ワーク・ライフ・コンフリクト

ワーク・ライフ・コンフリクト

仕事も、結婚・出産・育児といった私生活も充実させたい!でも、目の前に広がるのはむしろ「ワーク・ライフ・コンフリクト」だらけ・・・。これからまだ「決断すべきこと」が沢山あるキャリア20代男女の「今ここにある葛藤」を発信。

「ワーク・ライフ・バランス」が叫ばれて久しい、先進的な企業の取り組みなんかも沢山目にする。でも私たちがが現実的に直面してるのは、むしろ、まだまだ「ワーク・ ライフ・コンフリクト」なんですけど・・・。仕事、結婚・出産・育児と、これからまだ「決断すべきこと」が沢山ある20代男女の「今」を発信。同じように悩む人たちと情報を共有し、解決策を考え、個々人の「決断」や一緒に変えて行く「行動」の材料にしたい!

【個人の問題から、全体の解決へ/先輩の成功談から、今発信できる声へ】
福祉、教育、環境などマクロな問題には政治やNPOなど多様な主体が取り組みつつあります。でも、ミクロな「働く」問題は、個人の問題に収束しがちだったり、構造的問題で若手は手を上げて行動を起こしにくかったりして諦め・泣き寝入り・我慢するのが普通になっているのではないでしょうか。

女性が感じている問題があればそれはおそらく男性にとっても、
若手が感じている問題があれば会社全体にとっても、決してプラスではないかもしれない。ブロガーたち、読者の皆さんと、共有させてください。

「喉もと過ぎ」てからの先輩の成功談ではなく、「今だからこそ」見えること、悩むこと、感じること、変えたいことを、「今」言葉にすることで、全体としての問題が明らかになり、解決策が見えてくるといいと思います。

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更新がご無沙汰となってしまいました。

このブログのメンバーの中でも、妊娠が分かった人、海外に渡った人など
少しずつ人生のフェーズがうつりつつあります。

また、一人ひとりが、目の前でできることをやろうと、
社内で情報交換をするプロジェクトを起こしたり、それぞれ奮闘しています。


もう少しすると、またそれぞれの悩みや活動のアウトプットフェーズが来るのかもしれませんが
しばらくは、ブログ更新の活動などはゆるゆるとやれていればいいかなと思っています。





今日、ある上映会で「うまれる」を観て来ました。
ぜひ、できればカップルで見に行ってほしい映画です。
とても勉強にもなります。
ML上では、こんな声が聞かれました。


私はこの地震で自分の大事な人とか、自分にとって大事なことについて、考えさせられた。
私はやっぱり家族のことが本当に大事。
自分の大事な人のことが本当に大事。
そんな自分の気持ちに気がついて、色々と考えさせられました。


願わくば、今渦巻いている問題意識や変化への意欲が持続してほしいですね。
災害被害だけ残って、システムはそのままというのが、一番悲劇的な気がします。
このMLで言えば、ほんとワークロードの再考につながるといいですね。
やらなくてもいいはずのものってきっと溢れてますしね。


自分がどのような形で今後の日本に貢献していけばいいのか
これから考えていきたいなと思っています。


「やればできるじゃん」が今回の地震で一番強く思った事です。
節電だって、残業ゼロだって、なんだってやろうと思えば出来たのに、
今までやらなかっただけなんだ…と寂しい感じがしました。


私はむしろ、「仕事と家庭を両立させることが贅沢」とかじゃなくて
両方ないと何も始まらないことが良くわかった1ヶ月だったと思っています。
自分の家族のことだけじゃ社会の歯車がとまってしまう
仕事のことだけしていられるほど「日常が続くこと」を
前提にしきれない、というような。

白つまです。私が、ブログメンバーに地震一ヵ月後に送ったメールです。
(若干編集)


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長い間沈黙していてすみませんでした。
地震後、はじめて、自分の感想めいたことを発信させていただきたいと想います。

一応このブログ/MLに関連しそうなところを中心に
整理されないまま吐露することになりますが、ご勘弁を。

今回想ったこと。。


◆家族を守る、ということ。家族といられる幸せ、ということ。

当たり前なんだけど、その大切さを再認識させられました。

わたしたち東京にいる人たちは、
建物が倒壊したわけでも津波がきたわけでもないのに
地震当日に交通機関が止まって携帯電話が通じなくなっただけで
普段の機能に支障を来たし、とても無力だった。

家庭を持ちながら仕事をどう充実させるかという、
このML/ブログのテーマはわかりきってはいるけどとても「贅沢な悩み」で
もっとプリミティブに何が大事かを思い出させる機会になったという風に思います。


