Freak out

うがぁぁ ... 死んでまうやろう ...




Freak out とは ...

本当に驚いた! やめてぇ~! 驚いて死ぬかと思った! パニクッてビビった!
お笑いコンビのバイきんぐ的にいうなら「なんて日だ!」... の意味となりますが、
そう ... まさに「 Freak out 」な出来事が起きたのでした ...



所用満載で予定が詰まり切っていたのこの日は、
早朝から晩に掛けても雨が降ったり止んだりと、
終日どこか落ち着きがない空模様の1日で、
出がけに確認したWebの天気予報でも
「雨が上がっていても傘を持って動いた方が良い」と伝えられているような状況でもありました。

性格は、素直で真面目・忠告は聞き入れるタイプだもんね ...

車で用事先に移動し、車を降りる時には、
例え雨が降っていなくても天気予報の忠告に従い、
必ず助手席に置いてある傘を手にして出かける
感じとなっていました。



幾つかの用事を済ませ、最後の用事は、茅ヶ崎から海岸線をひたすら走る、鎌倉の墓参りだけとなり、車に乗り込みエンジンをかけ、ラジオのボリュームを少しだけ上げて、持っていったボトルに入った珈琲をひと口だけ飲み、右手に見える各サーフポイントの波状況を眺めつつ、江の島・七里ヶ浜・由比ガ浜を抜けようとしていました。


波乗りは卒業せざるを得なくなったのに無意識に波が気になるのは身体に染み付いてしまった癖なのか、女々しさなのか分かりませんが、潮の満ち引きの時間を想い出しながら、もう少し潮が動き出せば波のサイズも上がってくるなぁ ... などとひとりフムフムしていたのでした。



海岸線は特に大きな渋滞もなく
順調に進んでいましたが、
断続的に実施されていた
道路工事の轍を乗り越えた時、
助手席側に置いていたワンタッチ式の
ビニール傘が突然「ボンっ」と音を立て、
「邪魔だ・邪魔だぁ!」とでもいうように
透明な身体を捩じりながら、「本当の私の姿を見てご覧!」
ということだったのか、全開目指して開こうと車内で暴れ出したのでした。


突然、車内の助手席で「もう小さくなってるのはイヤ!」とばかりに大きく開き切ったビニール傘 ... ハンドルを持つ手の肘に飛んできたビニール傘の柄があたり、ウがッ ... と悶絶の叫びをあげることになったのでした(しばらく腕の痺れが抜けず ... )。

電車では、時に満員で押しくらまんじゅう状態になることもありますが、車でそんな状態になることはない筈なのに、完全に無理矢理の形で自分を開き切ったビニール傘にボクは押し込められていたのでした。



人は、想定にないことが起きると頭が混乱して、
シナプスのショートを引き起こし、
心臓バクバク・目バシバシ・足ガクガク・腰ヘロヘロ・その他もろもろのひぇ~状態となり、

追突事故・時空が開いた・閻魔様からの招集通知 etc.

色んなことが瞬時に頭を過るも、運よく、信号で止まることが出来、一瞬の間の後に諸状況が理解でき、無理な姿勢のまま何とか傘を畳んで事なきを得ることになりました。



起きた状況は理解は出来ましたが、予想準備もしてなくやっつけられた、身体の痛みと唖然に包まれながら「な・ん・で・や・ね・ん」と中黒の点ありの胸中の叫びをあげ続けていたのでした。

海岸線を手を繋ぎデート中だったのだろカップル二人のこれぞ「驚愕」といった風の驚き具合が残像に残り、肘の痺れと一緒に想い出してしまうのでした ...

そう ... 例えるならプログレッシブ・ロックの雄、キングクリムゾンの「クリムゾン・キングの宮殿(In The Court Of The Crimson King)」のような表情で ...




教訓  傘は外で差すもの、車の中で差しちゃだめ



墓前に花を添え手を合わせるも、

なぜだか「何とか無事に生きてます」

との報告をすることになっていました ...



な・ん・で・や・ね・ん







笑顔の行方を見つめて

all written by careerwing  T.Yoshida@ponyo



素敵な笑顔溢れる1日でありますように!