こんにちは!
講師の大場です。
先日、千葉県佐倉市にあるDIC川村記念美術館に行ってきました。DIC川村記念美術館は、主に20世紀美術を取り扱っており、自然環境や建築も楽しめる美術館です。
美術館では、レンブラントやルノワールの絵画を間近で見ることができました。特に、ロスコ・ルームと呼ばれる部屋には、壁一面にロスコのシーグラム絵画が飾られており、圧倒されました。
ここで、皆さんにルノワールについて紹介します。
19世紀半ばから20世紀前半にかけて活躍したルノワールは、印象派として知られ、日本でも人気の高い画家です。DIC川村記念美術館で鑑賞できる『水浴する女』は、ルノワールが古典研究で獲得した人体の把握方法と、印象派自然描写の調和を試みた作品です。それ以前のルノワールの作品には、背景の柔らかい自然描写と硬質な人物描写の分離という課題がありましたが、『水浴する女』はその課題を克服した作品でした。この新しい様式は、印象派の「光」と古典に根差した安定感、そしてルノワールの卓越した色彩感覚が結実したものといわれています。
直感に頼った鑑賞も楽しいですが、美術史を学びながらの鑑賞も面白いですよね!
DIC川村記念美術館は来年3月に休館する予定だそうです。皆さんもぜひ行ってみては!
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