
ボールを蹴るとき、足の甲でボールをこするようにして、前向きの強い回転をかけます。すると、飛んでいるボールのまわりでは、空気の不思議な動きが始まります。ボールが前に進むとき、向かい風が当たります。このとき、ボールの「上の面」は、ボールの回転の向きと向かい風がぶつかり合って、空気の流れがジャマされて遅くなります。
一方で、ボールの「下の面」はどうでしょうか。こちらはボールの回転の向きと向かい風が同じ方向になるため、空気がスムーズに流れて、勢いよくビュンと速くなります。
こうして、ボールの上と下で「空気の速さの差」が生まれます。実は、空気には「流れが速い方へと、まわりのものを引っ張る」という不思議な性質があります。上の空気は遅く、下の空気は速い。その結果、ボールは下に向かってグイッと引っ張られることになるのです。
普通のキックならまっすぐ飛んでいくはずのボールが、強い回転をかけることで、空気の力に引っ張られて急降下する。これがドライブシュートの秘密です。野球の変化球が曲がったり、卓球のスマッシュがコートに突き刺さったりするのも、実
はこれとまったく同じ仕組みなんです。
ブレる無回転シュートや急激に落ちるドロップシュート、上に上がるライジングシュートなども「空気の流れ」が関係しています。ぜひ調べたり、実際にやってみたりしてみてください!!
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