こんにちは、塾長の川口です。
最近の大学入試センター試験…ではなく、現在の大学入学共通テストでは、英語の配点バランスが大きく変わったことをご存じですか?
実は、リーディング(読む)とリスニング(聞く)の配点が「50:50」になりました。
かつてのセンター試験は、リスニングは全体の25%程度でしたが、いまや半分。
これはつまり――
「耳で理解する力」を持つ受験生が有利になる時代に突入した
ということです。
なぜリスニングが重視されるようになったのか?
背景には、社会全体の英語運用能力の変化があります。
大学入試改革では、「読む・聞く・話す・書く」の4技能のバランスを意識した評価を目指しており、特にリスニングは社会人になってからの実用性が高いスキルです。
海外とのやりとり、オンライン会議、国際的な研究発表…。
これらの場面では、瞬時に耳で理解する力が不可欠です。
そうしたニーズを受け、共通テストも現実に近い形へシフトしているのです。
中学から“耳慣れ”が必要な理由
「リスニングは高3から対策すれば間に合う」と思っていませんか?
残念ながら、それは大きな誤解です。
英語の音を聞き取れるようになるには、長期的な耳慣れが必要です。
単語や文法の知識だけでは不十分で、
「知っている単語を音として認識できるか」
が勝負を分けます。
例えば、「allow:許す、許可する」の発音は、「アロウ」ではありません。
正しい発音は「アラウ」です。
間違った発音で認識していると、正確に聞き取れません。
普段から、音声での学習も勉強に取り入れる必要があります。
こういった勉強法は、早めに慣らしておかないと本番で苦労します。
家庭でできるリスニング強化法(中学〜高校初期)
1. 短時間×毎日
リスニング力は「継続」でしか伸びません。
1日10分でも、毎日耳に英語を入れることで、脳が英語の音を自然に処理できるようになります。
週末にまとめて長時間やるより、短くても毎日の方が効果が高いです。
2. 教科書音声をフル活用
学校で使っている教科書の音声は、実はとても優れた教材です。
基礎的な単語・文法が繰り返し登場するため、聞き込むことで自然に基礎力が定着します。
定期テスト対策にも直結するので、一石二鳥です。
3. 意味を理解しながら聞く
「BGMのように聞き流す」だけでは、リスニング力は大きく伸びません。
スクリプト(英文・和文)を見て内容を理解し、その上で繰り返し聞くことで、音と意味がリンクしやすくなります。
4. 口に出す(音読)
聞いた音をマネして発音することで、音と意味の結びつきが強化されます。
まとめ
共通テスト英語では、リスニングの配点が半分に増えたことで、耳で理解できる力がこれまで以上に重要になりました。
そして、その力は一夜漬けでは身につきません。
中学からのコツコツした耳慣れが、高3の大きなアドバンテージになるのです。
「聞ける英語」の習慣づけを早めに始めてみましょう!