歩行者優先の時の流れ

茅ヶ崎・湘南に限定されることなのか、
全国的なことなのかは分からないのだが、
最近は、車を走らせていて「歩行者優先
の対応に出くわすことがめっきりと増えた。

これに応じて、車の運転の際には、
自分自身でも意識的に歩行者優先への
対応を行うようにし始めてもいる。

歩行者優先とは、歩行者が横断歩道や交差点で車よりも優先される交通ルールのことで、歩行者の安全性をより確保するために、車両側が歩行者に配慮する対応が求められることになる。

具体的な対応としては、歩行者が横断歩道にいることを確認した場合、車両は減速したり、停止したりすることが挙げられ、歩行者が横断中の場合は、車両は歩行者を妨げないように通過する必要がある。

一方で、歩行者側にも注意が必要で、道を横断する際、横断歩道がある場所では、横断歩道を利用することが望ましいこととなる。


これは、交通法規の基本原則としてのルールで、
免許取得の際には必須な知識でもあり、
道理を踏まえてみても、車より人が優先されて
然るべきであろうと思うのだが、
これまで守られていたとは言い難いものでもある。

切っ掛けが何なのかは分からないのだが、
この状況が改善されつつあってのことになるのだが、
全体が右へ倣えと一斉にこの対応を実施するなら問題はないのだが、最近の風潮に応じるように(自分自身もなのだが)個別にこれをされた場合、歩行者優先を行うために急ブレーキを踏まれたり、歩行者側で車が止まるのが当然とばかりに前触れなく道を渡り出して急ブレーキを踏んだり、後続車に危険回避のクラクションを鳴らされたり etc.  交通法規を守ることで、逆に危険な目に合いそうになることが決して少なくない、なんとも微妙な状況を迎えてしまうことが少なからずあるのだ。


そして、「歩行者優先」の対応を通じて、改めて合図・サインの大切さと以心伝心」について考えることが増えている。





「以心伝心」の合図・サイン




「歩行者優先」の対応で、車が止まり、歩行者が道を横切る際、無言ながらも頭を下げるお礼の意を示されると、絆とは言わぬが、他者尊重の意が通い合い、運転者・歩行者のお互いに幸せを感じられる温かな時間が流れる。

止まった車の運転者に対して「ありがとう」と頭を下げることこそは、運転者の意を汲んでの「以心伝心」から生まれる双方向のコミュニケーションが円滑に行われた合図・サインの行為で、例え直接言葉を交わさずとも意志と意思が通じ合った時、ピースフルな感情に包まれることとなる。

逆に歩行者優先なのだから車は止まって当然だといった態度を取られると、意志・行為が一方通行のままで無下に扱われたこととなり、怒りのような感情が湧き上がり、かなりストレスフルになるものだ(交通法規の優先権を論じているのではない)。


権利と義務の行使について、立場に基づき当然としての態度を取るのか、相手の行為に対して感謝の意を持ちながら権利を享受するのかでは、自他の間に生まれる幸せオーラには雲泥の差が生まれるものである。

しかしながら、世の中の全体を見ていると感謝の意を示すため、心を以って伝える「以心伝心」とする合図・サインのコミュニケーションは、意外にも疎かにされているようにも感じるのだ。

そう ... 世の中にはびこる上から目線的な言動の多くは、相手に対する感謝の念を忘れたところから生まれているように思えるのだ。

「以心伝心」のコミュニケーションとは、お相手の心姿に寄り添わせて貰うことになるが、もしもこれが少ない世の中だとしたら、それは何とも殺伐とした世界だといえるのではないだろうか。

ドリカムは、未来予想図Ⅱで「ブレーキランプ5回点滅 ア・イ・シ・テ・ルのサイン」と歌われたのは余談になるが ...



感謝・謝罪・依頼

ありがとう」と「ごめんなさい」が素直に表現される社会とは、とても素晴らしい社会であるように思うのだが ... 自意識過剰な上目線対応というものがかなりな場面で存在するように思えることは何とも寂しい限りでもある。

「ありがとう」と「ごめんなさい」が素直に言えるようになることは、自分自身の裏座右の銘のようにも思っていたことなのだが、老いが深まった最近は、この2つの言葉に加えて「お願いします」と他人様を頼ることが出来ることも必要なのだと思うようになってきている。


  感謝 ... 「ありがとう

  謝罪 ... 「ごめんなさい

  依頼 ... 「お願いします


  感謝・謝罪・依頼の合図とサインの使い方

お辞儀・目配せ・手振り・頷き・微笑みなどの身振り手振りなどの合図やサインは、相手に伝えたいメッセージをより具体的に伝えることができ、コミュニケーションの効率化にもつながるものとなる。





渋茶をご馳走になりながら






車を運転しながら、
「歩行者優先」の対応を振り返っていたのだが、
さらにいうと、
気持ちの良い人というのは、この合図やサインの
「使い方と気付き方」がとても上手であることもいえるなぁと
フムフムしていたのだ。



そんな話しをご近所の茶飲み友達として可愛がって貰っている
じいちゃんとばあちゃんに伝えたら、ゲラゲラと笑いながら、


「年寄りになると自然と腰が曲がっていくでしょ。
 見ようによっては常に周りに頭を垂れているようにも見えるでしょ。
 だから年寄りには、以心伝心で敬いなさいって事なのかしらね ... 」

とばあちゃんに弄られる羽目となった。



心を以て心に伝う ... 以心伝心

言葉を使わずともお互いの心と心で通じ合うこと。
そして言葉を使わなくとも互いに分かり合い、通じ合うこと。

伝える心 伝わる心 確認したよのサイン ...



じいちゃんとボクは黙ったまま庭の松の木を眺めながら、
ばあちゃんに何かしちゃっただろうかと思い返しながら、
静かに渋茶を啜って飲んだのだった。 ~ 沈 ~











笑顔の行方を見つめて

all written by careerwing  T.Yoshida@ponyo



素敵な笑顔溢れる1日でありますように!