こんにちは、講師の三浦です。
春が終わり、夏が近づくとやってくる「梅雨」。連日雨が降り続き、洗濯物が乾かなくて憂鬱になる時期ですが、なぜ毎年この特定の時期にだけ、これほど長い間雨が降り続けるのでしょうか。
実は日本の頭上では、誰もが知る「2つの巨大な空気の塊」が、年に一度の大ゲンカを繰り広げているのです。
1. 梅雨の正体は「空気の境界線」
梅雨の時期の天気予報で、必ず耳にするのが「梅雨前線(ばいうぜんせん)」という言葉です。前線とは、性質の違う空気と空気がぶつかり合う「境界線」のことを指します。
日本付近の梅雨は、主に次の2つの巨大な高気圧(気団)がぶつかることで発生します。
オホーツク海高気圧: 日本の北東(オホーツク海側)からやってくる、冷たくて湿った空気。
太平洋高気圧(小笠原高気圧): 日本南東(太平洋側)から張り出してくる、暖かくて湿った空気
この北からの「冷たい空気」と、南からの「温かい空気」が、ちょうど日本の上空で正面衝突します。お互いにパワーが拮抗しているため、どちらも一歩も引きません。この「勢力がつり合って動かなくなった境界線」こそが、長期間にわたって雨を降らせ続ける梅雨前線の正体です。
2. なぜ前線の周りでは雨が降り続くのか?
空気の勢力が押し合っているだけで、なぜ雨が降るのでしょうか。ここには密度の違いという物理の基本が関係しています。
温かい空気は軽いため、冷たい空気とぶつかると、冷たい空気の斜面を這い上がるようにして上空へ昇っていきます。空気は上空へ行けば行くほど気圧が下がり、温度が下がります。
すると、空気中に含まれていた水蒸気が冷やされて水滴(雲)になり、それが雨となって地上に降り注ぐのです。
この「温かい空気が上昇して雲ができる」という現象が、前線が同じ場所に居座り続ける間、ずーっと同じ場所で繰り返されるため、何週間も雨が続くことになります。
梅雨のしくみ理解できましたか?
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