ネコさんに学ぶ


振り返ってみれば、人生の半分以上の時間を
ネコさん達と一緒に家族として過ごしてきた。

家族になってくれたネコさんの姿をした4人の
子供達はみんな虹の橋を渡ることになった。

最近は、めっきりと野良猫さんの姿は見掛けぬ
ようになり、地域ネコさんとして暮らす子達が
いるようになったが、外でネコさんの姿を見ると
「やっぱりウチの子達の方が可愛いなぁ ... 」
などと親バカが治らぬことを実感するのだった。

ボクの家族の喪失感を紛らわそうとしてか、
仲間内で「猫カフェに行こうぜ」と誘われることが
少なくないのだが、なぜだか理由は分からないのだが猫カフェには行く気になれず、気遣いに感謝をしつつお断りをし続けてもいる。

齢を重ね、自他共に死に触れる機会が増えたことにより、ある意味机上論でしかなかった死生観は、よりリアルな形となり思考の変化を感じるようになった。

死生観等というモノには正解も不正解もないが、肝心なことは、自分が納得している死生観を見つけて、それに沿って生きることになるが、さらにそれを明文化すると「素直・正直にシンプルに生きる」ことが自分自身が辿り着いた答えでもある。


そして、これをより具体的に踏まえてみると
ネコさんの性格・特性を人間の社会生活に取り入れて過ごすこと」との解を得ることになっていった。

報酬の伴わないキャリア相談においては、
相談対応に十分な時間を掛けられることも少なく、
カウンセリングというより、コーチング的になり
ネコさんの生き様を手本として見習いましょう
などとキャリアモデルの説明に使う程になってもいる現状がある。

結して、手を抜いているのでも・うけを狙っているのでもなく、自分自身の人生のフィルターを通してみた時に辿り着いた、「より良く生き抜くための解」と思えるためなのだ。



ネコさんは、独立・自立心が強く、遊び心があり、気まぐれなことで知られているが、これらの性格・行動特性は、人間の社会生活をより良いものにする可能性のヒントが内包されていると考えている。

ネコさんの性格・特性を人間の社会生活に取り入れることで、世界がどのように良くなるかについて10の要素を見つめてみようと思う。



ネコさんの性格・特性を人間社会に取り入れてみる


1. 猫のように独立心を持って生き抜く

飼い主の世話がなくても、自立して自分で自分の
世話をすることが出来るのがネコさん。
自分自身の人生を自分の力で生きることができ、
他人に寄りかかって頼り過ぎたり、他人に縛られ、
支配されたりする必要はなくなることで
より自立した時を歩める個人になれる。



2. 猫のように好奇心を持ち続ける

夢や希望と同じ位に自分の周囲の世界に好奇心旺盛となることで、新しいことを学ぶ意欲が高まり、物事への理解が深まり、挑戦心が芽生えることから、未知への不安や恐怖というものを乗り越えるための打開策を手に入れることが出来る。



3. 猫のように忍耐強く&寛容になる

物事が自分の思い通りにいかなくても動揺せず、
常に柔軟性をもって忍耐強く寛容にやり過ごす
ことで、イライラしたり、落ち込んだりしにくく
なり、ストレスから解放されやすくなることで、
困難な状況からでも前向きなものを生み出すこと
が出来るようになる。
この対応が出来ることにより、相手にとってより良いパートナーや友人になることがより適えやすくなるといえる。
他人との違いを理解し、違いを受け入れられるようになることで内面世界が深まり、自分自身の思考・行動・情動の幅と奥行きが生まれていく。



4. 猫のように遊び心を持ち続ける

身の周りのこと・世の中の物事・求める夢等々に興味と感心を抱く子供心&遊び心を持ち続けることは、人生を最大限に楽しむことに通じ、良い意味での楽観性を手中にすることで、より笑顔が溢れる機会に恵まれ幸せを感じることが増えていく。



5. 猫のように優雅になる

驕ることなく、自分自身は唯一の存在であるとの
適正な自信を持ち、他者尊重の精神を忘れぬ
謙虚な威厳を身につけることで、
強くて美しい内面を手中に収めることが出来、「凛の姿」に通じていける。



6. 猫のように賢くなる

物事に対する洞察力を深めることで物事の本質を見抜くことが出来、より良い決定判断を下すことができる。 
これにより周りの世界を理解し、その才を使って他人を助けることがで出来るようになり、笑顔と幸福を呼び寄せやすくなる。



7. 猫のように用心深くなる

自分の周りの人や状況に常に注意を払い、
危険を避け、危害から身を守ることで、
被害を最小限に抑えることが出来るようになる。



8. 猫のように愛情深くなる

他者に愛情を示すことが出来るようになることで(愛すること)、
他者からの愛情を受取ることも出来るようになる(愛されること)。
この積み重ねにより、親しみやすさが育まれて行き、愛情深い思いやりを持てるようになる。



9.猫のように気まぐれになる

物事に拘ることは大切なことながら、
自分の欲求に素直に向き合い・認識して
それに忠実に行動できる柔軟な気まぐれさが、
ストレスから解放されて、よりバランスの
取れた人生時間を送ることが出来るようになる。



10. 猫のように創造的になる

自分にとっての幸せを見つめることで身の周りのモノ・ことが新しい輝きを持った環境へと変化していくことを知り、幸せ(=楽しく遊ぶ・気持ち良さ・笑顔)を羅針盤として、固定概念を排除して革新的で創造的な存在になって人生を謳歌出来るようになる。




あるがままを受け容れて ...

子供たちの姿が目の前には無くなってしまったが、
想い出のなかにみんなの生き様のメッセージを
振り返り、己の生き抜きのための道標としている
( ... ありがとう)。

人によっては、ネコさんタイプの生き様ではなく、
献身をベースとしたイヌさんタイプの生き様の方が
しっくりくる場合もあると思っているが、
彼等から学ばされることは多くある。


猫カフェの誘いを断り続けている最大の理由は、
猫カフェで暮らす子達に「幸せですか?」と
尋ねてしまうだろう自分が想像できてしまう
ことで、ネコさんと一緒の時を過ごしたい想いは強くある。

そしてその時彼等は、「余計なことに囚われ考え過ぎず、今の状況・今日のなかの100%の幸せを求めるだけでいいんだぜ。いつまでも家族を天に送った哀しみに暮れてるんじゃねーっつうの」と言われそうであることから、ネコさんに触れたくも敢えて避けているのだ。



あるがままを受け容れて過ごす



餓鬼にはまだまだ難しくも、それを目指していくことが愛した子供たちへの感謝に通じる想いなのかも知れぬとも思う、今日この頃なのだ。

ネコさんの姿に学び、笑顔を羅針盤に己を生き抜こう。










笑顔の行方を見つめて

all written by careerwing  T.Yoshida@ponyo



素敵な笑顔溢れる1日でありますように!