ぷにぷに肉球パンチ


「ターさんのお腹、ぷにぷにしていてミルク(家族のネコさん)の肉球みたい!」

いつの頃だったか、波乗りの後でシャワーを浴びたまま庭先でゴロゴロしながらビールを飲んでいる時に悪友Kのまだ小さかった愛娘ジュンちゃんにこう言われたのでした。

それからというもの奴の家に遊びにいく都度、ジャンちゃんはニコニコ顔ですり寄って来ては、「ぷにぷに」とボクのお腹を押して遊ぶようになりました。

彼女も既に高校生になったのにこの悪癖!?は直らず、反抗期にあっては挨拶をするのでもなく無言のままやって来ては「ぷにぷに」だけして、自分の部屋に引き籠るという事態まで進展し「お前もさぁ・・・一応レディなんだから、ぷにぷにするのはもう卒業しろよ」と言うと、女性特有のヒステリーが何歳位から始まるのかボクは知りませんが、キッーとした表情を浮かべて、またしても無言のまま「ぷにぷに」をした後、ムギュっと下っ腹を摘みやがったのでした。

そんな様子をいつも黙って見つめ続けているネコさんのミルクも今ではすっかりおばあちゃんになり、「肉球はあんたの下っ腹のように大きくはない」とでもいった表情で、「またいつものやってる・・・」と大きな欠伸をしては、気持ち良さげに寝る体制を整えるのでした。

ネコさんの肉球の神秘


「抜き足差し足忍び足」は泥棒の代名詞かも知れませんが、ネコさんの肉球も音を立てずに獲物に近づけるようにあるものだそうです。

そして、そんな狩りの際、獲物に飛びかかる時や、高いところなどに登った時などの滑り止めになるようにもなっていて、逆に高いところから飛び降りた時の衝撃吸収のクッションの役割もしています。

またネコさんは全身を毛で覆われていますが、汗を掻くのは唯一肉球からだけで、肉球のそばには幹線があり、縄張り誇示行動のマーキングを肉球周りの汗で歩きながらも匂い付けして行っているのだそうです。

身体の毛色が白やグレーなどのネコさんの肉球の色は薄ピンク色で、黒や茶など濃い色のネコさんの肉球の色はチョコレート色なのですが、肉球の模様は生まれてからずっと同じではなく、成長にしたがって模様が出てくることもあるそうです。

ちなみにネコさんが大好きなオヤツを貰う時や、おもちゃで遊ぶ時などは、大きく手を広げて肉球と肉球の間でキャッチするそうで、肉球(手根球)の周りにある毛は、顔のヒゲと同じように、歩行時に触覚器のセンサーの役割を果たし、足元の異常を感じ取ることが出来るのだそうです。

怪我をした際には縫うことはとても難しい繊細な肉球・・・確かにある意味ボクのぽにょの繊細にも似てるのかと思ってみたりも・・・

肉球もどきのOMG!


ジュンちゃんの進学の相談をしたいとのことでKに呼ばれ、どうせなら飲むかと大量の焼き鳥を買い込みビール持参で遊びにいったのでした。

彼女からは親には内緒だけどネイリストになりたいのだと話しを聞いていたこともあり、悪友とはいえ親の立場での相談対応を行うか、本人意向を尊重してにするかチョッと迷いもありましたが、いつものことで「まぁ何とかなんべー」と顔を出したのでした。

事前にKと嫁とジュンちゃんで何らかの話しをしていて「不調」に終わっていたのか、妙に刺々しさが空気のなかに含まれていましたが、敢えてそこには触れずに焼き鳥とビールを天井に翳し、いつもの定位置のリビングの椅子に座ったのでした。

聞けばジュンちゃんの友達の波乗り仲間のアヤぞうも遊びに来ていて、彼女の部屋で待機ちうとのことで、みんなで焼き鳥食うべぇと声を掛けると、ジュンちゃんはアヤぞうを呼びに一度部屋に姿を消したのでした。

そして二人でリビングに戻ってくると、綺麗なユニゾンのハーモニーで「ぷにぷに」と言ってボクのぽにょを触り、あっと言ってビールを溢しそうになっている隙に自分たちの分の焼き鳥を鷲掴みして部屋へと消えて行ったのでした。

そんなボクの様子にお構いなしに焼き鳥大好きなミルクは足元に座りながら、痛くも痒くもない肉球パンチを繰り出して焼き鳥の催促をするのでした。

神の創造のなかで肉球の存在はどんなモノだったのかは分かりません。

ただ、もう一つの謎は、パンチを繰り出すことが出来ないボクのぽにょの肉球もどきに「OMG(oh my God)!」なのでした・・・ふぅぅ








笑顔の行方を見つめて

all written by  Career wing  T.Yoshida@ponyo




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