そういう意識は、思いやりみたいなものを呼び戻してくれる反面、
「自分の家族さえ安全ならいい」という行動にもつながる。

ただ、食料や水の買い占めも、海外や西への避難も、
私は、そういう行動を、一概に批判できるものでもないという風に感じていました。

無責任だとか冷静さを欠いているという人も多いと思うけど
妊娠中だったり、小さな子供がいたら尚更、情報がない間の期間、
少しでも家族が負うリスクを減らしたい と考えるのは自然なことのように思うからです。

一方で、自分が犠牲になる可能性を帯びながら誰かを助けに、日本を救いに行く人たちがいる。
家族との時間よりも、ボランティアのような活動に使命感を持って立ち上がる人たち、
あるいは、経済を停滞させてはいけないと、今までやってきたことを再開させる人たちがいる。

もちろん被災している人なのか東京にいる人なのか関西にいる人なのか
置かれた状況によってもだいぶ変わるけど、究極の状況での選択も含めて、
私たち一人ひとりは一体何を優先させるのか、改めて問われたように感じます。



◆仕事量、経済活動について。

今回、突然の被災に見舞われる人、
その救助や対応に追われる人たちがいる一方
一時的に、急に仕事が減った人は多いと思います。

うちの夫婦は、地震前のこの数か月、本当に忙しく、
疲れを溜めたまま次の疲労に向かっていくという状況でした。

部署としての人手不足が根本的な問題のように思えましたが
自分達では解決できない構造問題であり、
ただただ、仕事を打ち返すことでしか対応できずにいました。

それが、突如として、「不要不急の人は自宅待機」に。
他の部署に比べ本当に休めた日はほとんどなかったものの
急に時間が短縮されました。

3週間くらい経つとまた忙しくなっていったし
震災をきっかけにした変化を喜ぶように見えたら不謹慎で本意ではないですが
ハードワークの解消、ワークシェアリングみたいなものに対し
「やればできるじゃん」という感覚があった。


電車がいつもより来ないこと、街がいつもより暗いこと。
こういうことにも、きっと皆慣れていく。

萎縮すること、どんどん大事なものを流出させていくことは良いこととは思わないけど、
過剰で、飽和した仕事量と消費文化のようなもの、
もうこれ以上どこにも行きようがなかった停滞した経済や構造問題が
ある意味、急に縮小した経済としてハードランディングしたように思えました。

正直、私自身は、「これをバネに頑張ろう!」と元気よく拳を上げることが出来ず、
ネガティブすぎるかもしれませんが、
地震前に何もかも戻そう、というのは無理かもしれないと思っています。
でも、これを機にいろいろなことをリセットして、
ここからもう一度考え直すんだ、歩き直すんだ、という形での「前向き」感は持っていたい。

縮小した経済の中で働くことは「誰々はこんなに休んでるのに」という不公平感を産んだり
走り続けることの価値自体を疑ったり しやすくなると思います。
そういう長期的な価値観の変質も含めて、どうソフトランディングさせていくのか。
そんなところに関心を持っています。


◆情報について

今回、私は1週間以上、何かの毒にあてられたような状態から立ち直れずにいました。
それはたぶん、被災地の状況を見て精神的に参っていたというよりも
ネット上の情報量の多さと、それに乗っかった強烈なエネルギーにやれていたのだと思います。

皆が必死になって、情報を探している、発信している、拡散している。
これだけ一つのものに大勢の関心が集中することは滅多になく
そのエネルギーを日本再生の好機と捉える方も多いと思いますが
私には、ある意味でとても恐ろしかった。

上にも書きましたが、自分は逃げる、という自己主張も、
今こそ立ち上がろう、という呼びかけも
一つ一つが強烈に読む人1人1人に判断を突きつける
ある意味で残酷な発信のようにも思えた。

今回「正しいこと」は明確なようで、かなり曖昧だと思いました。
大きな「正しい」ことに皆が向かうことで、それ以外の方向を向いている人を
否定するエネルギーが強くなりそうだと思った。

上にも書きましたが、西へ逃げることと、その場で立ち上がること。
喪に服すことと、被災地に向かうこと。
どれかを非難してどれかを称賛することが果たしてできるだろうか。

あるいは、根拠のない数字、断言できない解釈を発信できない一次情報取得者を
「それ以外」のあふれる情報を間接的に他で見つけてきて
「隠ぺい体質」と批判できるだろうかと。




「とか言っている間に、今あなたにできることをやりなさい」とも言われそうだと思い、
想いを呑み込んで ひとまず仕事に向かう、家族を大切にする、あとは寄付。
、、という数週間でした。

いまも、こういう場でこういう感想を述べること自体が怖いです。
猛烈な批判も、猛烈な励ましもお互いを疲弊させる気がする。
・・・と牽制しながら発信するのは、ずいぶんと自分勝手ですが。

同じようなことを感じているひとがいるかもしれないという気持ちと、
ブログ主幹として 長い間沈黙していた理由をきちんと説明しようという気持ちから。
送らせて頂きます。